虐待どっとネットをご支援くださった皆様へ
※最後までお読みいただけると幸いです。
「虐待のことやってる団体がシャインマスカットって意味がわからない」
「シンプルに寄付を集めるべき」
ちょうど昨年の今頃、身近な人たちにこのようなことを言われながら不安の中で行ったクラウドファンディング。みなさまのおかげで無事成功いたしました。本当にありがとうございました。
「認定NPOになるには2事業年度を終えていること」が必須だそうで来年度の認定NPO化に向けてそろそろ準備をしていこうとしています。
昨年みなさまがマスカットを食べてくださったおかげで、社会が変わったことがありました。
虐待から逃れ大学や専門学校に通っている若者。彼ら彼女らは大学生の身分があることでバイトをすることができなくなったとしても生活保護を受けることができません。生活保護を受けるには休学や退学を迫られてしまうのです。
今年の4月から横須賀市ではそのような若者に対し、生活保護と同等額と通学にかかる交通費を支援する「よかったありがとう基金」が創設されました。
※マスカット寄付はこの時の交通費にも使用させていただきました。
それでもまだ厳しい状況に立たされている若者がいることに変わりはありません。
大学生が生活保護を受けられないこと。
これは身分で受けられる支援が限られているという極めて平等からかけ離れている現状が今もなおあるのです。
私たちが訴えているのは生活保護家庭の進学の話ではありません。(もちろん生活保護家庭の進学も重要なtopicsではありますが)
貧困状態にある大学生は放置していていいのか?という極めてシンプルな問いなのです。
(署名はこちら→https://chng.it/w2Q4W8qz)
これからもこの問題について、自分にできることをやっていきたいと思います。
ただ、一方で運営の難しさを感じています。
メディアは思うように運営できておらず、人材も入っては出てゆき入っては出てゆき・・・ということを短期間で繰り返していて、他のNPOが作っているような見やすい事業報告書も作成できず、苦手な事務をやり続け、助成金は全落ちし、もうやめた方が(解散した方が)いいのかなと4月から悩み続けてきました。
やっぱり私が人と繋がるのが下手だからなのでしょうか。
日々自問自答していますが元々器用な生き方ができてきたタイプでもないので、いま目の前にあることに一生懸命取り組もうと毎日を過ごしています。
※事業報告書と会計報告はこちらからご覧いただけますと幸いです。
それでもやっぱり、去年シャインマスカットで人と繋がれたことは純粋に嬉しかったです。
おいしいものを食べて寝ると疲れた心が回復するのは私だけでしょうか。
みなさんがおいしいおいしいと言ってくださってとっても嬉しい気持ちになりました。
みなさんが届けてくださったおいしいの声を農家さんにお送りしたところ、普段そのような声が届くことはあまりないそうで農家さんもとっても喜んでくださいました。
これからも「虐待を受けた子どものAYA世代の支援環境の構築」にこだわって、虐待を受けた子どもが当たり前に大人になる世界を作っていきたいです。
今年はマスカットやらないの?
というお声をたびたびいただいておりましたが、ようやく準備が整いました。
(https://gyakutainetmuscatdonate.com/)
そして今年はさらに「〇〇×寄付」を深めていきたいと思っています。
というのも昨年、全国から相談が来ました。これは予想外のことでした。
その時に本来であれば(その方が住んでいる)地域で支えてもらえる方がいいのにな…と思うことがたびたびありました。
就労継続支援A型やB型の施設ではいいものを作っている事業所さんが全国に数多くあります。このような事業所さんが作っているものと寄付を掛け合わせることができたら、相談者さんの将来のつなぎ先になるのではないかと考えました。
その一歩目としてこの度はじめてECサイトを作りました。
このサイトではまだマスカットのみですが、来年の今頃には他の事業所さんが作っているものを皆さんにご紹介できたらと思っています。
「関わる人みんなが幸せになる循環を生み出したい」
対人関係で失敗し続けていても、この根本的な気持ちは変わりません。
これからもぜひNPO法人虐待どっとネットを応援いただけると嬉しいです。
今年も一緒にマスカット食べませんか?