前日の激しい雨に心配しつつも、天気予報通りの良い天気になった6月22日、蓄音機コンサート「第9回ロームクラシックスペシャル 蓄音機で聴く東京音楽学校の教師たち ~先生の先生、先生の先生のそのまた先生たちの音楽」を開催しました。

 

蓄音機コンサートを開催する時は、コンサートの数日前から天気予報のチェックをしています。なぜなら、図書館とコンサート会場はやや離れた別の建物にあり、蓄音機をコンサート会場に運ぶには、台車に乗せて屋外を移動しなければならないからです。
雨が降った場合は、蓄音機にカバーをかけて、職員は傘もさせずに雨の中を台車を押して行くという、蓄音機にも人間にも優しくない状況に陥ります。そのため、コンサート当日が雨という天気予報が出ると、コンサート会場と同じ建物で蓄音機を預かってくれる場所を探します。

 

今回は前日は大雨だけれど、当日は晴れ、という天気予報を信じていたら大当たり!朝からプログラムを印刷し、案内板を作り、準備は順調!と思ったらプログラムに間違いを発見。刷り直すわけにもいかず手書きで修正です。


会場の第6ホールは直前まで授業で使用されていて、会場の準備に取りかかれたのが開場の10分ほど前からになりました。いろいろと調整が手間取ってしまい、18:00開場と謳っていたのに、開場できたのはなんと18時15分。お客様を随分とお待たせしてしまいました。

 

開場は遅れましたが、開演は時間通り。レオ・シロタの「英雄ポロネーズ」でコンサート開始です。

 

今回のコンサートで特に珍しいレコードは、1907-1921年に音楽学校で教えていたハインリヒ・ヴェルクマイスター(1931-1936)が作曲した歌曲のレコードで、マリア・トル(在職1932-1938)が歌を、アウグスト・ユンケル(在職1899-1912)の次女、マリオン・ユンケルがピアノ伴奏を務めています。
このレコードは東京音楽学校時代に寄贈されたものです。日本のメーカー「ニットー」のレコードですが、レコード番号がないのでおそらく私家版で、1930年代前半制作と推定しています。
このレコードについては日本におられるアウグスト・ユンケルのご遺族もご存知なかったとのことで、会場にはマリオン・ユンケル姪御さんが足を運んでくださいました。

 

1時間30分のコンサートでかけたレコードは11曲、1920年代から1950年に録音されたものです。130年に及ぶ藝大の歴史からすると、ほんの30年に過ぎませんが、音楽学校の発展、太平洋戦争、そして「東京藝術大学」設立へと向かう激動の30年です。そんな時代の中、生徒たちを教え育て、藝大の基礎を築いた先生たちの音を、来場された皆様はどう感じられたでしょうか。

 

第9回 ロームクラシックスペシャル
「蓄音機で聴く東京音楽学校の教師たち ~先生の先生、先生の先生のそのまた先生たちの音楽」

日時:2017年6月22日(木)18:30-20:10
会場:音楽学部 第6ホール
解説:大角欣矢教授(音楽学部楽理科)
観客数:70名

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