障害の垣根を超えて、パラスポーツ “ボッチャ” を広めたい！

私が蔵独活ファンディングを、達成できずともやろうと思ったのには、この機会に今までボッチャを知らない人、またランプを知らない人に少しでも知ってもらえたら、また私も知りたいと思ったからです。

今回は過去にアジアユースパラにも出た奈良君からの応援めーーセージを御紹介します。

私が、ボッチャをはじめたのは、小学校4年生の時でした。

身体が自由に動かない私にとって、ボッチャを始めるまでスポーツは見るものでした。

見るものとして捉えていた為、自分が”やるもの”とは思ってもみませんでした。初めてランプを使ってボッチャをやった時、自分がちゃんと狙って距離を考えればその通りボールが行きました。

自分でスポーツをやったという実感を、初めて得たときの喜びは一言では言い表せないほどでした。

ボッチャを始めた事で沢山の方との出会いに恵まれ、近場だけではなく色んな所に行く事が出来、沢山の経験をさせていただきました。

その事がきっかけで社会に出る重要性を知り、少しでも自分の経験を皆さんに伝えたいと思い大学にも進学しました。その結果、国際大会に出場させて頂くまでになりました。

ボッチャをしていなかったら、目標がなく勉強もしていなかったかもしれませんし、夢ももっていなかったかも知れません。私にとってはボッチャは全てを与えてくれたものです。

ランプを使ってプレイしていた私にとって、ランプを動かしてもらうアシスタントの存在はとても大きなもので欠かせないものでした。

　あくまで選手は本人ですが、アシスタントは同じコートに入ってプレイしてもらうのでダブルスのように考えて頂きたいです。

今ではメダルも同じものを貰える様になりました。選手とアシスタントが、しっかり意思疎通出来なければ選手のしたいプレイが発揮できません。

だからと言ってそれが親でいいのか、と言うと私の経験上、親はあまりよく無いかなと思います。もちろん親は本人の事を一番わかっているかと思いますが、それが故アシスタントではなく親心が入ってしまうからです。

練習中、本人がしたい練習があったとしてもこうした方がいいんじゃないと、言われてしまうと私自身直ぐ喧嘩になっていました。

したがって、アシスタントは対等な立場で練習中意見を言い合えるような関係が一番いいと思います。

対等な立場と言うのはお互い遠慮なくボッチャに関して言い合えるような関係という事です。選手がアシスタントを道具のように使っていれば思いが伝わることは、難しいと思います。

その事が試合中にもよく役立ってくると思います。

六球を6分で、投げなければいけない中で一からその都度指示をしていたら間に合いません。

練習で普段からコミュニケーションをとっていれば選手の意図をアシスタントが汲んで動いてくれる事もあります。アシスタントをやってくれた方から聞いたんですが、慣れてくると次に選手がしたい事がわかってくるそうです。

試合中コートの様子は見れないのですが、後ろに目がついたように想像できるようになって楽しいと言ってくれる方もいました。色々難しいことを書いてしまったのですが、アシスタントをして頂ける方にはボッチャをしているその選手の事を好きであって欲しいと思います。

またご自信もボッチャ自体を好きであって欲しいと思います。私はボッチャで沢山の夢を見させて頂き叶えさせて頂きました。

これからもボッチャを通じてたくさんの夢を色んな人が見れるような環境になって欲しいと思います。是非、みなさんのお力で私のようなボッチャで夢を叶えた人を増やして頂きたいと思います。

スポーツの力は絶大です。