認知症の人のこころを伝える絵本「いっしょにあるく」を出版したい!

認知症の人のこころを伝える絵本「いっしょにあるく」を出版したい!

支援総額

2,133,000

目標金額 1,200,000円

支援者
116人
募集終了日
2021年12月19日

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プロジェクト本文

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目標金額達成となり、応援、拡散などたくさんのご支援いただき本当にありがとうございます!

引き続き、私達は活動の幅と質を上げるために、70万円アップのネクストゴールに挑戦します!

 

1.ネクストゴール目標金額

 1,900,000円

 

2.ネクストゴール達成した場合の資金使途

絵本を見やすくするために絵本のサイズを大きくします。また、出版部数を増やすことにより、絵本を小学校などに寄付をしていきます。

図書館へ置いてもらうために、出版社からも図書館営業の支援をしてもらえるようになります。ここまでが、どうしても達成したい状況です。

最後まで走り続けます!

引き続き、応援よろしくお願いします!

 

 

 

 

 

 

認知症の人のこころを伝える絵本「いっしょにあるく」を出版したい!

 

 認知症は、誰でもなりえる「ごくありふれた病気」であるのに、どこか他人事のような風潮と誤った認識(何もできない、何もわからない、何も感じない等)がされていると感じることがあります。例えば、認知症と聞くだけで「あの人認知症だから言っても仕方ないよ」と決めつけてしまう場面などです。また、誤った認識から行われるケアが、本人の持っている能力を奪い、より症状を悪化させていることに専門職でも気づけていないことがあります。

 決めつけから始まる一方的なケアは、認知症の人の気持ちに寄り添えていると言えるのでしょうか。

 こうした現状を踏まえて、認知症介護指導者大府センター57期のひとりが、幅広い世代の人たちに認知症の人の気持ちに寄り添うきっかけとなるような「絵本」を描きました。絵本の内容に賛同した同期のメンバーがこの「いっしょにあるく」という絵本を出版しようと立ち上がりました。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いっしょにあるく」ができるまで

 

「あと少しで完成!」というパズルを、ついうっかりバラバラにしてしまったことがあります。

 私は、自分のうっかりのせいなのに、苛立ち・焦り・悲しさ・悔しさ…色々な感情に支配されて、気がつけばうっかりを埋めようと必死でパズルのピースをかき集めていました。

 

 その時、ふと認知症の人もこんな気持ちなのかも・・・と思いました。

 自分のせいじゃないのに、抜け落ちる記憶や理解力…。こんな瞬間が毎日起きているのかも。

 それなのに、何とかしようという本人の気持ちを無視して、本人の力を信じず、私たちは勝手にピースをあてはめたり奪ったりしていないだろうか…?

 

 一方的な「こたえ」が欲しいんじゃない。

 ただ、一緒に迷ったり悩んだり足なみを揃えて歩いていきたいだけ。

「共に生きる」とは、そういうことじゃないかなぁと思うのです。

「こたえ」は認知症の人、本人が持っています。

 その人の表情や仕草をよく見つめて。

 たとえ脳の神経細胞が失われてしまってもあたたかい” 心形細胞 ”で心豊かにいっしょにあるいていける。

 そんな想いでこの絵本をかきました。

 

 

 

 

 

 

 

■高齢者と認知症の人の人口増加

 

 

 

図1-1-2 高齢化の推移と将来推計

画像引用元 内閣府 高齢化の現状と将来像図1-1-2

 

 

 日本の高齢化率は28.8%(2020年10月1日現在)であり、2025年には30.0%となる見込みです。総人口は減りつつも高齢化は着実に進み、2065年には約2.6人に1人は65歳以上、約3.9人に1人が75歳以上の予測となっています。

 高齢化に伴い、認知症高齢者の人口はどうなるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 近い将来の2025年には認知症高齢者の人口が700万人の予測となっています。65歳以上の人口対比でいうと2012年は65歳以上の人口の15%が認知症高齢者の割合であったことに対し、2025年には約20%まで増加しています。

 つまり、65歳以上の高齢者5人に1人は認知症があると予測されており、認知症の人は本当に身近な存在になりつつあります。決して他人事ではないのです。

 

 

 

 

 

 

■認知症介護指導者とは??

 主な役割として認知症介護実践研修等(下図参照)について企画・立案に参画し、講義、演習、実習を担当しています。

 また、介護専門職に対する人材育成の関与に加え、認知症介護指導者自身が所属する事業所を中心とした地域の指導者としての役割も担っています。

 平成 27 年度末現在、全国で 2,000 名を超える認知症介護指導者が人材育成や地域の認知症ケアの質の向上のために活躍しています。

 

 

 

 

資料:認知症介護情報ネットワークHP>研修情報>認知症介護指導者養成研修>認知症介護指導者養成研修パンフレット https://www.dcnet.gr./study/traning/(2017年3月31日参照)

 

 

 

■絵本を使って認知症の人のこころの理解を広げたい

 

 

 

 

 認知症の人の行動は見かたによっては、自分自身や相手を苦しめることがあります。でも、見かたや考え方を知るだけでもお互いの気持ちが楽になり、幸せに向かうことができると思っています。専門的な知識や技術も必要ではありますが、まずは認知症の人のこころに寄り添うことがスタートです。

 周りに理解者がおらず、自分自身を責め、周りからも責められて暮らすのではなく、【自分らしく】暮らし続けられるように、認知症の人への理解がある社会への一歩になったらと思います。

 

 

 

 

■当事者の方にもみてもらった感想

 

 

 

 

 初めて絵本を描き上げた時に真っ先に心配になったのは、認知症の人自身が読んだ時の印象でした。

 私は、日々認知症の人と接する仕事に就いています。一人ひとりの方との出会いを大切に、丁寧に関係性を紡ぐことを基本に今まで取り組んできました。今のところ自分自身は認知症ではありませんが、認知症の人の目線でものを描いて、本来感じている気持ちと大きく乖離があったらどうしよう、そう感じました。

 そんな時に、ある若年性認知症の方に絵本を見ていただく機会がありました。ドキドキしながら見て頂くと、「うん、いいけど、これじゃさ、認知症になったら暗い印象しかないよ。認知症になったって、できることはいっぱいあるし、もっと可能性のあるものだよ。ちゃんと本人の声を聞くことが必要だよ」と言われました。

 

 認知症の人の何を分かったつもりでいたんだろうと気付かされ、恥ずかしさと情けなさでいっぱいになった私は、穴があったら入りたい気持ちになりました。その夜は、「もう、絵本はやめちゃおうかな」と落ち込みましたが、翌朝になり、言って頂いたことを無駄にしないようしっかりこころに落とし、もう一度取り組んでみようと思い直しました。そこからたくさん悩んで、たくさん考えて、たくさん描き直して、ようやく今の形が完成しました。

 

 後日、またアドバイスを頂いた若年性認知症の方に見て頂く機会があったのですが、読み終えた後、「信じてください、がいいね。信じないと何も始まらない。可能性を信じるんだよ」という感想を頂きました。

 この言葉は私のこころの真ん中に鎮座し、何かあるたびに支えになっています。結果的に、書き加えたこの 1 枚が、私が一番好きな場面になっています。

 

 

 

 

 

■一般の方に読んでもらった感想

 

 

 

 絵本「いっしょにあるく」を様々な方に読み聞かせで伝えています。感想を聞いてみました。

 

○小学校5年生の女の子

 「おばあさんに悲しい思いをさせたくないって思いました」

○介護従事者

 「ハッとした。自分が認知症の方にここまで考えて寄り添えているのか?自身を見つめなおすきっかけになりました」

○認知症の母と暮らす娘さん

 「家で母と暮らしているが、この絵本を聞かせてもらって母の置かれている状況や認知症のことを思うと、私は母から色々奪ってしまっていると感じました。もっと母に寄り添えるようにしたいです。感動しました」

 

 他にもたくさんの感想をいただいています。皆さん絵本のおばあさんの立場になって考えてくださっていました。

 

 

 

 

 

 

今後も多くの方に絵本「いっしょにあるくを」伝えていきます。

 

 

 

 

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 

 

 

 

 

 

 認知症は誰でもなりえる病気。そして、これからの日本は高齢化が進み、認知症になる人は増加していきます。だからこそ、認知症の人の気持ちを理解し、だれもが自分らしく生きられる社会づくりが必要です。

 そこで、私たちは3つのミッションを掲げています。

 

★Mission1 「絵本を2000人の人に読んでもらう」

 絵本の初版は2000部を考えています。老若男女問わず読んで欲しいです。

 

★Mission2 「全国47カ所の図書館に絵本を置いてもらう」

 図書館に絵本を置いてもらえるようになるためには、商業出版された本である必要があります。プロジェクトが成立し、商業出版されたら全国すべての都道府県の図書館に置いていただけるように広げます。

 

★Mission3 「認知症の人のこころを伝える研修のツールとして確立する」

 認知症に携わる専門職への研修や、地域住民の方への認知症サポーター養成講座などの認知症に関する研修が全国各地で日々行われています。専門知識も大切ですが、一番大切なことは”本人がどうしたいか”を知る、考えることです。

 認知症の人のこころを伝えるために、子どもでも大人でも分かりやすいこの絵本「いっしょにあるく」を活用していきます。

 

 

 この3つのMissionを達成することで、認知症に対して正しい理解を持ち、社会に蔓延する差別や偏見がなくなることを期待します。また、様々な世代で共通の認識が生まれることで、多くの人が「自分ごと」としてより捉えやすくなるのではないでしょうか。

 

 そして、絵本を通じて、いま現在認知症ケアに携わっている人たちが「今のケアで本当に正しいのか?」と立ち止まり、自らのケアを振り返るきっかけとなれば幸いです。不適切なケアが減少することで、「ケアをする側」「ケアをされる側」といった垣根がなくなり、お互いがお互いを必要とする、人として当たり前の対等な関係性が生まれます。

 

 「認知症」に対するネガティブなイメージが払拭され、本人の持つ強みや能力に着目するケアが当たり前になれば、「私、認知症になったんだよね。でも、これからも私は私らしく生きるから、よろしくね!」と公言できるようになり、今よりずっと生きやすくなると思います。

 

 そのような社会の実現のために、私たちは絵本を出版することをゴールとするのではなく、絵本を使って正しい認知症の啓発活動を続けていくことを約束します。

 

 

 

Obu57(認知症介護指導者)の紹介

 私たちは、認知症介護指導者養成研修(認知症介護研究・研修大府センター)で知り合った同期(57 期)の集まりです。約 3 か月という長い研修の間、互いに切磋琢磨しながら研修を修了しました。

 いまはそれぞれの地域で認知症ケアに携わる仕事をしていますが、互いの活動報告、仕事の相談、研修資料作製のアドバイス、プライベートの事など、良き仲間として関わりを深めています。 

 

 先にも書いた通り、私たち認知症介護指導者には、

 

○認知症の人の自立と尊厳を守るための人材育成及び地域づくりの促進

○地域や事業所内におけるリーダー養成など実践者の育成

○地域で安心して暮らせる仕組みづくり

 

などの多くの役割が求められています。

 

 

 

 

 それぞれの立場で役割を果たしていく中で、同期のひとりが、認知症の人のこころを知ってもらうための絵本、「いっしょにあるく」を描いたことを知りました。

 私たちはその内容に深く共感し、「いっしょにあるく」をきっかけに自分たちに何かできることはないかと考えるようになり、Obu57(認知症介護指導者)としての活動を始めてみることとなりました。

 フェイスブックページの立ち上げによるメンバーの活動情報、介護者の想いなどの発信をスタートに、今回、「いっしょにあるく」の出版という大きなチャレンジをすることになります。

 認知症になっても今までと変わらず、その人らしく安心して暮らせる地域社会作りを目指す為の大きな一歩だと思っています。応援の程、よろしくお願いいたします!! 

 

<プロジェクト終了要項>

・製作物    
A5サイズ ハードカバー ※支援金が多く集まった場合、B5サイズに変更になる可能性があります

・出版完了予定日    
2022/06/30

・著者    
うえのみえこ

・発行部数    
2000部

 

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プロフィール

私たちは、「認知症介護指導者」です。 認知症介護研究・研修大府センター57期生として認知症介護を深く学び、認知症になっても今までと変わらず、その人らしく安心して暮らせる地域社会作りを目指すことを志(こころざし)とした仲間です。 メンバーははそれぞれ東海、中部、関西の各府県で、認知症介護に携わる仕事をしています。 認知症は誰もがなり得る病気です。 認知症が進行すると、症状の特性から自分のことを決めることや行なうことが出来にくくなり、日常生活に周囲のサポートが必要となる可能性があります。 周囲がサポートする場面において大切なことが、その人らしさを尊重するということです。 私たち「Obu57」のメンバーは、認知症の人が持つ強み、その人らしさにスポットがあたるよう、地域住民や専門職への認知症の正しい理解の促進、SNSでの情報の発信など、様々な活動を社会に向けて行なっていきます。

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リターン

3,000


いっしょにあるく絵葉書コース

いっしょにあるく絵葉書コース

●作者のイラストつきの絵葉書を送ります。

支援者
16人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

3,000


いっしょにあるく応援コース【3,000円】

いっしょにあるく応援コース【3,000円】

●お礼のメールを送ります。

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

5,000


いっしょにあるく絵本コース

いっしょにあるく絵本コース

●絵本1冊とお礼の絵葉書を送ります。

支援者
52人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

5,000


いっしょにあるく応援コース【5,000円】

いっしょにあるく応援コース【5,000円】

●お礼のメールを送ります。

支援者
10人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

10,000


いっしょにあるく【協賛名(個人)】【絵本2冊】【座談会(希望者)】コース

いっしょにあるく【協賛名(個人)】【絵本2冊】【座談会(希望者)】コース

●お礼の絵葉書をおくります。
●絵本2冊を送ります。
●個人の方は絵本に協賛名をお入れします。
●希望者はオンラインでの「いっしょにあるく座談会」にご招待します。

支援者
21人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

10,000


いっしょにあるく応援コース【10,000円】

いっしょにあるく応援コース【10,000円】

●お礼のメールを送ります。

支援者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

30,000


いっしょにあるく【絵本5冊】【協賛名(個人・団体)イラスト付き】【座談会(希望者)コース】

いっしょにあるく【絵本5冊】【協賛名(個人・団体)イラスト付き】【座談会(希望者)コース】

●お礼の絵葉書を送ります。
●絵本5冊を送ります。
●協賛名を絵本にイラストつきでお入れします。
●希望者はオンラインでの「いっしょにあるく座談会」にご招待します。

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

30,000


いっしょにあるく応援コース【30,000円】

いっしょにあるく応援コース【30,000円】

●お礼のメールを送ります。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

50,000


いっしょにあるく【絵本10冊】【協賛名(個人・団体)イラスト付き】【座談会(希望者)2回】コース

いっしょにあるく【絵本10冊】【協賛名(個人・団体)イラスト付き】【座談会(希望者)2回】コース

●お礼の絵葉書を送ります。
●絵本10冊を送ります。
●協賛名(個人、団体名)を絵本にイラスト付きでお入れします。
●希望者はオンラインでの「いっしょにあるく座談会」にご招待します。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

50,000


いっしょにあるく応援コース【50,000円】

いっしょにあるく応援コース【50,000円】

●お礼のメールを送ります。

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

100,000


いっしょにあるく【絵本20冊】【協賛名(個人、団体)イラスト付き】【座談会(希望者)】コース

いっしょにあるく【絵本20冊】【協賛名(個人、団体)イラスト付き】【座談会(希望者)】コース

●お礼の絵葉書を送ります。
●絵本を20冊送ります。
●協賛名(個人、団体)を絵本にイラスト付きでお入れします。
●希望者はオンラインでの「いっしょにあるく座談会」にご招待します。

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

100,000


いっしょにあるく応援コース【100,000円】

いっしょにあるく応援コース【100,000円】

●お礼の絵葉書を送ります。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年6月

プロフィール

私たちは、「認知症介護指導者」です。 認知症介護研究・研修大府センター57期生として認知症介護を深く学び、認知症になっても今までと変わらず、その人らしく安心して暮らせる地域社会作りを目指すことを志(こころざし)とした仲間です。 メンバーははそれぞれ東海、中部、関西の各府県で、認知症介護に携わる仕事をしています。 認知症は誰もがなり得る病気です。 認知症が進行すると、症状の特性から自分のことを決めることや行なうことが出来にくくなり、日常生活に周囲のサポートが必要となる可能性があります。 周囲がサポートする場面において大切なことが、その人らしさを尊重するということです。 私たち「Obu57」のメンバーは、認知症の人が持つ強み、その人らしさにスポットがあたるよう、地域住民や専門職への認知症の正しい理解の促進、SNSでの情報の発信など、様々な活動を社会に向けて行なっていきます。

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