小児がん病気や障害と向き合う子どもとその家族のラーメン作り職場体験

小児がん啓発の講演活動や絵本『ぼくはレモネードやさん』『ぼくはチョココロネやさん』（生活の医療社)の朗読会、レモ ネードスタンド等のイベントを開催されている、みんなのレモネードの会
代表理事　榮島佳子さんより、応援メッセージを頂きました。



一般社団法人みんなのレモネードの会
代表理事　榮島佳子


小児がんは、治療が終われば元気になる？と思われている方もいらっしゃるかもしれません。

私も、もし自分の息子が小児がん（小児脳腫瘍）に罹患していなければ、そう思ったかもしれません。

しかし、やっと退院して社会に戻った時、終わりのない道があることを知りました。

現在14歳の息子は3歳から5歳まで、小児脳腫瘍の治療を受けました。

退院後、長い入院生活と治療による晩期合併症により、体力気力共に低下してしまいました。

よく転んだり、すぐに疲れて倒れこんでしまう小さな息子が「元の生活」に戻るのは容易なことではありませんでした。

退院後に心がけたことは、息子になるべく多くの心地よい環境を作ることです。

体力、気力的に学校のお友達の輪に入れないなら、居心地の良い場所や、安心できる人たちをなるべくたくさん作ろうと考えたのです。

習い事の先生、地域の方々、同じ病気のお友達やそのママやパパたち……など、様々な人たちが彼の世界を広げ、支えてくれて、今に至ります。

もちろん、みんなのレモネードの会も彼の居場所の一つです。

この「ラーメン作り職場体験」は、きっと子どもたちの世界を広げる扉になると思います。

たくさんの子どもたちやご家族の笑顔が溢れるイベントになりますように！