パラカヌーワールドカップ　ハンガリー・セゲド 参戦記　その１

みなさんこんにちわ　楢舘です。

私は今「パラカヌーワールドカップ2018」に参戦する辰己選手と日本選手団のトレーナー帯同業務のため、ヨーロッパはハンガリー・セゲド に滞在しています。

 

今回は選手が5人　スタッフが５人で構成されているパラカヌー日本選手団

スタッフの内訳は監督１名・コーチ３名・トレーナー2名です。

 

【5月12日　土曜日】

朝4:30に北海道・倶知安町を出発

新千歳空港までは車でおよそ2時間かかります。

その後、成田空港へひとっ飛び

 

成田空港では乗り換えの時間が40分しかなかったので足早でしたが、なんとか間に合いました。

 

成田空港からおよそ９時間半のフライト

 

フィンランドのヘルシンキを経由してハンガリーの首都ブタベスト空港まで２時間半のフライト

その後、バスにて滞在先ホテルまでおよそ２時間半　移動時間の合計は14時間・・・日本との時差は7時間です。今、この記事を書いているのは現地時間で９：00 日本では16:00ですね。

 

スタッフも選手もさすがに移動の疲労は隠せない様子でした。

日本を出発してはや3日が経とうとしていますが、ようやく時差ボケも解消されたような気がします。

 

【5月13日　日曜日】

この日は選手のクラス分けの日

※障がい者スポーツでは、選手の病状や障害によって「クラス」が決められ、そのクラスの中で競技が行われます。

無事にクラス分けを終えたのですが、辰己選手の場合

カヤック艇ではKL２

ヴァー艇ではVL２だったのですが・・・

※カヤック艇　ヴァー艇に関してはこちらの記事を参考にしてください→パラカヌーアジア選手権に出場

 

今回「スキル・技術が上がっている」としてKL・VL共に３に上がりました。

 

KL３・VL３は　簡単に言いますと　ほぼ健常者と変わらないレベルです。

チャンピオンのタイムは39秒台・・・

 

 

【クラスが上がることのメリットとデメリット】

クラスが上がったことによってどんなメリットとデメリットがあるか？ですが

 

・メリット

○世界最高のパラアスリート達と戦うことができるということ

 

・デメリット

○選手のレベル・タイム共に最高クラスなので「パラリンピック出場」「メダル」を考慮すると一気に壁が高くなった。ちなみに以前のクラスKL2では200mでのタイムが42秒台だったのに対して、KL３クラスではなんと39秒台に突入します。

 

KL３クラスの選手は、海外ではアスリート雇用されている選手が多く、競技をすることが仕事　という方が多いです。つまり環境としては大きく異なる選手達の中で戦う　ということになります。

 

ちなみにKL３の一例ですが

ブラジルのカイオ選手です。彼は186cmの長身　大腿切断ですが、それこそ39秒台でゴールすることができる選手です。身体を見ればわかりますが、「キレッキレ」です。

これらの点を踏まえ、メリットもデメリットもありますが

 

辰己選手が世界最高クラスの中に位置したということの裏返しでもありますので、ここは前向きに捉えたいですね（それにしてもレベルが高いですが）

 

【5月15日　火曜日】

パラカヌーワールドカップのスタートリストも完成したようです。

辰己選手のレースは現地時間５月17日（木曜日）14時頃です。

今日はこれから練習と調整に向かいます。

 

また追って報告しますので、応援よろしくお願いします！

※本大会は遠方地なので借艇で大会出場します。