
支援総額
目標金額 1,600,000円
- 支援者
- 166人
- 募集終了日
- 2020年5月29日
インタビュー#1 同僚デブラ 「手を差し伸べてくれる人」
こんにちは、古田優太郎です。
クラウドファンディング、開始して約1週間が経ちました。ここまでなんと200万円を超える支援を頂いております。
日本の状況も大変な中、遠いジャマイカの未来のために支援をしてくださる方がこれだけいてくださることを、本当に感謝しています。
ありがとうございます。
そして、ジャマイカの現状をもっと知って頂くためにも、新着記事などを投稿していこうと考えています。
今日は、僕の同僚デブラちゃんのお話を書いてみようと思います。
彼女は貧困地区の、いわゆるゲットーと呼ばれるスラム街地域で育ちましたが、努力を重ねてジャマイカで一番の大学に奨学金を受けて入学しました。
彼女が厳しい家庭環境に育ったにも関わらず、何故奨学金でトップ大学に行けるようになったのか。それを深く考えることで、自分の活動でも何か大事なものが見えてくれるんじゃないか、と思いインタビューをしてみました。
そこで見えてきたもの、思いを込めて書いてみましたので、是非読んでみて下さい!
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僕の同僚、デブラ。22歳。現在僕が働いているプログラミング教育を行う会社で、アシスタントとして働いています。
今年新卒で、昨年まで通っていたトップの大学には奨学金で通っていた優秀な女性です。
彼女はいわゆる、ゲットーの出身者です。トタンでできた門をくぐると、木の板で壁を作った小さな建物がありました。それが彼女のお家です。
デブラの生い立ち
彼女は、両親とお兄さんの4人家族に生まれました。ただお父さんとお母ちゃんは仲が悪く長い間一緒に住んでおらず、お兄さんは年が離れていて家を出ていたため、実際にはほとんどお父さんに育てられました。
お父さんの給料は月5万円程度で、物価が日本と変わらないジャマイカで生活は簡単ではありませんでしたが、お父さんとデブラの2人だけだったことから何とか生計を立てていくことができていました。
デブラは小さいころ、ディスレクシアと呼ばれる読字障害がありました。文字を正しく読めなかったり、書きも正しくできないため勉強に大きな支障をきたしていました。
そこでお父さんは専門的な指導のできる私立の特別支援学校にデブラを送ることにしました。僕は現在私立の学校でも教えたりして事情が分かるので、学費の面でお父さんが相当大変だっただろうという事は容易に想像できます。
そういったお父さんの、娘の将来を考えたうえでの努力があり、彼女は適切な指導を受けながら読字障害は日常生活や勉強ができる程度まで改善していました。(現在も書く文字が反転してしまったり、難しさはあるらしい)
突然訪れた家庭のピンチ
ですが、小学校6年生の時、お父さんが仕事を解雇され収入がなくなってしまいます。ジャマイカは日本のように雇用が守られていないので、本当にシビアです。
もちろんデブラも授業料を払えないため特別支援学校に行くこともできなくなり、一般の公立の学校に入ることになりました。慣れ親しんだ学校をいきなり離れ、ジャマイカのワイルドな公立学校に入るというのは彼女にとってとても大きな変化で、毎日怯えながら学校に行っていたそうです。
そして、小学校6年生では進学先、ひいてはその後の人生を決める一大試験があります。そんな状況でハンデを抱えるデブラが、いきなり違う環境に入りいい結果を残すというのは困難なことでした。
そんなとき救ってくれたのは、担任になった女性の先生でした。先生は彼女の状況を見かねて、毎週日曜日に自宅に彼女を招き勉強を教えてくれました。
学校の先生も薄給でモチベーションが低い人も多い中、子どものために時間を割いて指導するなんて、ジャマイカでは本当に貴重な行動です。
そういった先生の情熱もあって、デブラはなんとトップ校の一つに入学することができました。
お父さんの事故
裕福では無いながらも、デブラは頑張って高校に通っていました。勉強だけでなく、クラブ活動なども頑張る積極的な生徒でした。
しかし、ある時生活が一変します。
シェフとして働いていたお父さんが、仕事中の事故により働けなくなってしまいます。
お父さんの収入が家庭としての唯一の収入だった状況で、それが全く入ってこなくなってしまいました。
路頭に迷いかけたデブラでしたが、助けてくれたのは年の離れたお兄さんでした。
お兄さんも裕福なわけではありませんでしたが、お父さんとデブラが生活していけるだけのお金を送ってくれました。
この時のお兄さんの経済的な状況も、なかなかに大変だったんだろうなと思います。
学校に行くためのバス代100円を払うこともできないほど苦しい中でも勉強を頑張り続け、トップの大学に奨学金で入学することができました。本当に凄い。
周りの人に恵まれていたデブラ
もちろんこの厳しい環境の中でデブラが諦めず努力し続けたことが彼女の成功の一番の要因です。
ですが、経済的に厳しい中でも彼女は恵まれていたと思います。
厳しい経済状況の中でも教育の重要性を理解し、何とかして特別支援学校に送ってくれたお父さん。
ハンデを抱えながら溶け込めずに悩むデブラに、自分の時間を割いて勉強を教えてくれた6年生の時の担任の先生。
本当に路頭に迷いそうなとき、自分も大変ながらも支援してくれたお兄さん。
もし、この中の一人でも欠けていたら今のデブラはありません。
「手を差し伸べてくれる人がいる」という事が、人の人生においてどれだけ大切なのかを強く感じました。
手を差し伸べられる人になる
デブラが受けることができた手助けを、ジャマイカの多くの子どもは受けることができません。
デブラは年の近い兄弟がいませんでしたが、他の家庭のように何人も兄弟がいればお父さんも特別支援学校に送ることはできていなかったと思います。
一般的な兄弟の多いジャマイカの家庭では、当然一人が受けられる支援も少なくなります。
また、デブラが出会った先生のように、自分の時間を割き家に子どもを招いてまでサポートしよう、とまで考えてくれる情熱のある先生はジャマイカでは多くはありません。
だからこそ、僕はそういう存在になっていかなきゃいけないと思っています。
デブラが先生に出会って人生が変わったように、誰か支援が必要な人に対して手を差し伸べられる存在でありたい。
大きな目標ですが、少しずつ叶えていきたいと思います。
リターン
3,000円

【お気持ちコース】ご支援の大部分がプロジェクトの資金に使われます
リターン経費が大きくかからないリターンのため、ご支援の大部分をプロジェクトに使用させていただきます。
■ サンクスメール
- 申込数
- 62
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年6月
10,000円

【1万円コース】ご支援の大部分がプロジェクトの資金に使われます
リターン経費が大きくかからないリターンのため、ご支援の大部分をプロジェクトに使用させていただきます。
■ みなさまのご支援でスタートさせた訪問型塾のご報告レポート(PDF)
■ 現地から、子どもたちと一緒にサンクスムービーをお届け(URL)
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■ サンクスメール
- 申込数
- 63
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年1月
3,000円

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