地域住民の生命と財産を守る使命

 

静岡県賀茂地域局長_北村誠

 

北村
伊豆半島南部賀茂地域の行政のトップとしてまとめています!

  

  プロフィール
2017年4月、賀茂振興局長に就任(2018年4月、賀茂地域局に名称変更)。静岡県静岡市清水区出身。県職員初任地として下田で3年間過ごし、その後県庁に戻り静岡県に関わる業務に従事。35歳で再び下田へ移り、それ以降20年以上賀茂地域に関わる業務に携わっている。(賀茂地域局について)平成27年8月に就任した伊豆半島を所管する担当副知事の下、地域振興や人口減少対策等、県・市町が連携して地域の課題に取り組みながら、「伊豆を1つに」という理念を具体化していく組織。詳細は静岡県ホームページにて記載。


素材と課題が織り混ざっている地域の現在  

 

ー 賀茂地域の魅力ってなんですか?

 

世界を渡っているプロサーファーの方から聞いたのですが、伊豆の海は世界にもない環境が整っているんだそうです。「こんなに美しくて変化に富んだ海岸線は少ない」しかも、「東京のような100万都市から3時間でこの環境という事例は世界でここだけだ」と。有名なダイビングスポットはあっても、ただ広くて綺麗な砂浜があるだけとか一年中同じ風景ということも多いですよね。ここなら岬も白い砂浜もあるし、さらに季節で違う表情も見せてくれます。私たちは当たり前に感じてしまいますが、世界の人たちから見るとレアなんだそうです。

 

北村


初任地がたまたま下田で、その後は県庁で働いていました。ところが、長女が小児喘息をもっていて、少し悪化していたので当時の先生と相談して「もっと落ち着いた環境で生活してみてはどうか」というのがきっかけで下田に再び拠点を移しました。そうしたら驚いたことに、小学校3年生から6年生の間で完治してしまったんです。生まれこそ清水ではありますが、娘たちは皆もう下田出身ですね。伊豆全体の綺麗でのどかでのんびりした環境が今ではお気に入りの環境になりました。


ー 実際に地域に入ってみて気づいたことは何ですか?


賀茂地域に関わってもう20年以上になります。その間にいろいろなことがありましたが、まだまだ本質的な地域の課題は解決していません。その意味で私からすると賀茂地域は変わっていないなと感じます。平成3年をピークに観光客数は半減し、それに加えて人口減少・少子高齢化の波が押し寄せている。この後の推計を見ても課題が解決されるよりもより深刻化し、加速度的に衰退していくと予想されています。各市町は今後も難しい舵取りが続くはずです。その危機感を今までもずっと訴えてきていますが、なかなか決定打がないのが現状です。

 

北村

 

10〜20年後にはこの地域の人口が半減するというデータもありますが、それでもこのエリアの行政サービスを停止するわけにはいかない。住民が3人しか地区にいないから水止めますね、とは言えないですよね。だから今後は各市町でバラバラに行なっている同じような事務手続きを効率化していく必要があります。私たち賀茂地域局はそういった業務を行なっていて、今までに消費生活センターや税の徴収、地籍調査といった側面で市町を越えた共同化を推進してきました。小さい行政規模では設置できないような機能も、合同にすることでこの地域にもってくることができます。成果は見えにくいですが、一人でも多くの住民に優良なサービスを提供することを心がけています。


誰かが長期的・広域的な視点で地域を支えなければ 


ー 地域のこれからについてどう考えていますか?


目の前のことを話しているとネガティブなことばかりになってしまったり、広域連携と繰り返し言っていると「時間も手間も金もかかるし面倒だな。。」と思われてしまったりもします。それでも少しずつ、この地域に住む人の生命や財産を持続的に守るための一手を打つ人たちが必要です。防災の面では、南海トラフ地震に備えたハード・ソフト両面からの整備、地域振興の面では、子育て支援の充実や地域外に出ても戻ってきたくなるような郷土愛の醸成。この場所はいざというときに復興拠点となるための最新設備が整っていますし、先日は子どもたち向けのはたらくのりもの大集合!イベントを開催し大好評でした。これからも一歩ずつ取り組んでいきます。

 

北村

 

素晴らしい素材があるこの地域の将来は暗いことばかりではないと思います。私たちのような行政担当者として得意な部分と、地元の方々や地域おこし協力隊のように現場でプレイヤーとなる人たちとがうまく連動して課題解決だけでなく、地域の魅力をどんどん発展させていていきたいですね。やれることをみんなで探りながら取り組んでいきたいと思います。


インタビューを通じて(寺田) 

 

静岡県全体での立ち位置や関係性を調整しながらも、ローカルな活動を応援してくださる北村局長を筆頭に、賀茂地域局の皆さんは行政区域を越えると難しい局面も積極的に支援してくださっています。今回の挑戦も賀茂地域局の皆さんとの情報交換の中でこういった取組が今後必要であることを示唆していただいたことが大きかったんです!人が少なくなるからといって地域の元気がなくなるわけではない。どうやって効率的に、そして、本当に残していかなければならないものを大切にしなければいけないか、を考えることはとても難しいことですが必要な作業です。目の前のことばかりをやっているだけではいつの間にか遅れをとってしまいます。
そんな真面目な議論はもちろんですが、立場に関係なく「他の地域でこんな良い取組があるよ!」とフラットに接してくださるのが局長の一番の魅力です!(こんな無茶なお願いも引き受けていただき本当にありがとうございます。。)今後ともお世話になることの方が多いかと思いますがどうぞよろしくお願いいたします!皆さんも是非広域での取組に挑戦される際は一度ご相談ください!

 

北村


静岡県賀茂地域局長_北村誠さんのご連絡先 

 

・静岡県賀茂地域局 mail: kamo-chiiki@pref.shizuoka.lg.jp

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