「緑茶とがんの関係」

緑茶に含まれるビタミンやカテキンという成分ががん予防に効果があるという研究例はいくつか知られています。
まだ確実とは言えず更なる研究の余地のある説ですが、日本人にとって日常的に口にしているものがそうした効果を持つというのは興味深い話です。

 

私たちの地元九州もお茶の生産は盛んな土地で、県ごとのブランド名も存在します。県別の生産量とブランドを見てみると


福岡県:国内生産量6位。八女茶というブランド名が知られている。
佐賀県:国内8位。嬉野茶(うれしのちゃ)。
熊本県:国内9位。くまもと茶。
宮崎県:国内4位。ブレンド用として県外への出荷が多い。
鹿児島県:国内2位。知覧茶というブランド茶があり、その産地の南九州市は自治体単位では国内最大の茶の産地。

というように7県のうち5県が国内ベスト10に入っています。

将来緑茶のがん予防に対する効果が確実なものになれば、これらのお茶にも付加価値がつくかもしれません。そう考えると面白いですね。

 

「早期がんを診断できる新技術」

九州大学は、今年になって新しいがんの診断技術の研究を進めていることを明らかにしました。米科学誌「PLOS ONE」に掲載されたこの診断法はn-noseと名付けられており、従来の診断技術に比べ以下のような利点を備えています。


①簡潔に行うことができる
②早い:診断結果が出るまで約1時間半
③安価:1回約数百円
④早期診断が可能:従来の技術では発見できなかった超早期のがんも発見できる

⑤特定種類のがんだけではなく、全てのがんを1度に検出可能:10数種類のがんについて検査し、全てを検出することに成功した。

(胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、全て同じ方法で発見可能)

 

日本におけるがんによる死亡率の高さは、欧米などに比べるとがん検診の受診率が低く、早期発見が困難であることが一因として挙げられます。そして、がん検診に行かない理由としては、半数近くの人が「時間がない/面倒」と答えています。
(2008年、子宮がん検診に関する調査報告より)。

私たちが目指している「がんの発症のしやすさ」を調べる遺伝子検査は、がんを発症するリスクを認識してもらうことでがん検診の受診を促すことが目的の1つですが、それに加えてn-noseのような簡潔・安価・高精度ながんの診断技術が実用化されれば、がん検診受診率とがんの早期発見率の大幅な向上が期待できます。
今後の進展が非常に楽しみな研究です。

 

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