
支援総額
目標金額 1,200,000円
- 支援者
- 109人
- 募集終了日
- 2019年5月30日
上田舞香「本気で向き合っているからこそ辛い時期もある」
『White Space.』出演者インタビュー第3弾は期待の星、上田舞香です。彼女とは数年前に出会い、そこからの驚くべき進化を目の当たりにしてきました。美しいラインと意外性を持ち合わせたモンスターダンサーの彼女は近い将来、第一線に文字通り躍り出てくることでしょう・・・!

ダンスを始めたきっかけは?
4歳の頃、テレビやお店で流れている音楽で踊り始めちゃう子供だったので、母がダンスでもやらせてみるか、と(笑) それで近所にあったモダンダンスのスタジオに通い始めました。それからだんだん大きくなって、その教室でクラシックバレエもはじめました。その頃同時に目黒にあるワガノワメソッドのバレエスタジオにも通い始めましたね。その頃からだんだんとクラシックの方に集中するようになりました。
ドイツへも留学されたんですよね?
はい、高校を休学してドイツのマンハイムというところに留学しました。もともとモダンダンスをやっていたのでコンテをやりたくて、留学しようと。なんとなくドイツは「コンテが盛んなところだ!」と思って行ってみたら私が選んだ学校は、思ったよりクラシック色が強かったので、思っていたのとちょっと違ったのですが(笑) でも、コンテのクラスもありましたし、とてもよいバレエの先生に出会いました。この時期は、今からは考えられないくらいバレリーナやっていましたよ!

そんなバレリーナ時代の経て、なぜコンテを本格的に始めようと思ったんですか?
小さい時にやっていたモダンダンスが心に残っていたのかなと思います。それにもちろん当時から現代ではクラシックもコンテンポラリーも両方できないとダンサーとして生きていけないという自覚はあったのもありますが、ドイツ時代のリモンテクニックのクラスが結構好きで。ドイツに留学して同年代のダンサーと過ごす中でバレエよりコンテの方が自分に合っているというか、自分が踊りたいものに近いし自由度が高くて踊っていて楽しくて。性格的にも割と没頭してしまうというか、楽しさを見出したものにはすごく集中するので、モダンの授業やインプロ(即興)、振付の授業はとても好きでした。その学年の最後のテストの時に自分で作品を作って発表したのですが、結構評判が良くて! 作品を観た同学年の日本人の友達が泣いてくれたりしたことも、自分の中ではとても思い出深い出来事の一つですね。それでちょっと振付とかもやりたいな、と思うようになりました。
イタリアのカンパニーも研修生として所属されていましたが、帰国してからもう一度海外に挑戦しようと思ったのはなぜですか?
なんというか、「ダンスカンパニーに所属する」というのが当たり前だと思っていたというか、当時はそうしないと次がないような気がしていて。たくさん踊りたかったんですよね。とにかく色んなことに挑戦できるのではないか、と。
当時の所属したカンパニーではこれまでにやったことがないタイプの体の使い方を学んで、そこからさらに先に進みたいと思ったのですが、だんだんと自分の興味そのものよりも「海外のカンパニーに入りたい!」という外面だけの欲望になってきてしまった気がして、日本に帰国することにしました。それが「本当に自分のやりたいこと」なのか? ということを最後の数ヶ月は考えていましたね。当時はぐるぐると考えてしまっていましたが、今考えると「自分のやりたい踊りができる場所」に行きたかったんだと思います。
今の東京でのダンサー生活は、とても楽しいです! やりたいことがやれているし、色々な舞台に立てているので。やっぱり舞台上での経験というのはとても重いと思います。

これまで、ずっと変わらないことはなんでしょうか?
「ダンスを好きな気持ちは変わらないです!」とか言おうかと思いましたが(笑) やっぱり、嫌になる瞬間ってあるじゃないですか。本当に好きで本気でダンスと向き合っているからこそ、辛い時期もあるんじゃいかと思います。でも、ダンスはずっと続けていきたいです。きっとそうなるんだろうなと思います。将来的には振付というのもとても興味があります。小さい頃から、絵を描くこととか図工の時間とかが大好きだったんです。イマジネーションを働かせて何かを作り出すことというか、人の心を動かすことができたらすごいじゃないですか! 自分も楽しいし、観る人も一瞬でも「はっ」とする瞬間が生み出せたらとても嬉しいです。きっとそういう瞬間を生み出したいから振付家になりたいんだと思います。私の大好きなウィリアム・フォーサイスの作品はそういう瞬間だらけで! シルヴィ・ギエムが踊るような「バレエのすごいやつ!」みたいな作品だけでなく、色も形も様々な作品を生み出していて、本当に尊敬するし憧れます。いつみても新しくて、ずっと変化し続けているというか。そういう世界を私も目指したいです。そのために今できることをやっていきたいなと思っています。
これから先はどんな活動をされていきたいと考えていますか?
人から「海外にはもう行かないの?」と言われたりもするんですが、しばらくは自分の地盤を固めるためにも日本にいたいなと思っています。目の前にあることを、創造性を持って淡々とやりたいなと。踊りまくりたいと思っています。最近振付もやったんですが、まだ自分はその時期ではないなと思いました。やっぱりただ動きと構成を作ればいいわけではないですし、作品を踊ってくれるダンサーとどう向き合っていくかってとても重要だと思うんです。個性が突出しすぎてもいけないし、殺しすぎてもいけないし。
今回の『White Space.』でも、この多彩なメンバーを竜さんがどう統括していくのか、とても楽しみです!

コンテンポラリーダンスの魅力ってなんでしょう?
解釈は人それぞれだし、それぞれが自由に何も考えずに観たらいいと思うんですが、それが難しいですよね。私はコンテンポラリーダンスはやっぱりダンスであって、体から生まれるものであると思っています。「体でいかに表現するか」を見失いたくないなと。最近は色々な表現手法が認められてきていると思うんですが、コンテンポラリーダンスに関わる人たちにも忘れて欲しくないなと思います。物質と身体性の関係を探る場合でも、あくまでもこの地球上に存在している体を忘れて欲しくないし、我々ダンサーが忘れないようにせねばと思います。
一つ言えることは、舞台は生ものだし、観客の皆さんも生ものだから、その日にあまり好きじゃなかった作品でも違う日に見たら好きだったりすると思うんです。作品も上演を重ねて変化している場合もあるし、観る側の体調や気分も違うでしょうし。何回でも観ていただけたらと良いのではと思います!
上田舞香(うえだ まいか)
1993年生まれ。幼少からモダンダンスとバレエを踊る。ドイツ国立マンハイム音楽芸術大学ダンス科を卒業。帰国後、二見一幸、アレッシオ・シルベストリン、柳本雅寛、安藤洋子、青木尚哉などの作品に出演。2017年に8ヶ月間イタリアのコンテンポラリーダンスカンパニー 、Opus Ballet Companyで研修を受ける。
リターン
8,000円

<限定15名>横浜ダンスコレクション「AFTER RUST」舞台動画配信
・サンクスメッセージ
・「AFTER RUST」の動画を限定公開
※約30分に及ぶ作品「AFTER RUST」をご支援者様のみに配信いたします。2019年6月末まで何回でも視聴可能です。
- 申込数
- 14
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2019年6月
10,000円

鈴木竜とeltaninの初単独公演を応援
・サンクスメッセージ
※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。
※税制上の優遇処置対象ではありません。
- 申込数
- 28
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2019年9月
8,000円

<限定15名>横浜ダンスコレクション「AFTER RUST」舞台動画配信
・サンクスメッセージ
・「AFTER RUST」の動画を限定公開
※約30分に及ぶ作品「AFTER RUST」をご支援者様のみに配信いたします。2019年6月末まで何回でも視聴可能です。
- 申込数
- 14
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2019年6月
10,000円

鈴木竜とeltaninの初単独公演を応援
・サンクスメッセージ
※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。
※税制上の優遇処置対象ではありません。
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- 28
- 在庫数
- 制限なし
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