【御礼】プロジェクト終了のご報告
この度は、当法人の2024年度クラウドファンディングにご支援をいただき、誠にありがとうございました。
2年目の挑戦となる今回のクラウドファンディングは、7月1日より開始し、9月30日に無事終了いたしました。
今回もおかげ様で142名の方々から5,620,000円ものご支援をいただき、目標金額(500万円)を上回って達成することができました。ご支援金はもちろんのこと、日本囲碁界や棋士たちへの沢山の声援や激励をいただき、多くの方々に応援していただいていることを改めて実感し、関係者一同今後の活動の励みとなりました、重ねて感謝を申し上げます。
【 1.収支のご報告 】
皆さまからご支援頂いた資金4,569,060円(Ready forの利用料を差し引いた金額)は、
以下の目的で全て使用させていただきました。
・国際総合競技大会に向けた日本のトップ棋士・若手棋士の強化合宿の費用
・クラウドファンディング実施の費用(備品購入費や製作費など)
・今後、当法人から派遣する国際総合競技大会に向けた準備金
・当法人の運営資金
【 2.トップ棋士・若手棋士を対象とした強化合宿のご報告 】
全日本囲碁連合 2024年度合宿 報告ページ
https://jgof.or.jp/schedule/20250214_fy2024training.php
将来のアジアオリンピック評議会(OCA)や国際マインドスポーツ協会(IMSA)主催の国際マインドスポーツ大会をはじめ、日本の棋士が国際大会で好成績を上げるために、選手強化に、これまで以上に力を入れていきたいと考え、2025年2月14日(土)、15日(日)の2日間、囲碁ナショナルチーム「碁・Goジャパン」のメンバーを中心に、当法人主催の強化合宿を開催いたしました。
今回の合宿では、これまでにない新しい試みとして、
他競技団体との交流やメンタルトレーニングの講習会を実施いたしました。
他競技団体との交流では、オリンピック柔道女子63キロ級で
2004年のアテネ大会、2008年の北京大会の2大会連続で金メダルを獲得した
谷本歩実さんをお迎えし、「勝負の心構え」についての講話をいただきました。
続いて、冬のスポーツ「リュージュ」の日本代表として活躍され、
現在JOCのエリートアカデミーで事業ディレクターを務める小口貴久さんにも
お越しいただき、「オリンピズムについて」の講習をしていただき、
囲碁はスポーツでもあるということについて、お話をいただきました。
2日目の15日(土)には、メンタルトレーニングの講師として、
国立スポーツ科学センター(JISS)でスポーツ医学研究部門 心理研究員を務める
近藤みどりさんにご協力をいただき、「モチベーションの維持」をテーマに講習を行いました。

参加した棋士・監督・コーチからは、
「講習会やメンタルトレーニングなど、普段の合宿では経験できない勉強ができて視野を広げることができた」「オリンピックでの経験や普段聞けない話を聞けてとても参考になりました。心理学からのお話や目標、モチベーションの話もこれから参考になる話ばかりでした。」などの感想があり、今後に向けて非常に収穫の多い機会となったようです。
今回の合宿を開催するにあたり、各方面でご尽力をいただきました関係者の皆様に、
厚く御礼を申し上げます。
【 3.リターンの状況 】
今回も多数の棋士協力のもと、支援者の皆様からのご支援に対しての返礼をさせていただきました。
〈1〉上野愛咲美女流立葵杯・芝野虎丸九段ペアの「虎とりんご」特製グッズ
プロ棋士ペア碁選手権2024の優勝ペアが描いた
「虎」と「りんご」のイラストをプリントした特製グッズを制作しました。
〈2〉女流タイトル保持者3名による特製扇子
2023年の杭州アジア競技大会の女子団体戦にも出場した、
藤沢女流本因坊、上野愛咲美女流立葵杯、上野梨紗女流棋聖の揮毫が入った
特製扇子(印刷)を制作しました。

〈3〉世界に一つだけの詰碁色紙
詰碁作家としても名をはせる棋士が、支援者様の棋力や要望に併せて詰碁を制作して、
色紙で贈呈しました。
〈4〉オリジナル揮毫扇子
昨年に引き続き、支援者様が希望した言葉を棋士が揮毫いたしました。
〈5〉つるりんプロデュース 日本棋院 特別見学ツアー
鶴山淳志八段、林漢傑八段がプロデュースする日本棋院東京本院(東京・市ヶ谷)の見学ツアーを開催しました。特別対局室「幽玄の間」や囲碁ナショナルチーム「碁・Goジャパン」の研究会見学など、普段公開していない部屋や活動を特別に見学いただきました。
〈6〉特別会場での1対1の対面指導碁・特別ペア碁対局
【 4.今後の活動について 】
直近では、JOCを通じて(一社)全日本囲碁連合から選手派遣をする国際競技大会、IMSA主催のマインドスポーツ大会は予定にございませんが、引き続き、今後行われる国際総合競技大会、マインドスポーツ大会に向けた準備や、日本棋士たちの成績向上に向けた強化施策を継続して進めていきたいと考えています。
特に2月に実施した強化合宿では、他競技のトップアスリートの体験をもとにした講話や、メンタルをコントロールするためのトレーニングなど、これまでの囲碁合宿にはないメニューを採用し、中韓台のライバルと戦っていくための技術面以外の部分でのサポートを行うことができ、1泊2日の短期間ではあったものの、大変有意義な機会を提供することができました。
来年度(2025年度)も、今後の日本囲碁界を担う棋士たちを対象とした短期合宿や、
テーマ別講習会を、恒例行事として実施していく予定にしております。
2024年は、当法人の構成団体である(公財)日本棋院が創立100年を迎え、
日本囲碁界は大きな節目を迎えました。
一般社団法人全日本囲碁連合の活動は、2023年の杭州アジア競技大会への選手・職員派遣で1つ大きな目的を達成しましたが、新たな100年に向けて、今後も3団体で緊密に連携して、我が国における伝統文化である囲碁の更なる普及振興を図るとともに、世界に向けてこれまで日本が育ててきた「囲碁」「ペア碁」の文化をより力強く発信してまいります。
今後とも(一社)全日本囲碁連合の活動にご理解、ご協力をいただけますと幸いです。






















