世界最大の監獄?パレスチナ、ガザに眠るアイデアを形にしたい!
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支援総額

2,616,000

目標金額 2,500,000円

支援者
152人
募集終了日
2016年8月22日

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2016年07月05日 04:22

7月5日(火) ガザへの行き方

みなさま、こんばんは。上川路です。

前回は食事の話題に思いっきり脱線してしまいましたので、今回は少しまじめな話をしたいと思います。

 

下の地図をご覧ください。前回もお話しましたがガザは地中海沿いに位置します。

 

 

「パレスチナ自治区」の名前の通り、ガザ地区も航空管制権と沿岸航行権を除けば、パレスチナ人が自治を行っているという体裁になっています。そのエリアはこのような「壁」、もしくはフェンスによって物理的にイスラエルと遮断されており、ヒトとモノの移動はイスラエル政府に厳しく制限されています。

 

ガザ地区との出入口は、北部のErez、中部のNahal Oz、エジプトと国境を接するRafahの3カ所に限られますが、更にNahal Ozは燃料、ガスなどのガザへの輸送用、Rafahはエジプトで2013年にムスリム同胞団出身のムルシ大統領が失脚して以来、同様にムスリム同胞団を支持母体とするハマスが支配するガザ地区との国境は閉ざされてしまいました。従い、2016年現在、機能を果たしているのはErezのみ。

 

私たちもガザを訪問する際は、まずこちらのErez検問所に向かうことになります。以下の写真のように空港のような外観のErez検問所ですが、2005年に建設開始、US$60百万(1ドル100円換算で60億円程度)完成は2007年2月と意外に新しく、2014年9月5日付のNew York Times記事に拠れば一日に45,000人に対応できる設計となっているそうです。

http://www.nytimes.com/2014/09/05/world/middleeast/at-the-border-between-gaza-and-israel-a-crossing-in-need-of-travelers.html?_r=0 

 

同記事によれば、2007年6月にハマスがガザ地区の支配権を握って以降、イスラエルは管理を厳しくしており、今では一日当たりの利用者数は400人程度に留まるとのこと。実際にメンバーが訪れた際も検問所は数人のパレスチナ人、及びNGOなど援助関連の国際スタッフがいたのみで閑散とした雰囲気であったようです。

 

(NY Times記事より抜粋)

 

 

検問所の中はこんな様子。来訪者は各ブースで長めの質問を受けます。内容は、訪問目的、宿泊場所、訪問先など一般的なものが中心ですが、イスラエルと友好関係にないアラブ諸国などへの訪問歴がパスポートにあると質問が長引く、或いは入域が拒否されることもあるようです。

 

 

(こちらは個人のブログより借用。http://israelmatzav.blogspot.jp/2014/08/breaking-erez-crossing-point-under.html)

 

ブースを抜けると以下のような通路を幾つか通り。。

 

 

 

 

 

最終的にはこのような奥に見える鉄の回転扉を抜けると検問所はおしまい。尚、Erez検問所で写真を撮るのはメンバーもためらわれたとのことで、以下Public Intelligenceサイトから借用しています。https://publicintelligence.net/

 

検問所を抜けるとさぁガザだ!と思うとまだまだ道のりは続きます。今度は約1kmに亘る鉄フェンスの回廊。

 

 

右側にはガザとイスラエルを隔てる分離壁。

 

 

左側にはヤギがいたり。。意外と牧歌的な風景が広がります。

 

 

回廊を抜けるとそこはガザ側の素朴な作りの検問所。これでようやく。。。と思いきや実際の入域までにはまだハードルが続きます。ちなみにWifiが通じるとのこと。

 

 

ガザ地区は2007年以降ハマスの支配下にありますが、国際社会はこれを認めておらず、従い、国際社会が支持し西岸地区を支配するHamsa-Hamsa(アラビア語で5-5の意味)、及びハマスが管理するArba-Arba(アラビア語で4-4の意味)、二箇所で出入域管理が行われています。

 

ガザでは出入域に時間がかかること、融通が利かないことを、全てイスラエルのせいにすることも多いのですが、実際にはこうした二重構造が非効率性、非柔軟性の原因となることも多いとも聞きます。

 

Hamsa-Hamsa、Arba-Arbaは、Erez検問所ほど強烈な印象が残らないのか、あるいはメンバーが疲れ果ててしまっていたのかで適切な写真が見つからないのですが、イメージまでに上からそれぞれファタハ、ハマスのロゴを添付いたします。

 

ちなみに、最近何かと話題になるISの「黒」ですが、なんだか不気味の象徴のように報道で扱われることもありますが、ムスリム的には神聖な色で、以下の通り、ファタハなども積極的に採用していくことがわかるかと思います。色の話はそれはそれで面白いのでまた別の機会にでも。

 

ファタハのロゴ

 

ハマスのロゴ

 

 

Hamsa-Hamsa、Arba-Arbaを越えればようやくガザ。中心地であるGaza Cityまでももう少しです。7月のガザは連日30度を上回り湿度も高いのですが。。。

 

今回はわずか数kmの移動の為にこれだけの関門を越えていく必要があることを共有できればと思い、上記紹介させていただきました。

 

ちなみにメンバーによると、特に厳しい質問、取り調べがあった訳ではないものの、入域には所要3時間程度かかったとのこと。これは援助関連のNGOにお勤めの方などにお伺いしても、「まぁ標準的な水準」であるそうです。

 

しかしながらスムーズなモノの移動、例えばガザの名産である野菜、花、果物、魚介類など。緊急時のヒトの移動。妊婦や病人、怪我人の搬送、或いは毎日の通勤、通学などもこれらのハードルがあることで劇的に非効率化することは想像に難くありません。。

 

非効率的な政治体制、イスラエルとパレスチナの相互不信がもたらす、不条理は全て180万人のガザの住人に降りかかってきますが、このようなにヒト、モノの物流が制限されている状況下、どのようなビジネスが生み出せるか、みなさんのお知恵を拝借しつつ、考えていきたいと思います。

 

 

リターン

3,000


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申込数
92
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年9月

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