長い旅路を経て生まれたこの作品に込めた想い

この台本が完成するまで、本当に長い旅のようでした。途中で生まれたオリジナル脚本だけでも 3 作品分以上あったのではないかと思うほど(笑)。それくらい、物語は何度も大きく形を変え、練り直してきました。

企画の段階からずっと一緒に歩んでくれた脚本家の富安さんには、感謝してもしきれません。この作品を紡ぎ出してきた日々は、とても濃密でかけがえのない時間でした。

物語のはじまりと変遷

最初の構想では、主人公 2 人が親戚同士で、お葬式の場で昔一緒に埋めたタイムカプセルを開けるところから物語が始まるものでした。そこから出てきた品々がキーとなり、物語が展開していくというものでした。

「車内置き去り事件」や「育児と仕事の両立」それぞれが重く深いテーマであり、浅く触れるだけではいけない。どちらのバランスをどのように取るか、悩み抜きました。

深く掘り下げれば掘り下げるほど、物語の尺に収まらなくなってしまう。脚本の中で泣く泣くカットしたシーンもたくさんあります。それでも、物語の本質を損なうことなく、全力で仕上げたと胸を張って言えます。

心に残るセリフたち

カットした中には、大好きなセリフもたくさんありました。そのセリフたちだけでも、いつか別の形で皆さんにお伝えできたらと思うほどです。それほどに、この作品には言葉ひとつひとつに想いを込めました。

完成した物語を、ぜひ目にしてほしい

この長い旅路の果てに完成した本編が、どのように映るのか。スタッフやキャストが心血を注いだこの物語を、ぜひ皆さんにも見ていただきたいです。きっと、心に残る何かを感じていただけるはずです。

皆さんの応援が、この物語をさらに輝かせる原動力になります。どうぞよろしくお願いいたします!