メンバーのトシ(能戸 俊幸)です。たくさんのご支援本当にありがとうございます。

当初、自己紹介を書こうと思っていたのですが、どうしても伝えておきたいことがあると気づいてしまったので、内容を変更してお届けします笑。自己紹介はまた改めて。

 

さて、ライフサカスが運営し、私が編集長を務めるUMUというメディア(http://umumedia.jp/)をご存じでしょうか?

 

 

子どもを授かりたいと願う不妊治療当事者を全力で応援したい、その“不”を解決したいと願い、GoPREをローンチするライフサカスがなぜUMUというメディアを運営しているのか、そこにある背景や意図、について少し長くなりますが、お話しさせてください。多分に私見も交えての言葉となっていることを予めご了承ください。

 

不妊、産む、産まない、産めない。この周辺には本当に様々な状況、立場、考え、体験、経験を誰しもが多かれ少なかれ持っています。それはほとんどすべてが固有と言っても良いかもしれません。そして絶対的な正解はなく、期せずして誰かを傷つけてしまいかねない、とてもパーソナルで繊細な領域でもあります。

 

そして、厳然たる事実として現在の医療では、子どもを望むすべての人が母になれるわけではありません。さらには誰しもが子どもを望むわけでもありません。

 

クラウドファンディングで応援していただいている今の状況にあって、誤解を恐れずに言えば、「人生を咲かす」方法や有り様は本当に多様で、すべての人生が美しくかけがえのないものだと私たちは考えています。子どもを望む人を全力で応援するのと同じように、子どものいない人生を生きる人たちがその人生を咲かすことも心から応援したい、そんな風に思っています。

 

その世界観のひとつの表現としてUMUはこの世に生み出されました。

 

どんな選択や体験を経たとしても、その先にある人生を生きている、しなやかな強さ、美しさを、まさに人生を咲かせている人たちのライフストーリーを丁寧に紡ぎ、届けるメディアとして。

 

そうして産む・産まない・産めないというパーソナルで繊細な領域と突き詰めて向かい合っていったとき、そこにあったのは、本当に多様な家族のカタチであり、人生のカタチでした。

 

子どもを望み不妊治療を経て子どもを授かった人。

子どもを望みながらも子どものいない人生を歩むことになった人。

養子縁組という家族のかたち、子どものいる方と結婚する、ステップファミリーという家族のかたち。先天性の病気などによる子どもとの死別といった体験を超えて、今を生きる人。
子どものいない自分らしい人生を謳歌する人。
私たちがお届けしたストーリーだけでもここに書き切れません。そこには、本当に多様なライフストーリーがありました。そしてそれはこの世にある家族や人生のカタチのほんの一部でしかないと痛感しています。そこには違いこそあれ、ランクなど存在しません。

 

そうしてたくさんのライフストーリーに触れてみると、自分とは全く違う人生を生きている人の中にある痛みや思いに近いものが、自分の中にもあると気づく瞬間がたくさんありました。

 

でも現実問題として、世界にはたくさんの違いによる分断があります。例えば、子どもがいる・いないという風に。

 

何かの痛みの最中にあっては、誰かに優しくするよりも自分を大切にしてほしいと願っています。一方で、その痛みが少しずつ癒えていく先で「自分が自分であって良い」と感じられたとき、自分とは違う立場にある人に対して、「その人はその人であっていい」、という受容と尊重の感覚を持つことができたなら、私たちの世界はもう少し生きやすくなるのではないか、そんなことを考えています。

 

そしてその可能性を生み出すのは「本物さ」であり、私たちが届けるSTORYは、手前味噌ながら、まさにその「本物さ」のひとつであると思っています。

 

Webメディアの常識で言えば、記事の数を増やし、いかにPVやユーザーを増やすかに特化すべきなのにインタビュイーのハードルを上げてしまう実名顔出しは真逆のアプローチです。またマーケティング的に言えば不妊治療に特化したメディアにしてGoPREユーザー候補を獲得するべきなのだと思います。

 

でも、私たちは何度も迷いながらも今のUMUのカタチを維持してきました。そこにある「本物さ」を大切に思い、そしてそこで表現される「あり方」が様々な立場の人たちの希望になることを願っているからです。

 

メディアとしては本当に手持ち弁当で未熟なところも多々あるメディアですが、そんな思いをもって私たちはUMUを運営しています。

 

伝えたいことが伝わっているのだろうか、と少し不安になりますが、何か少しでも受け取ってもらえたらとてもうれしいです。