ほくらにの家の食事担当の青山野乃花です。
自分自身、食によって心身ともに変化した経験から、「食」はわたしにとって一番大切な位置にあります。
食育、料理が私のなかでの大きな柱なのですが、食育の部分から。
自然食の民宿、飲食店などを経て栄養士、栄養教諭をとりましたが、そこにいきつくまでの理由として、食を通してこれからの未来がよくなればいいなぁ、という思いがありました。

今は、お金があればそれなりの食べ物は手に入り、スピードや安さが求められています。
自分の口に入るものに対して無頓着、それはきっと、食べること=生きることなのだという意識が薄れてきているからだと思います。最近では、教育として食育を導入する動きもあり子どもたちの食の知識は高まってきています。
けれど、栄養素の名前は覚えても、根本である「食べる=生きる」という感覚は備わっているのでしょうか。
きっと、これは体験でしか根付かないもので、言葉では伝わりにくいことだと思います。家庭で誰かがつくってくれた食事を食べてきたか、他の命と触れ合ってきたか…そんなことの積み重ねが、この感覚をつくっていくのではないかと感じます。
昔は家庭で当たり前だった生活の営みが、今では食育となり、特別なものとなってしまいました。しかし、そんな家庭が少なくなりつつある今、食育を通して食の価値観を上げていきたいと思っています。

もうひとつ、料理のこと。わたしは純粋に料理が好きで、食べることが好きです。
自分の身体の変化を感じたのが玄米菜食だったこともあり一時はぐっとのめり込んだときもありました。
が、いい加減な性格もあり、〜がダメという食べ方はただ、苦しかった思い出があります。
今は、いろいろな食べ方がありますし、それに対してのいろんな思想もあります。
私もつい忘れがちになってしまいますが、何がいい悪いではなくて、食べ方は全て手段であり目的ではないのだということ。健康で愉快に生きるためにマクロビも薬膳もあるのだと思います。
そんななかで、私が料理する上で大切にしていることは、風土。その土地に根差した旬の食材。自然に即したものを食べていると身体も自然と整えられていくと思います。
もうひとつは、ていねいにつくること。当たり前なのですが…。
これから先、いろんなことがコンピューターでできるようになっていくけれど、そういった精神的な部分は人間でしかできないと思うのです。これから、きっとそんな部分が大切になってくるのではないでしょうか。
そういったことを大切に、ほくらにの家では「養生」できるような食事をつくっていけたらと思っています。



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