小児病棟の子どもたちにVRで世界旅行をしてもらいたい！ by医学生

クラウドファンディングを始めて4日でご支援金の目標金額を達成いたしました。皆様のご支援に心から感謝しております。たくさんの温かい応援コメントも拝読し、皆様の思いを子どもたちに届けられるよう引き続き頑張っていきたいと思っております。

私は現在旭川医科大学の学生ですが、入学前からずっと小児医療に携わりたいという思いがありました。その理由はとても単純で、子どもと関わることが好きだったからです。また小児科医として子育て世代の不安を少しでも減らせたらという思いがありました。

しかし実際に医学部に入学して5年が経ちましたが、勉強ばかりの生活であまり自分の思いを実現できている感覚がなく、気付いたら目の前の課題やアルバイトなどをこなすだけの生活になってしまっていました。

そんな時にこの企画のお話を聞いて、

「まだ私が医療の面で子どもたちのためにできることは何も無いけど、病院に出入りすることができ、学生という立場だからこそできることもあるのではないかな」

と思い、企画に参加させていただきました。

今年8月の初めてのVRイベントでは、VRで世界各地を歩き回る子どもたちのたくさんの笑顔を見ることができました。また、保護者の方々も一緒にVRを体験していただき、親子で楽しんでいる姿も見ることができ、とても嬉しい気持ちになりました。小児科の先生方もお仕事の合間に遊びに来て下さり、アメリカの岩場に絶叫する先生方の普段見られない姿を見て、子どもたちも楽しそうに笑っていました。

この企画を通して強く感じたのは、ゲームが子どもたちと私たち学生や医療者をフラットに繋げてくれているということです。

今回一緒に遊んだ子どもたちは、VRやswitchを楽しんでいても、別の子が遊びたそうにしていたら譲って次の順番を待ったりなど、私が想像する同年代の子達よりも、我儘を言わずに周りを見たり、決められた時間は守ったりなど、とても大人びている印象でした。それはきっと、普段大人に囲まれた環境で、たくさんの制限がある中治療を頑張っているからなのかなと思いました。

そんな子たちも、いざゲームが始まると没頭して、私たち学生を倒そうと全力ですし、VRでは私たちが知らない新しい機能を見つけては報告してくれたりなど、ただ楽しんでくれています。私たちも、相手が自分よりも一回り以上年下であろうと気にせず、全力で立ち向かって、全力で一緒に楽しんでいます。ゲームが得意な学生も多いですが、私は普段ゲームを全くしない分、本当に必死になって子どもたちについていっています。

こんな風に、それぞれの立場関係なく、ただ画面上・VR上のキャラクターとして、フラットに全員が楽しむことができるのがゲーム、そしてこの企画の魅力だと感じました。

毎回のイベントを通して、いつもたくさんのことに気づかせてもらっています。楽しく遊ぶみんなから元気をもらい、そして今後は医師の立場からもみんなの力になれるように、今頑張る力をもらっています。

子どもたちの入院生活が少しでも楽しみのある、嫌なことだけじゃない日々になるように、そして保護者の方々がお子さんの楽しんでいる姿を近くでたくさん見られるように、これからもこの企画を継続し、また活動の幅を広げていきます。

こちらの企画に賛同された方、応援してくださる方はぜひ引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。みなさまのご支援が子どもたちや保護者の方々にも伝わり、日々の治療を頑張るエネルギーに変わればと思っております。

旭川医科大学 医eスポーツ大会部 菅野紗希

動画などで活動を確認したい方は、是非Instagram(igakuesportsで検索)や、Twitter(＠VRhospita)を見ていただけますと幸いです。お問い合わせはこちらまで。医eスポーツ大会部vr.bettersometimes@gmail.com