ウクライナ西部｜避難民の過酷な状況

連日、日本でもウクライナに関する報道を目にする日々ですが、提携団体STEP-INからも支援現場の過酷で、リアルな状況が共有されています。

ウクライナ側国境に設置したベースキャンプ

 

ウクライナ西部には日々避難民が押し寄せ、100万以上もの避難民を抱えていますが、戦火を逃れ越境を目指す人々は食料、日用品、そして避難に必要な情報も十分に得ることが出来ないために、不安やストレスに苛まれてもいます。

 

また、ウクライナ西部には約50ほどの病院がありますが、医薬品、医療機器が不足しているため、首都・東部から移送されてきた患者を適切に治療できず、彼らは生命の危機に直面しています。

さらに慢性疾患等を治療する医療施設でも、医薬品等の不足で避難民のニーズに応えることができていません。

 

避難をしてきた人々の多くは女性や子どもたちですが、越境のための順番を、寒空の下で何時間も待たされることも多く、心身共に疲弊しています。

さらに、家族と離れ離れになってしまったケースも多く、加えて戦争のショックで心のケアが必要な人の数も増えています。しかしそれに対する十分な支援も不足している状況です。

避難してきた人々の対応に当たっています

 

こうした状況を踏まえて、IVYはスロバキアを拠点にするSTEP-INと話し合いを重ねた結果、ウクライナ西部で以下の活動を重点的に行います。

① 不足する医薬品、医療機器等を医療機関へ配布する

②ウクライナ側国境のベースキャンプで、食料や飲料、生活必需品の提供

③難民支援情報の提供

④避難してきた人々の心理ケア

 

さらに支援を効果的に実施するため、現地でスタッフを雇用し、事業の円滑な調整をおこなっていきます。

 

IVYとSTEP-INはともにイラクでの活動経験を持ち、紛争の影響を受けた人々への支援のノウハウを有しています。

また、私たちが東日本大震災後の支援活動培ったノウハウも存分に活かした活動をおこなっていきます。

 

戦況は依然として厳しさを増していますが、困難に直面している人々を支援していきますので、引き続き、STEP-INとIVYの活動に対するご協力をお願い申しあげます。