「引きこもり文学大賞」を創設したい

今、「引きこもり文学大賞」創設に向けてクラウドファンディングを立ち上げているわけですが、

実は、この過程で、ほとんど誰とも顔を合わせることなく話が進んでいます。

まず、このReadyforも、ページ制作、契約書も完全にWEB上で完結しています。誰とも直接会っていません。

支援者もほぼ誰とも顔を合わせていません。もちろん、支援者に知り合いの方は多くいますが、直接対面して支援をお願いした人はごくわずかで、ほとんどはSNS上やメールでの呼びかけです。久しく会っていない方もいます。

つまり、私は、家で引きこもりながら、パソコン、スマホを操作するだけで、このクラウドファンディングは進められているわけです。

 

そして、プロジェクト成立した後もそうです。

サイトを立ち上げ、そこに作品を投稿してもらいますが、誰とも顔を合わせません。

もっと言えば、どこの誰かも、本名すら知らないままです。

作品を読む人も匿名です。

どこの誰ともわからぬ人同士で、引きこもり文学大賞は完結するわけですね。

 

私は、これにとても居心地が良くなっています。

それは、楽をしている、というより

距離感が心地良いのです。

直接会わずとも、言葉の交流はあり、そこには悪意はなく、ほとんど善意のみしか流れない。

物理的な揉め事はもちろんありませんし、傷つけ合うこともない。

とても安全で穏やかです。

 

Twitterで、自称引きこもりの方を多くフォローして読ませていただいていますが、こちらもとても穏やかに感じます。

社会への不満を述べたり、自虐的な投稿はあっても、それ以上傷つけ合うわけではなく、むしろいたわりあいながら、適度な距離感を持った交流がされているように思えます。

 

もちろんこれはインターネットやSNSが発達したおかげですが、

この時代は、引きこもりにはかなり生きやすくなる可能性があるのではないか

むしろ、引きこもりの方が、平和で安全に生産的な活動が出来るのではないか、と

確信に近い実感を持ちつつあります。

 

ずっと、こういう距離感で生きていたいなあ、

と、引きこもり願望が募ってきました。

 

という個人的な感想でした。