倒壊の危機迫る「中山の舞台」小豆島の宝、中山農村歌舞伎を次の百年へ

倒壊の危機迫る「中山の舞台」小豆島の宝、中山農村歌舞伎を次の百年へ

支援総額

12,160,000

目標金額 7,000,000円

支援者
504人
募集終了日
2023年8月31日

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プロジェクト本文

 

第二目標達成の御礼と引き続きのご支援のお願い


この度は「中山の舞台」改修に向けたクラウドファンディングに、多大なる応援をいただき誠にありがとうございます。本プロジェクトは8月27日に第二目標となる1,000万円を達成することができました。

 

残り日数も僅かな中、第二目標は達成できないのではないかと思うこともありましたが、たくさんの方々からの温かなご支援、そして情報拡散などによるご協力によって目標達成が叶いました。心の底より、本プロジェクトへお心を寄せてくださった皆様へ感謝を申し上げます。

 

今回のクラウドファンディングをきっかけに、全国各地からたくさんの激励を頂戴いたしました。皆様からの応援と期待を胸に、中山農村歌舞伎を未来へ繋いでいく責務を果たしてまいります。

 

クラウドファンディングは8月31日(木)23時で終了となります。新たな目標は設定致しませんが、依然として修繕費用の見通しは立たず、地区のさらなる負担も危惧される状況です。目標金額を上回っていただいたご支援に関しては、引き続き舞台の改修費用として大切に活用させていただきます。

 

どうぞ最後までご支援と応援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

第一目標達成とネクストゴール挑戦について

舞台の現状と、ネクストゴールを目指す理由について

はじめに

 

瀬戸内海に浮かぶ小豆島の中央に位置する、人口約260人、約100世帯の小さな農村「中山地区」。

 

私たち中山自治会は、日本の原風景が残る自然豊かな里山に囲まれ、その美しい景観や伝統や文化を、地域住民の手で守り継いでまいりました。

 

中でも「中山農村歌舞伎」は江戸時代中期から約300年に渡り、中山地区に受け継がれているとされる伝統芸能です。しかし、今その「中山農村歌舞伎」を上演する、「中山の舞台」が危機に瀕しています。専門家からは、「中山の舞台」はすでに建物としては『半壊状態』であると診断されており、倒壊の恐れがあると指摘されています。

 

そのため、昨年秋より建築以来初となる大規模改修工事に着手しました。この事業には膨大な費用が必要であり、文化庁や香川県、小豆島町の支援を受けていますが、それでもなお中山地区には多大な負担金が必要になっております。さらに、工事が進むにつれてシロアリの被害や想定以上の傷みが確認され修理箇所が増えることになってしまいました。

 

国の重要有形民俗文化財に指定されている貴重な建築物は、地域全体の結束を高め、活力を生む原動力とも言える「中山農村歌舞伎」に欠かせない存在として、私たちの生活の中心にあります。

 

どうにかこの「中山の舞台」を、そして「中山農村歌舞伎」を未来に繋ぐため、皆様のあたたかいご支援をお願いいたします。

 

中山自治会 一同

 

 

小豆島の宝、農村歌舞伎継承の危機

 

地元民で繋いできた「中山農村歌舞伎」

 

瀬戸内海に浮かぶ小豆島の中央に位置する、人口約260人、約100世帯の小さな農村「中山地区」。「美しい日本の歴史的風土100選」や「にほんの里100選」の一つに数えられるような日本の原風景が残る里山です。

 

中山地区を語る上で重要なものの一つが、今から約300年以上前、江戸時代中期から伝わるとされる「中山農村歌舞伎」です。

 

青砥稿花紅彩画 稲瀬川勢揃いの場

提供:小豆島町教育委員会

子供たちも熱演しています!

提供:小豆島町教育委員会

回り舞台が回転している様子

提供:小豆島町教育委員会

観客席から役者が登場するシーンでは、観客との距離感が近いです

提供:小豆島町教育委員会

 

「小豆島農村歌舞伎」は香川県小豆島に伝承される民俗芸能で、役者、太夫(たゆう)、裏方すべてを地元住民が担う、西日本を代表する農村歌舞伎の一つで、香川県の無形民俗文化財に指定されています。

 

明治・大正期には、小豆島全体で歌舞伎舞台が大小30、役者も600~700人いたという記録が残っていますが、今ではここ中山地区と肥土山地区に残るのみとなっています。

 

「中山農村歌舞伎」は、毎年10月の第2日曜日に五穀豊穣の奉納歌舞伎として披露され、今日まで絶やさずに演じられてきました。当日には「わりご弁当」が振る舞われ、歌舞伎に関わる地元民たちで分け合いながら食べるという伝統も残っています。

 

昭和34年 奉納歌舞伎
提供:小豆島町教育委員会

回り舞台を人力で回転させているスタッフ
提供:小豆島町教育委員会

化粧師
提供:小豆島町教育委員会

わりご弁当
提供:小豆島町教育委員会

 

中山農村歌舞伎

 

中山農村歌舞伎保存会一同

 

中山農村歌舞伎の起源は今から300年前の江戸時代中期、お伊勢参りに出かけた島の人々が上方(関西地方)から伝えたと言われています。歌舞伎の名場面を描いた絵馬や衣装を島に持ち帰り、神社に奉納したことをきっかけに歌舞伎の人気は島中に広がり、上方から旅回りの一座や振り付け師を招くなどして、次第に島人自ら演じられるようになりました。

 

公演の後日に行われる、桟敷に縄を張り、衣装の虫干しも見どころです。中には江戸時代の衣装もあり、中山農村歌舞伎の歴史の深さを窺い知ることができます。衣裳倉には約720点もの衣装や、かつら、大道具、小道具が納められており、代々受け継がれてきた歌舞伎台本類も350冊余り残されています。

衣装の虫干し

提供:小豆島町教育委員会

衣装の虫干し
提供:小豆島町教育委員会

中山のみ伝承される演目「小豆嶋」の根本(台本)

提供:小豆島町教育委員会

 

 

「中山の舞台」が倒壊の危機に

 

実は近年、この伝統文化「中山農村歌舞伎」の継承について、私たちは大きな課題に直面しています。

 

地域の氏神である春日神社の境内にある「中山の舞台」は、江戸時代後期に建築されたとされる農村歌舞伎の舞台です。香川県琴平町に現存する日本最古の芝居小屋、「金丸座(かなまるざ)」の愛称で親しまれる「旧金毘羅大芝居(きゅうこんぴらおおしばい)」を手本として建てられたとされており、国の重要有形民俗文化財に指定されている貴重な建造物です。文化庁/国指定文化財等データベースより https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/3303

 

改修前の「中山の舞台」

舞台の正面の戸が閉まりにくくなったことから、建物の歪みがわかりました

「金丸座」の愛称で親しまれる「旧金毘羅大芝居」

「金丸座」の愛称で親しまれる「旧金毘羅大芝居」

 

この舞台は、古くから地元の人々に愛され、人々が集う大切な場所です。現在も毎年10月の第2日曜日には、舞台と向かい合わせに鎮座する春日神社に奉納される奉納歌舞伎(中山農村歌舞伎)が行われています。

 

しかしながら、この舞台は建築後約200年が経過しているとされ、建物の傾きや損傷が激しくなってきており、大規模な改修工事が必要不可欠となりました。そして、2022年秋の農村歌舞伎奉納の後に、これまでにない最大規模の改修工事が始まりました。

 

基礎の腐食

建物全体の傾きを修正する工事

シロアリ被害

シロアリの被害

梁の交換工事

 

 

改修には皆様のお力が必要です

 

改修事業の事業費は約8,600万円にものぼります。文化庁や香川県、小豆島町の支援を受けておりますが、中山地区に多大な負担金が必要です。

 

また、改修工事が進むにつれシロアリの被害や、想定以上の傷みが確認され、修理箇所が増えることになってしまいました。シロアリの被害のほかにも、排水対策等の工事も行う予定です。

 

事業に関係する地区の経費は約1,000万円もの金額にも及ぶため、地元の力だけでは賄いきれない状況です。

 

基礎の腐食

シロアリ被害

基礎の腐食

 

このような危機的な状況の中、なんとしても今、改修工事を無事完工させ、舞台と農村歌舞伎を後世へ引き継いでいくために、クラウドファンディングを通じて皆様からのご支援をお願いすることになりました。

 

クラウドファンディング概要

・ご支援の使い途:「中山の舞台」改修や維持管理、農村歌舞伎の伝承等にかかる経費/リターンの引き渡し、発送作業にかかる経費/クラウドファンディング手数料

・第一目標金額:700万円

・改修のスケジュール:2024年2月完工、同年3月に検査等を終えて引き渡しを予定


※本プロジェクトはAll or Nothing方式です。目標金額に1円でも満たなかった場合、ご支援者様に全額返金となります。

 

 

日本の原風景が残る中山の郷

 

小豆島の真ん中で、歴史と文化が息づく場所

 

中山地区は、標高差100mの間の山肌沿いに広がる棚田、中山千枚田を中心として、奥深い山々、島の重要な水系「殿川」、そして点在する民家で構成されており、その美しい日本の原風景は「美しい日本の歴史的風土100選」や「にほんの里100選」の一つに数えられています。

 

中山千枚田は南北朝時代から江戸時代中期にかけて、先人たちが急な斜面にコツコツと石積みを施し出来上がったもので、現在まで守り受け継がれてまいりました。その美しさから「日本の棚田百選」や「つなぐ棚田遺産」にも選ばれている自慢の風景です。

 

中山千枚田

殿川流域の「ホタルの郷」

瀬戸内国際芸術祭2022|ワン・ウェンチー(王文志)「ゼロ」

 

さらに中山地区は美しい風景だけでなく、伝統文化が息づく郷でもあります。今から約300年以上前の江戸時代頃から伝わる「虫送り」などの伝統行事は、今も地元住民の手によって守られ続けています。

 

小さな過疎の地区ですが、これらの伝統行事や、瀬戸内地域で開催されるアートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」などで注目を浴びており、多くの観光客の方々が訪れます。

 

伝統行事「虫送り」

 

 

農村歌舞伎と同じく約300年前から中山地区に伝わる伝統行事「虫送り」は、半夏生(夏至から11日目)直近の土曜日に火手(ほて)と呼ばれる松明を田にかざしながら畦道を歩き、害虫を退治し豊作を願うものです。

 

一時期、途絶えていたものの、映画「八日目の蟬」で重要なシーンとして「虫送り」が行われたことをきっかけに復活し、今日まで続いています。

 

「とーもせ、灯せ。」の声をかけながら、火手(ほて)を持ち、青々とした稲が育つ棚田の畦道を歩きます。真っ暗の中、列をなした火手の光がゆらゆらと揺らめきながら動いていく風景はとても幻想的です。

 

火手の製作風景

 

 

 

これまでの中山自治会の活動

 

私たち自治会の活動は多岐にわたります。棚田を守るために獣害防止柵を設置したり、休耕田の草刈り、里道や水路の維持管理、虫送りの開催、歌舞伎奉納時の春日神社大祭他各種祭礼の実施、桜の美しい公園の管理など様々です。中山地区の美しい景観と歴史や文化を守るため、これまでも幅広い年齢層が参加してきました。

 

秋祭り 太鼓奉納

春日神社 例大祭神事

若手による流しそうめん会

 

「日本の棚田百選」にも選ばれている中山千枚田も、近年は担い手不足により、荒廃田が増加し、景観保全や伝統文化継承の危機に直面していました。

 

私たちは「中山棚田協議会」を発足し、棚田の現状調査や国内外の大学生による農業体験プログラムの受入れなど、関係人口を増やしながら棚田を中心とした持続可能な地域社会を目指し保全活動を行ってまいりました。こうした努力の結果、現在でも一定の景観と棚田の機能が保たれています。

 

 

2021年に小豆島町が「世界の持続可能な観光地TOP100選」に選ばれた際には、この中山千枚田の保全活動が「グッドプラクティスストーリー」として挙げられました。

 

 

さいごに

 

全国の過疎地域の希望の灯に

 

農村歌舞伎は、中山地区の幅広い世代の者が参加することから、地域全体の結束を高め、活力を生む原動力ともなり、私たちの生活の中心にあり、歌舞伎のない中山の暮らしは考えられません。

 

中山の舞台を未来へ繋ぐことは、国の重要有形民俗文化財にも指定される、重要な文化遺産が守られるということの他、この中山地区の文化や歴史、絆を未来に繋ぐという意味でも非常に重要です。このクラウドファンディングの成功を元にして、更に地域の結束を深めて次世代に繋げたいと考えています。

 

また、このクラウドファンディングをきっかけに、こうした過疎地域でも団結して文化や歴史を守るために頑張っている人たちがいること、また大きな課題に立ち向かうことができるという事を全国の方に知っていただきたいという願いもあります。

 

舞台の改修を通して伝統文化を存続し、地域の結束を深めて次世代につなげたい。

 

どうか、皆さまのあたたかいご支援をよろしくお願い申し上げます。  

 

 

 

メンバーより皆様へ

 

|井口 平治(中山自治会長)

 

 

中山自治会の井口と申します。


中山地区には、農村歌舞伎や虫送り、千枚田等の宝物が多くあります。近年は、瀬戸内国際芸術祭や映画、アニメの舞台にもなり、多くの方が訪れるようになりました。


しかしながら、地区は少子高齢化が非常に進んでおり、人口が減っていく中で、これらの維持・管理をしていくことが困難となる恐れがあります。中山の舞台の改修工事費用においても、その課題に直面しているところです。


今回のクラウドファンディングでの成功を通じて、この素晴らしい宝物を継承されてきた先人に思いを馳せるとともに、次の世代へと引き継いでいく責任を強く感じています。どうか皆様のご支援をお願いいたします。

 

|越田 正則(中山農村歌舞伎保存会 副会長)

 

 

中山農村歌舞伎保存会 副会長の越田と申します。保存会では先人から引き継がれてきた中山農村歌舞伎の保持と継承を行うことを目的とし、毎年10月に農村歌舞伎を奉納しています。時に地区を越えて島内外で公演を行うこともあり、多くの方にご観覧いただいています。

 

保存会には、役者や太夫、三味線などのほか、衣裳方、化粧師、舞台師等の裏方がおり、自治会と地域一丸となって農村歌舞伎を作り上げます。私たちの活動場所である中山の舞台は、地域の歴史を伝える貴重な建造物というだけではなく、実際に農村歌舞伎奉納の舞台として用いられています。

 

舞台には、農村歌舞伎を楽しむための様々な装置や仕掛けがあり、中には他地域にはない特別な舞台装置もあり、中山農村歌舞伎の魅力を最大限に伝えてくれています。しかし、長い年月を経て経年劣化が進み、このままでは農村歌舞伎の伝承が困難となる恐れがあります。

 

今回のクラウドファンディングを通して、地域の結束の力を強めるとともに、改めて農村歌舞伎の魅力を知っていただくことで、誇りをもって永く後世までこの文化を引き継いでいきたいと考えています。どうか皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

応援メッセージ

 

 【8月4日追記】

成島 出 様(映画監督)

 

映画、八日目の蟬では小豆島の風景、特に中山地区の農村歌舞伎と虫送りの二つの伝統行事が映画にとっての宝物となりました。


先日、中山地区に伺った時、歌舞伎の舞台を再生するにあたり、地区の人たちが力を合わせ、一家族相当なお金を出し合って修繕しようと努力している、とお聞きしました。しかし、シロアリや水回りの被害などで、予想外のお金がかかり大ピンチなのだ、と聞いて心を痛めておりました。


クラウドファンディングを考えている、というお話を聞き、ぜひぜひ応援したい、と思いました。


農村歌舞伎はこれからも続けるべき島の、いや、日本の宝だと思います。
その保存のために、どうか皆様のお力をお借りできますよう、心よりお願い申し上げます。

 

 【8月4日追記】

永作 博美 様(俳優)

 

映画『八日目の蟬』で滞在してから約12年ほど経った今でも、小豆島の美しい風景に涙が出ます。


永く伝えられた行事や、願いには情緒があります。そういったものに人は癒やされるのだろうと、この歳になり切実に感じるように思います。


「日本の良さを残したい。」この至極純粋な想いを繋げる為、応援したいと思いました。


日本の伝統と風景が、いつの間にかなくなってゆく日々は今始まった事ではありませんが、昨今の情報の速度に驚いているうちに気が付けば無くなっているものを、残せるものなら残したい。

まだ在る美しいものの為、私も僅かながら協力したいと思います。

 

 

 大江 正彦 様(小豆島町長)

 

小豆島町は、多様な文化や産業、景観が息づく魅力ある場所で、観光地として知られていますが、一方で香川県内でも少子高齢化の進んでいる地域でもあります。

 

中山地区は、歌舞伎舞台や千枚田、農村歌舞伎等と合わせて小豆島を代表する魅力の詰まった地域です。これらを支える地域は、少子高齢化に苦しみながらも、地域の強い結束力を活かしてさまざまな活動を積極的に行っています。 今回の舞台改修においても、舞台と農村歌舞伎を絶対に後世に残すという強い意志の元、努力をされています。

 

町としてもこの改修事業を全面的にバックアップしておりますが、地域には大きな負担を要します。 この小豆島の宝物を後世へと引き継いでいくため、多くの方からのご支援をよろしくお願いいたします。

 

安田 文吉 様(南山大学名誉教授・東海学園大学客員教授・浄瑠璃、歌舞伎及び芸能文化研究家・全国地芝居連絡協議会顧問)

 

小豆島は地芝居の宝庫。記録に拠れば、島内には30棟近い地芝居舞台があった。

ところが現在島内で活用されているのは2棟のみ。その1棟が中山の舞台。一度も改修されていない、現存する舞台としては記録上最も古く、江戸末期の様式を伝える貴重な舞台である。令和2年3月19日 小豆島農村歌舞伎調査委員会発行/国選択無形民俗文化財調査報告書 小豆島農村歌舞伎より)

 

奈落で、牛に曳かせて回したという回り舞台や舞台前に置かれて、芝居の最高潮の時、火を投げ込んでライトアップする油壷といった珍しい舞台装置もある。ここでは、現在も毎年、江戸時代から続く島の地芝居が上演されている。

 

この貴重な民俗文化遺産は、ちゃんと活用できる形で後世に受け継いでいかねばならないが、時を経るとどうしても傷みが激しくなる。修繕は避けられない。ぜひ、皆様のご協力をお願いしたい。

 

清水 真一 様(徳島文理大学教授(建築史))

 

小豆島中山の舞台は、回り舞台などの装置を備えた奉納歌舞伎上演の場として現在も使われて重要有形民俗文化財に指定されています。江戸時代後期にまで遡る農村舞台として現存するものは全国的にも希であり建築的にも貴重な存在です。

 

茅葺屋根の素朴な建物の姿は、千枚田とも称される棚田の景観にも溶け込んでいます。自治会の財産として大切に維持管理されてきましたが、経年による軸組の緩みや変形が生じており、屋根の葺き替えにとどまらず本格的な修理が必要となりました。修理事業の達成に向けて多くの方々のご支援を期待しています。


【プロフィール】

文化庁・東京芸術大学大学院・東京及び奈良の文化財研究所で文化財建造物の調査研究・保存活用・人材育成・国際協力などに携わった経験を文化財保護の実践的な活動に活かすことを心がけている。

 

佐々木 涼成 様(香川県教育委員会事務局生涯学習・文化財課 技師)

 

江戸幕府の直轄地である天領であった小豆島は、自由な気風が育ち、娯楽文化が花開きます。一時は島内に30近くの地芝居舞台が建てられるなど、農村歌舞伎が隆盛を極めます。観客は桟敷席に座り、割りご弁当を食べながら、公演を楽しみました。


数少ない現存する舞台である中山の舞台を守り、農村歌舞伎を続けていくことは、中山地区に住む人々の繋がりを維持し、またこの国の歴史を未来に伝える文化遺産を守ることにも繋がります。

 

中山の舞台と農村歌舞伎の価値を継承するために、皆さまの御協力をどうかお願いします。

 


ご留意事項

 

●返礼品の各種企画について、修復工事の進捗状況や、天災や新型コロナウイルス感染拡大等の社会情勢の変化により、中止・延期・内容の変更等が生じる可能性がございます。万が一中止・延期・内容変更となった場合も、いただいたご支援金は返金いたしかねますので予めご了承ください。

 

●本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、こちらのページの「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

●第一目標金額達成後の返金・キャンセル等は一切できませんので、ご承知の上ご支援ください。

 

●返礼品選択時にご回答いただく質問項目へのご回答は、支援確定後一切変更できませんのでご注意ください。  

 

●支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの新着情報やSNS等発信などに利用させていただく場合があります。

 

●日時等について、調整の都合上、個別のご要望には沿えない場合がございますので予めご了承ください。

プロジェクト実行責任者:
井口 平治(中山自治会)
プロジェクト実施完了日:
2024年12月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

舞台改修費用及び舞台装置の維持管理・製作費用。リターンの引き渡し、発送作業等

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
文化庁、香川県、小豆島町からの補助金と自己資金によって補います。

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リターン

5,000+システム利用料


A|オリジナル限定手ぬぐいコース

A|オリジナル限定手ぬぐいコース

感謝の気持ちを込めて「中山の舞台」大改修特別手ぬぐいをお届けします。(画像はイメージです。実際の色味や柄と異なる可能性がありますのでご了承ください。)

●中山自治会より感謝のメール
●オリジナル限定手ぬぐい

申込数
139
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

10,000+システム利用料


B|名産品で応援(どちらか)

B|名産品で応援(どちらか)

中山の誇る名産品をクラファン特別ラベルでお届けいたします。

●中山自治会より感謝のメール
●オリジナル限定手ぬぐい
●どちらかお好きな名産品をお届け
【棚田米 3合】or【そうめん 6束 ※】

※ 本リターンは必要な許認可を持つ中山地区の製麺所から選定してお届けいたします。

申込数
142
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年6月

5,000+システム利用料


A|オリジナル限定手ぬぐいコース

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2024年6月
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