プロジェクト終了報告
兵庫芸術文化センター管弦楽団(PAC)クラウドファンディングでは、当初目標を超える10,331,000円ものご寄附をいただきました。沢山のご支援、メッセージをお寄せいただき、ありがとうございました。
いただいたご寄附は2024年3月までに、若手音楽家育成のために活用させていただきました。クラウドファンディングが終了後の2023年11月から現在の活動及び、収支についてご報告いたします。
1.様々な演奏活動
定期演奏会をはじめとした芸術文化センター主催公演、北九州と東北を訪れたオーケストラ・キャラバン、アウトリーチ活動など、様々な演奏活動を行いました。
<定期演奏会>
PACでは年9回27公演の定期演奏会を開催しています。世界各地で活躍する指揮者・ソリスト陣に加え、オーケストラの中で共に演奏するゲスト奏者も招聘し、リハーサルの合間に個人レッスンや模擬オーディションを行っています。
<室内楽シリーズ>
室内楽の経験を積むため、弦・木管・金管・打楽器の4つのセクションに分けて「室内楽シリーズ」を開催しています。共演するゲストはメンバーを導くコーチの役割も果たしており、オーケストラでも室内楽でも経験豊富な奏者を招聘しています。
<アウトリーチ活動>
県内の小学校や特別支援学校でレクチャー形式の演奏会を行ったほか、県立こどもの館にて計6公演、子どもたちに生の音楽を届けました。
2.卒団メンバーの活躍
2023年11月以降、PACでの経験を経た2名のメンバーが以下のオーケストラに入団しました。
・髙本知弥(コントラバス) 広島交響楽団首席
・ルーク・ベイカー(ホルン) 九州交響楽団首席
卒団メンバーの活躍につきましては、PACウェブサイトをご覧ください。
3.オーディションの開催
2024年9月より入団するメンバーを決定するためのオーディションを行い、二次審査(ライブ審査)を西宮・東京・フィラデルフィア・ミュンヘンの4ヶ所で開催しました。
2024-2025シーズンの募集パート:
ヴァイオリン(4名)、ヴィオラ(2名)、コントラバス(1名)、バスーン(1名)、ホルン(1名)、トロンボーンまたはバストロンボーン(1名)、ティンパニ及びパーカッション(1名)
◎第一次審査 ビデオ審査
◎第二次審査 ライブ審査
<西宮>
2/5(月)・3/5(火)
<東京>
3/6(水)・7(木)
![](https://readyfor.jp/s3/readyfor-img/ckeditor_assets/pictures/1309492/content_3b1f257e376aaba8cdfa87ce7e9e20c89c4a0f29.jpg)
左から
岡田全弘(読売交響楽団ティンパニ首席)
田野倉雅秋(PACコンサートマスター)
オッタビアーノ・クリストーフォリ(日本フィルハーモニー交響楽団・元PACメンバー)
ロバート・ボルショス(名古屋フィルハーモニー交響楽団クラリネット首席・元PACメンバー)
<フィラデルフィア>
2/26(月)・27(火)
![](https://readyfor.jp/s3/readyfor-img/ckeditor_assets/pictures/1309490/content_445e84317d730f0953123159f44ba708240386e5.jpg)
左から
ドン・リウッチ(フィラデルフィア管弦楽団ティンパニ首席)
ブレア・ボリンジャー(フィラデルフィア管弦楽団バス・トロンボーン奏者)
ダニエル・マツカワ(フィラデルフィア管弦楽団バスーン首席)
田野倉雅秋(PACコンサートマスター)
<ミュンヘン>
3/12(火)・13(水)
![](https://readyfor.jp/s3/readyfor-img/ckeditor_assets/pictures/1303284/content_64de0c1fd98a0381b857ba722e14a51c3331923b.jpg)
左から
ミヒャエル・ヴラダー(ウィーン交響楽団ティンパニ首席)
ラスロ・クティ(ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団クラリネット首席)
田野倉雅秋(PACコンサートマスター)
ハネス・ロイビン(元バイエルン放送交響楽団ソロ・トランペット)
楽団スタッフ
4.収支報告
クラウドファンディングで集まった資金は全額、若手音楽家育成のため以下のとおり大切に使わせていただきました。
■収入(単位:千円)
10,331
■支出(単位:千円)
①若手音楽家発掘のための経費
-オーディション開催経費 6,841
②楽団員の演奏環境向上のための経費
ー楽団員の楽器修繕補助 2,150
ー楽団所有楽器修繕費 1,340
5.今後のご寄附について
クラウドファンディングは終了いたしましたが、PACでは今後も皆さまからのご寄附を受け付けております。PACを運営する兵庫県芸術文化協会は「公益財団法人」の認定を受けているため、当楽団に対する寄附金は税制上の優遇措置の対象となります。
詳細はPACウェブサイトをご覧ください。
6.最後に
PACは2025年に設立20周年を迎えます。
約20年の間に100名を超える卒団メンバーが、国内外のオーケストラに羽ばたいていきました。今では日本のほとんどのオーケストラに、PACの元メンバーが在籍しています。今後もPAC独自のアカデミー機能がより良いものになるよう、努力を続けて参ります。
今回はクラウドファンディングという形で皆さまに応援いただきましたが、実際に劇場にてPACの演奏を聴いていただき、温かい拍手をいただけることが何よりも励みになります。
これからも定期演奏会をはじめ、様々な場面で音楽を届けてまいりますので、会場で皆さまにお会いできることを心より楽しみにしております。
今後ともPACを応援いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。