22~24日にかけて愛媛県宇和地方に行ってきました。

22日(土)は大洲の市立博物館の調査と大洲城の見学でした。博物館では大洲出身の蘭学者・三瀬諸淵(周三)の旧蔵資料を調査し、適塾関係者が多く参画した大阪医学校在勤時代の写真資料等を閲覧しました。大洲城は肱川に突き出た小高い山を領した堅固な縄張りで、実に立派な近世城郭でした。

23日(日)午前は卯之町を宇和先哲資料館館長のご案内で、明治15年(1882)開校の開明学校、民具館、先哲資料館と、宇和島藩の在郷町・卯之町を見学しました。卯之町には三瀬諸淵の伯父でシーボルトに学んだ蘭方医・二宮敬作がおり、彼はシーボルトの娘・イネを養育し、イネの娘・タカは三瀬の妻になっています(一説によると、タカは松本零士『銀河鉄道999』のメーテルのモデルだそうです。)宇和島藩の名君とされる伊達宗城に招聘された適塾出身の村田蔵六(のちの大村益次郎)は、イネに蘭学を教授し、右大腿切断手術を受ける際には助手にイネを呼び寄せています。司馬遼太郎は『花神』において、この事実から両者が恋仲にあったと描いています。また卯之町には蛮社の獄で終身刑となった蘭学者の高野長英が身を潜めており、蘭学との関係は非常に深いものがあります。

高野長英の隠れ家

ちなみに開明学校では袴姿の先生から明治時代の授業を受けることができます。1歳半の息子には、学校教育を受けるようになってから、現在の教育内容との違いを体感すべく、受講させたいと思いました。

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