#27 使い捨てからリユースへ~小さなNPOの新たな挑戦~
いつ収束するかわからない新型コロナウイル禍の不安な日々にありながらも、
皆さま方にはご健勝にて新しい年をお迎えのことと存じます。
さて、新型コロナウイルス禍により私たちの日常は一変しました。
スペースふうもまた18年前リユース食器レンタル事業を興して以来、昨年は最大の危機を迎えることとなりました。イベントはすべて中止になり、リユース食器の出番はなくなりました。「存続」か「廃業」か・・・決断を迫られる中、「リユース食器の灯を消すな!」という声と共に、多くの方々から「寄附」という形のご支援をいただき、存続に向けて私たちの背を強く押してくださいました。改めましてこの度の皆さまのご厚情に心から感謝申し上げます。
「使い捨てからリユースへ」という基本理念のもと、イベント以外の新たな道を開拓するために、私たちは動き始めました。コロナにより、テイクアウトに代表される使い捨てプラスチック容器が氾濫し、プラスチックごみが急増している現実があります。東京では、大手企業がリユース容器でテイクアウト弁当などの販売を開始する、というニュースも飛び込んでくる中、私たちはあくまでも地方の小さな町でNPOが実践できるやり方を模索しています。
先ず地元富士川町において、弁当容器を使い捨てからスペースふうのリユース弁当容器に切り替える予定です。この取り組みに、富士川町の町長と町議会からは賛同を得ており、3月開始に向け、今その準備に追われています。一方山梨県もプラスチックごみ削減に向けて動き始めています。富士川町の試みが成功すれば、山梨県内外の他の市町村に広がる可能性は大きいものと確信しています。
また、今は中止になっているイベントにも働きかけを行い、コロナ後にイベントが再開された折には、レンタル事業がさらに大きく伸びるよう、今から準備をしていきます。
また、非常にハードルが高いスーパーのトレーのリユース化についても、検討が始まっています。
まだまだ解決すべき課題は沢山ありますが、山梨の小さな町から改革への第一歩が始まろうとしています。是非ともこれからのスペースふうの活動を温かく見守っていてください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
理事長 永井寛子
※1月末に皆様へ寄附金受領証明書とお礼のご挨拶を郵送しております。
もし何か不明な点などございましたら、info☆ spacefuu.net へお知らせください。(☆を@に変換ください)