タイトル:「福の井」にこだわる十割手打ちのそば職人
福井人:永見 雄二さん・永見 和美さん
(本家あみだそば 遊歩庵)
会える場所:福井市

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「そばを打つ時はいつも自然体。そんなにこだわりはないよ。」

福井県産そば粉で十割そばを打つ永見さんから出た言葉は意外だった。
趣味から始まったそば打ちは「あみだそば」という店を構えるようになり、根強い地元ファンに支えられて15年がたとうとしている。20代のころ、四国に巡礼とも放浪ともつかない旅に出かけた永見さんは、「おせったい」を経験。巡礼を続ける人達のために世話をする姿は、その後の生き方にも大きな影響を与えるできごとだった。

趣味で始めたそば打ちが口コミで人気を呼び、最初に店を構えた今立から福井市に移転してもファンは付いてきてくれた。
おいしさのこだわりがあるはずと聞いてみると「福井県産のそば粉100%と、あとは出汁と大根おろしのバランスかな」と、大きな体からは想像できない控え目な答えの裏に自信を感じる。

福井のそばは、冬でも大根おろしをたっぷり入れた冷たい出汁をかけて食べるのが一般的。あみだそば もまさに福井のおろしそばを味あわせてくれるが、大根おろしはほどよい辛さで、口の中でそばの風味を十分に楽しませてくれる。これが永見さんのいう絶妙なバランスだ。

その永見さんが、2年前から取り組み始めたのが「福の井プロジェクト」。
「福の井」とは福井城址にある井戸のことだが、「福がこんこんとわき出る井戸こそが福井のシンボル。福井に住む人、来る人みんなが福を浴びて幸せになれる県にしたい」 とたった一人で始めた。
まずは「福の井」を知ってもらおうと「福の井」ブランドの地酒をつくり、次に県庁食堂と協力し「福の井おろしそば」を店より安く販売し始めた。派手さはないが、思いを一つずつ前に進めていく、こんな永見さんの傍らでほほ笑む妻の和美さん 。ここでも絶妙なバランスを感じさせてくれる。

いまでは出張の度に必ず立ち寄るという県外ファンも増え、ますます「福の井」への思いを強くする永見さん。
「いつかは福井城址が公園として整備されて、井戸に光が当たることが夢」とそばをゆでながら答えてくれる。そんなお二人が食べさせてくれるおろしそばはまさに「福」を感じさせてくれる。

(取材・執筆:岩崎正夫)


≪参考≫
本家あみだそば 遊歩庵
TEL:0776-76-3519
住所:福井県福井市中央1-9-1
営業時間:11:00~20:00
Web:http://www.asobine.com/shisetsu/shisetsu.php/FD0000001014

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