プロジェクト概要

 

元都立三鷹高校校長の土肥信雄先生は、その在職中(2005年~2009年)に教職員、生徒、保護者からすばらしい評価と深い信頼とを得ていた校長先生でした。

300人以上の全生徒の名前を覚えて、毎朝校門にたち、登校してくる生徒たちに声をかけ、多くの生徒たちから慕われていました。

 

サッカー部やバレー部などの部活にも一緒に汗を流し、合宿にも

参加。

「校長室より教室や体育館にいる方が多い校長」と呼ばれていました。対外試合や合宿に校長先生が来て応援してくれたら、がんばりますよね。定時制の生徒たちはとりわけうれしかったようです。それは卒業式に卒業生全員の寄せ書きをもらったことや、定年退職時に「生徒からの卒業証書」をおくられたことでも証明されています。

 

 

 

 

ところが2009年土肥氏が定年退職後、非常勤教員として教職を続けようと再任用試験を受験したとき東京都教育委員会は採用を拒否しました。合格率97%という、ほとんど誰もが合格する試験で最下位とされ不合格になったのです。これには次のような背景がありました。

 

土肥先生は在職中の2006年に東京都教育委員会(都教委)から出された通達「職員会議での挙手・採決禁止」に対し、全都立高校の校長の中でたった1人異議申し立てをしました。「職員会議で教員の自由な発言が許されなければ、教育現場の実態もわからないし、生徒にとって本当に良い教育はできない。挙手も教員の意向を知るためには認めていいはずであり、それによって学校運営に支障をきたすことはない」

校長会でこのように述べました。こんな通達を出したところは東京都以外にほかになく、当時の新聞でもこの通達は批判的に報じられました。陰では土肥校長に賛同する校長もいました。しかし都教委が通達を撤回することはありませんでした。

 

 

 

 

土肥先生は通達自体には反対でしたが、やむをえず従い、実際の職員会議で挙手・

採決をしたことはありませんでした。

 

そこへ「不合格」です。これは土肥先生はもちろん先生を慕う教え子や保護者、同校の先生方にとっても納得のできないことでした。

 

 

そこで土肥先生は東京都の教育政策を問うとともに、自身の損害賠償をもとめて2009年6月裁判を起こしました。

名づけて「学校の言論の自由」裁判で土肥先生側は9項目に及ぶ、都教委の教育現場への不当な介入を争点にあげましたが、都教委側はまっこうから否定する主張を並べただけでした。教え子からの100通以上の陳述書や元同僚からの証言にもかかわらず、地裁、高裁ともに敗訴。最後の最高裁も2015年2月棄却され、土肥先生の完全敗訴が確定しました。

 

 

 

 

 

「基本的人権の尊重と平和主義が私の信条」という土肥先生の思いとはうらはらに、いま公教育の現場は締めつけがますます厳しくなり、教員は自由にものを言えなくなりました。現場の声が届きにくい教育政策のもとで成長する生徒たちが心配でなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このたび土肥先生の裁判を支えた教え子や保護者、市民の有志が、この裁判の詳細な記録集を作りました。後世の調査研究のための資料としてもぜひ必要なものです。

この記録集はアマゾンの電子ブックとオンデマンド印刷で、どなたでも閲覧、入手することができるかたちにする予定です。

そのためにかかる経費(組版代、印刷製本代等)70万円を募集いたします。この記録集を広く公開し残すことで、教育の場での言論の自由の大切さと、それを守るためたったひとりで都教委に立ち向かった土肥元校長の闘いを伝えていきたいと思います。

どうぞお力をお貸しください。

 

 

ご支援の金額はいくらでもけっこうですが、ご支援の金額に応じて別記のようなリターンを用意しております。またご協力頂いたすべての方に土肥先生と裁判記録作成プロジェクトチームからのメッセージをお送りいたします。

 

 

 

 

 

2019/04/30までに「学校に言論の自由を」裁判記録(上・下)を電子ブック(アマゾン)に掲載し、オンデマンドによる紙版書籍を30部印刷発行したことをもってプロジェクト終了とさせていただきます。


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