―プロジェクト終了報告―
世界の医療団のプロジェクト「命がけで海を渡るシリア難民400万人を医療のリレーで救いたい! 」にたくさんの応援・ご支援をお寄せいただきましてありがとうございました。
皆様のご支援により、特に支援ニーズが高まる厳冬の活動を続けることができました。
【プロジェクトのご報告】
シリアから逃れ、ヨーロッパを目指す人々がまず最初に辿り着くのは、海路の玄関口となるギリシャです。しかし、昨今ではギリシャからヨーロッパ各地へ向かう道は徐々に閉ざされ、留まらざるをえない人たちが増加しています。そのため、世界の医療団はギリシャにおける難民支援活動を強化しています。
難民キャンプのクリニックにおいては、すでに抱えているケガや病気の診察、処置はもとより、とくに病気にかかりやすい子どもたちへの予防接種などを実施しています。
加えて、医師、看護師、助産師、心理カウンセラー、ソーシャルワーカー、通訳などの専門家で構成された移動医療チームによる周辺施設での医療活動も行っています。

写真:移動診療の様子 (c)MdM
2015年から2016年の2年間で診察した患者数はレスボス島で76,701人、ヒオス島で17,427人に達します。
治療対象となった主な疾患は、長旅によるケガ、骨や筋肉の痛み、高熱、呼吸器の疾患、喘息、消化器系の疾患、へんとう炎、頭痛などがあげられます。また、激しい暴力の記憶や近親者を亡くすなどトラウマとなるような経験、母国からの困難な旅路、そして将来に対する不安や不透明感などが精神的に深刻なダメージを与えています。

写真:キャンプの様子 (c)MdM
このような事態に対応するため、今回皆様よりお寄せいただきましたご支援は、医療人材の派遣はもとより、医薬品類や衛生用品(石鹸や紙おむつ等)、厳冬に欠かすことのできない防寒用品など支援物品の購入費用にも充当させていただきました。

写真:子どもたちへの予防接種会場の様子 (c)MdM
この冬、支援活動を継続することができましたのも、皆様からのご支援によるものです。改めまして感謝申し上げます。
【今後について】
Readyforでのプロジェクトはこれで一区切ですが、故郷を追われた人々の厳しい道のりは続きます。皆様からのご支援は、医療支援となり、人々に明日を生きる力と健康を与えることができます。引き続き本活動へのご理解・ご協力をいただけましたら幸いです。
活動の進捗は、世界の医療団ホームページ、フェイスブックなどで随時ご報告して参りますので、ぜひご覧ください。また、ご希望の方には郵送でも活動状況をお送りしておりますので、お気軽に事務局までご連絡ください!
▼世界の医療団 ホームページ▼
http://www.mdm.or.jp/index.html
▼世界の医療団 フェイスブック▼
皆様のあたたかいご支援に心より感謝申し上げます。

―誰もが治療を受けられる未来を―




















