大変お待たせしております。服の注文を頂いた方に生地サンプルを送るはずが大幅に遅れております。申し訳ございません。

 

理由は候補生地の多さです。

本棚

今までは一般の生地屋で買っていたのが、今回から問屋から直接取り寄せできるようになりました。それで多品種少量生産ができるようになったのはよいのですが、生地の種類が多くて選ぶのに手間取っている状況です。

生地見本

一般の生地屋では売っていないものも多く、大変魅力的な反面、実際仕立ててみてどうだろうという不安もあり、数種類を取り寄せて水通しして仕立てて試着して、何回か繰り返しているのですが、納得できる生地が決めきれません。

 

最も頭を痛めているのが、おしゃれ着用の生地です。ニット生地で絹のような光沢と優雅なドレープ性のある生地はまず間違いなく「ポリウレタン5%」の混紡です。ポリウレタンは生地にハリとコシとゴムのような伸縮性を与えます。モダールやリヨセルなど、単体ではパサつく再生繊維を「打ち込みの良い絹のような生地」に変えてくれます。

 

ポリウレタンは素晴らしい繊維なのですが、反面とても嫌な性質があります。ポリウレタンは熱と湿気でゆっくり劣化します。輪ゴムと同じように、何もしなくてもいつの間にか固くボソボソになってしまうのです。タンブラー乾燥をかけたり、アイロンをかけたり、湿気った状態に長く置くと更に劣化が早まります。

 

「洗濯表示が嫌いなので切り取って捨てる」「洗濯表示を見ないで洗濯、タンブラー乾燥、アイロンかけをする」「洗濯を人に頼んでいるがそこまで見てくれとは頼みにくい」といった方には向いていない素材です。

 

ドレープのある服はおしゃれ着です。箪笥の奥に大事にとっておく種類の服です。湿度と温度の低い場所なら劣化は遅いと思います。でも何年か後に出したとき「ハリとコシがなくなってだらんと伸びきっていた」としたら、いえ、遅かれ早かれ必ずそうなるんですが、それってショックですよね。

 

せっかく作ったのに、せっかく買っていただいたのに、嫌だなあと思うのです。だから「ポリウレタン5%」の布は買いたくないのです。でも絹のようなドレープのある布には必ず「ポリウレタン5%」が混ざっています。

 

代用できるものを探していますが見つかりません。

 

悩んでいます。

 

 

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