アフリカの農家と二人三脚でつくる理想の干しいも、本格輸出へ挑戦!

支援総額

3,832,000

目標金額 3,000,000円

支援者
198人
募集終了日
2024年5月24日

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2025年10月28日 23:54

クラウドファンディング最終報告

【感謝のごあいさつ】

このたびはクラウドファンディング
「アフリカの農家と二人三脚でつくる理想の干しいも、本格輸出へ挑戦!」
に温かいご支援を頂きまして、心より感謝申し上げます。

Matoborwaドドマ工場にて(2025年10月撮影)
Matoborwa ドドマ工場にて(2025年10月撮影)

 

当初は「干しいもを輸出事業として確立する」ことを目標にスタートしました。
しかし、タンザニアの事業環境や日本市場の変化を受け、
ご支援金の一部を工場の債務返済や新しいパッケージ資材の導入など、
事業の継続と基盤強化のために活用させて頂きました。

その結果、2025年現在、タンザニア国内での月間売上は、
2024年5月時点の約2倍に成長しています。
この成果は、皆さま一人ひとりのご支援のおかげです。
心より感謝申し上げます。

 

【工場を守るための決断】

私たちの工場は賃貸物件です。
以前の家主は事業に理解があり、コロナ禍で滞納していた家賃について
「事業が安定したら少しずつ返せばいい」と寛容に見守ってくれていました。

しかし2024年7月、新しい家主に変わり、
「滞納分を2か月以内に全額返済できないなら、契約を更新しない」と通告を受けました。
突然、退去の危機に直面したのです。

このような状況で事業を守るため、当初予定していた大型冷凍庫の購入を延期し、
ご支援金の一部をやむをえず債務返済に充てました。
この決断によって、工場を退去せずに事業を継続することができ、
その後に打った対策が功を奏して、今日の成長につながりました。

 

【日本市場での挑戦と転換】

2024年7月には、契約農家によってタマユタカ約25トンを収穫しました。
しかし小芋が多く、歩留まりが悪かったため、できた干しいもは約1トン。
計画より少ない量でしたが、それでも日本へ送り出しました。

 

契約農家が収穫したタマユタカをサイズ別に買取り(2024年7月撮影)

 

工場でタマユタカを洗っている様子。6~7割が小芋でした(2024年7月撮影)

 

輸出するために干しいもを袋に詰める(2024年9月撮影)

 

茨城県の干しいも工場で日本用パッケージに小分けしてもらい、スーパーに並ぶ商品となります(2024年9月撮影)

 

そして日本のスーパーマーケットへの営業も行いました。
食品向け営業支援の会社にアポを取ってもらい、
私自身も一時帰国して営業を繰り返しました。

10ヵ月にわたって営業を続けた結果、
いくつかの地方スーパーで販売して頂くことができました。
ただし、リピート注文にはほとんど繋がりませんでした。

 

石川県白山市のはかりうり自然食品店「マルストア」にて(2025年1月撮影)

 

一方、量り売りの自然食品店のように、
販売員が直接お客様に商品の良さを伝えられる環境では
リピート注文を頂くこともあるのです。

10ヵ月の営業の末、私たちの干しいもに一定のニーズはあるにしても、
スーパーの棚に置いて売れる商品ではない…と悟りました。

そしてまた、事業を始めた頃より気候温暖化が進み、
最近日本ではサツマイモ農家が増えていると聞きました。
収穫したイモを、干しいもに加工する農家も多いようです。

統計を調べてみたら、干しいもの流通量は減っています。
流通量が減っているのに、サツマイモ農家は増えている…
日本で輸入品の干しいもに未来はあるのでしょうか?

悩んだ結果、干しいもの輸出拡大に資源を集中させず、
これから市場が拡大していくタンザニア市場に、
より経営資源を投資する方針に転換しました。

 

【 冷凍庫導入の進捗】

大型冷凍庫の導入に向けて、設備業者に加え、国内外の農場やスーパーを訪問し、
経営者に設備の性能、使用感や維持費などについてヒアリングを重ねました。

タンザニアの大農場で稼働しているプレハブ冷蔵庫(2025年7月撮影)

その結果、隣国ケニアに修理やメンテナンス対応の行き届いた
良質な業者があることがわかり、担当者も紹介してもらえました。

同時に、長期的に安定稼働できる設備を導入するには
当初想定していた数倍の投資が必要であることも分かりました。

日本の小売市場では、私たちの干しいもの販売は伸びにくい、
そして冷凍庫のコストは想定以上…ということであれば、
干しいも輸出事業の拡大は「今ではない」と考えなおしました。

そして、今はまず国内市場向け商品力を高めることを優先し、
次の成長段階で冷凍庫導入を実現することにしました。

 

【ドライマンゴーを再生】

このようにして干しいも事業を見直す一方で、
タンザニア国内向け商品の強化に取り組みました。

主力商品のドライマンゴーは、2023年にリニューアルしたパッケージが不評で、
小売店から「以前のデザインに戻してほしい」と懇願されるほど
売上が落ち込んでいました。

主力商品の売上が低迷し、
2024年は非常に厳しい状況となりました。

2023年のタンザニア市場用パッケージ(左)日本市場用(右)の色合いが出せず不評でした(2023年8月撮影)

 

2025年にリニューアルしたドライフルーツのパッケージ(2025年4月撮影)

 

タンザニアの中心都市ダルエスサラームのスーパー「Cilantro」にて(2025年4月撮影)

それでも「旧デザインには戻らない、必ず改善する」と決め、
お客様の立場から使いやすさを徹底的に考えなおし、
店舗の立場からは見やすさや陳列しやすさを改善し
2024年11月から3度目のリニューアルに挑戦しました。

さらに、頻繁に停電が起こる環境の中で、乾燥機が止まってしまうことが課題でした。
そこで電源安定化装置を導入し、乾燥工程が安定したことで、
食味や香りの品質が格段に良くなりました。

電圧を安定化させることでドライマンゴーの食味や香りも向上(2024年12月撮影)

 

2025年4月、リニューアルしたドライマンゴーとドライパイナップルを
タンザニア市場に供給。デザインと品質の両立が評価され、
国内スーパーでのシェアが飛躍的に拡大しました。
在タンザニア邦人の皆様からも好評を頂いております。

 

【ナッツバー「カシャタ」の飛躍】

もう一つの主力商品が、ナッツバー「カシャタ(Kashata)」です。
原料のゴマを厳選し、焙煎から成形まで一貫管理することで、
どのロットでも味が変わらない安定した品質を実現しています。

しかし近年、隣国ケニアや中国へのゴマの輸出需要が増え、
ゴマの買付競争が激化。価格が高騰して調達が難航し、
カシャタの安定的な生産が難しくなってしまいました。

そこで、ご支援金の一部を使い、
収穫期に1年分の胡麻を確保しました。

カシャタの原料となる胡麻(2024年8月撮影)

 

ダルエスサラームのスーパー「Cilantro」にて(2025年4月撮影)

 

またパッケージをタンザニア品質保証マーク(TBS)入りに刷新。
「いつでも買える美味しいブランド」として信頼を得て、
現在では主要スーパーマーケットでトップシェアを占めるまでになりました。

 

【収支報告】

当初は、ご支援金の大半を「大型冷凍庫の導入」に充てる計画でした。
しかし2024年半ばに家主の交代によって工場の存続が危ぶまれる事態となり、
事業を守るために一部資金を債務返済に充当する決断をしました。

また、日本市場への干しいも輸出事業が想定通りには進まなかったので、
その後はタンザニア国内市場向け主力商品の再生と
基盤強化へ資金を再配分しました。

結果として、私たちは事業を今でも継続しており。
2025年8月以降のタンザニア国内の平均月間売上は、
2024年に比べて約2倍に伸ばすことができました。

皆様からご支援頂いた資金3,832,000円は、下記のように利用させて頂きました。

 

タマユタカ(25t)                    750,000円
胡麻(2.2t)                      518,900円
債務返済                          945,000円
パッケージ資材(Mango/Pineapple)        226,600円
パッケージ資材(Kashata)           233,000円
電源安定化装置                  100,000円
リターン費用                   358,500円
READYFORシステム利用料             590,000円
メルマガ広告オプション              110,000円
------------------------------------------------------------
合計                                                            3,832,000円

今回のご報告にあたりましては、
支援金の具体的な使用内容をできる限り
正直にお伝えしたいと思って作成しました。

当初の告知内容とは一部異なる用途に活用した部分もありますが、
支援金はすべて、事業の成長と基盤整備のために大切に使用いたしました。

しかし当初の目的と一部異なる支出があったことは重く受け止め、
もし返金をご希望される方がいらっしゃいましたら、
誠意をもって対応させていただきます。

 

【リターンの発送状況】

ご支援のリターンのうち、商品の発送は全て完了しております。
もしお手元に届いてないようでしたら、
お手数をおかけいたしますが、ご連絡願います。

なお「オンライン活動報告会コース」については、
実施が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。
ただいま活動報告会を鋭意、準備中です。
実施日程が決まり次第、ご連絡申し上げます。

 

【これからの挑戦】

Readyforを通じて皆さまからいただいたご支援は、
資金という枠を超え、私たちに「挑戦を続ける力」を与えてくれました。

日本への干しいも輸出では壁にぶつかりましたが、
その経験を糧にタンザニア国内商品の品質を磨き、
家賃の支払いもままならない困難な時期から、
売上を2倍に伸ばすことができました。

これからは、
・タンザニアの母子が安心して食べられる栄養ある食品の開発
・ドライフルーツのバルク輸送体制づくりと、日本での販売ネットワーク構築
・日本向け豆類の契約栽培と輸出
など市場ニーズから事業を組み立て、着実な歩みを進めていきます。

干しいもづくりについては、
輸出用豆類との輪作体系を組むことで
契約農場の地力を高め、小芋の割合を減らし、
品質の良いタマユタカを育てていきます。

素朴な風味と、やさしい甘味のタマユタカ。
日本に帰って食べても、しみじみ「おいしい」と思える味です。
この味を楽しみにしてくださるファンの皆様がいる限り
規模は小さくても、必ず続けていきます。

マトボルワという会社も私自身も、まだまだ未熟です。
私たちが挑戦するアフリカの農業開発を、
皆様と一緒に育てていきたいと思っています。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。

Matoborwa Co. Ltd. 代表取締役
長谷川竜生
2025年10月

 

タマユタカ栽培組合の組合長ミルトン氏と、左が私(2025年7月撮影)

リターン

3,000+システム利用料


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お気持ち応援コース【3千円】

◎お礼のメッセージ
◎結果報告メール

※リターンをお届けしない、ご支援をできるだけ多くプロジェクト実施に使わせていただくコースです。

申込数
26
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

8,000+システム利用料


ドライフルーツお味見コース

ドライフルーツお味見コース

◎お礼のメッセージ
◎結果報告メール
◎ドライマンゴー50g×1袋
◎ドライパイナップル50g×1袋
◎ドライベビーバナナ65g×1袋

※天候や原料などの状況によっては、リターン発送の時期が前後する可能性があります。

申込数
21
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

3,000+システム利用料


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お気持ち応援コース【3千円】

◎お礼のメッセージ
◎結果報告メール

※リターンをお届けしない、ご支援をできるだけ多くプロジェクト実施に使わせていただくコースです。

申込数
26
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

8,000+システム利用料


ドライフルーツお味見コース

ドライフルーツお味見コース

◎お礼のメッセージ
◎結果報告メール
◎ドライマンゴー50g×1袋
◎ドライパイナップル50g×1袋
◎ドライベビーバナナ65g×1袋

※天候や原料などの状況によっては、リターン発送の時期が前後する可能性があります。

申込数
21
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月
1 ~ 1/ 19

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