
支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
- 202人
- 募集終了日
- 2021年8月26日
日本人の「見えない加担」
名古屋の入国管理局に収容されていたスリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)さんの尊い命が奪われた問題で、日本政府は御遺族にのみ収容中の映像を開示しました。しかし妹さんたちは、2週間分を2時間に編集された映像でさえ、あまりの惨さに途中で具合が悪くなり、最後まで見終えることができませんでした。
「全ての外国人は見てください」
「今回は姉がこうなりました。明日はあなたの番です」
妹さんたちがカメラに向かって嗚咽まじりに訴えていたその言葉に、私は胸が締め付けられました。沖縄の問題に直面したときにも感じる、「申し訳なさ」という針がズキズキグサグサと刺さるあの感覚です。
「国が悪い」とか「政治が悪い」とかで言い逃れできない、これは日本人の私たち一人一人の問題なんだという思いです。
大きな原因のひとつに、日本は歴史を正しく認識できていないということがあげられると思います。そのことを象徴するような、こんな記事を読みました。
ドイツのドレスデンの民族博物館で、旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」の展示を含む企画展が行われたのですが、像の撤去を求めるメールが1日100通以上届いたそうです。(しかも、日本大使館に対してメールの送信をやめるよう何度要請しても、「大使館側が送ったものではない」という返答が繰り返されるだけだったそうです。)
館長が最も戸惑ったのは、少女像展示の意図を反日と受け止められたことだ。館長は「慰安婦をはじめ、トラウマとなる記憶に対する沈黙を破ることで、個人的な記憶と集団的な記憶の相反する要素を消化する『記憶の文化』について語りたかった」と強調した。
館長によると、日本に対し記憶の文化を議論するラウンドテーブルや討論会などへの参加を提案したが、拒まれた。館長はドイツにはユダヤ人虐殺に関する記憶の文化があるとしながら、日本政府はドイツ政府の姿勢から学ぶ必要があると指摘した。
また、「日本は慰安婦問題を巡り韓国に正式に謝罪したというが、1回の言及、謝罪で解決する問題ではない」とした。繰り返し語ることで、個人的な記憶と、共同体、国家としての記憶の間で相反する感情と緊張を整理していかなければならないと強調した。
<記事より引用>
この「記憶の文化」なるものの醸成が日本社会から欠落しているから、過去の過ちを認めることができないし、だから今の社会には、白々しい茶番のような謝罪ばかりが溢れているのではないでしょうか。
例えば今で言うと、金メダルを噛んだ市長はトヨタ(メダリストの所属企業)が、ホームレスの人や生活保護受給者を差別したメンタリストは霧島天然水(出演CMのスポンサー)が介入した途端に180度主張を変えました。共通するのは「何が悪かったのか理解できていないまま、自分の都合が悪くなったから謝ってみせる」という形だけの謝罪です。
これからの社会を担う年代の人たちがこれをどう受け止めるのかを考えると、本当に恥ずかしく、そして危機的な状況だと感じています。
そしてまた、日本のこういう問題点を、外国人は一体どのように見て・感じているのだろうと気になっていたところ、まさに今、在日コリアンの映画監督が、日本社会における外国人差別の真実と歴史を描くドキュメンタリー映画の制作が進められていました。
ドキュメンタリーを通じて「見えない差別意識」の解消を訴えるのは、ノンフィクション作家、高 賛侑(コウ チャニュウ)さん。高さんは、技能実習生や難民申請者、入管施設の被収容者などにカメラを向けます。
「体調不良を訴えても受診させてもらえない」「動物のように扱われた」。そんな訴えばかりだという。なぜ、なくならないのか。
高さんは、多くの日本人が無意識のうちに「差別に加担」しているように感じる。映画には「日本人が、日本で何が起きているのかを知り、声を上げないと状況は変わらない」とのメッセージを込めるという。
<記事より引用>
「日本人が、日本で何が起きているのかを知り、
声を上げないと状況は変わらない」
非常に重たい言葉です。でも、沖縄にいたから、すごく納得できる言葉でもあります。やはりそうだと思うのです。だからこのドキュメンタリーは見てみたいなと思いました。
今、制作費用がクラウドファンディングによって集められています(期限は10月7日まで)。上映活動については、前作の「アイたちの学校」で培われた全国各地のネットワークを生かして展開していくそうです。福岡でも上映会があるといいなと思います。
クラウドファンディングの詳細はこちらから↓
https://a-port.asahi.com/projects/kochanyugaikokuzin/
「見えない加担」は日本人の無意識が作りだしているものだとしたら、まずは見えるように意識化しなければなりません。多かれ少なかれ、大人の私たちにはこびりついているものがあるはずです。
でも、子どもたちにはそうであってほしくはありません。ドイツにユダヤ人虐殺に関する「記憶の文化」があるように、日本にも「記憶の文化」が必要だと思います。対話をしながら多様な考え方を理解し合って、外国人だろうと日本人だろうと関係なく共に暮らしていく社会をつくっていきたいです。
深水登志子が書きました
リターン
3,000円

応援3,000円コース
感謝のメールをお送りします。
- 申込数
- 72
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
3,000円

手作り栞3,000円コース(数量限定)
朝鮮学校の子ども達が心を込めて作った栞をお送りします。
- 申込数
- 25
- 在庫数
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- 2021年9月
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