プロジェクト終了報告
1.はじめに
今回で2回目となりました当協会の盲導犬や引退犬たちの医療費を確保するためのプロジェクトに、じつに多くの皆様がたからご支援をいただきましたこと、ここに感謝申し上げます。
長引くコロナ禍により、盲導犬ユーザーや盲導犬育成事業を取り巻く環境も、大きな影響を受けているところですが、そのような中でもこのプロジェクトをつうじて、多くの皆様からのご声援とご支援をいただくことができました。そして皆様のあたたかいメッセージにより、私たちはとても励まされ、 2021年度も事業計画どおり、盲導犬を希望する10名の目のご不自由な方がたに盲導犬を貸与することできました。
これも、日々、盲導犬として活躍する犬たちや訓練に励む犬たちの健康があってこそであり、それを支えてくださいました皆様のご支援によるところと、改めて感謝するところです。
遅くなりましたが前年度(2021年度)の収支決算が確定しましたので、皆様にご報告申し上げます。
2.ご支援金の使途について
皆様からいただきましたご支援金8,740,000円からプロジェクト手数料を差し引いた額と、 2020年度のプロジェクト繰越金(4,169,975円)をあわせた額11,564,015円のうち、犬たちの医療費として下記のとおり使用いたしました。
残りの額1,405,754円は、2022年度の医療費に充当し、その使途につきましては、来年度の決算確定後にご報告いたします。
2021年度は、パピーの手術や治療に高額な医療費がかかったこともあり、年度予算
8,000,000円を大幅に超える支出となりました。定期的な健診をしていても、突発的に重篤な病気にかかる犬もいます。また老齢とともに持病が悪化したり、緊急手術が必要となる場合もあります。それに備えて私たちは犬たちの医療費をある程度想定して予算組みをしていますが、時としてその予算を大幅に超えてしまうこともあります。
このプロジェクトは、予算計上した年間の犬たちの医療費をご支援によって賄えることはもちろんのこと、それ以外にセカンドゴールによるご支援金(目標額を超えたご支援金)を予算額を超えた医療費に充当できることや、年度を繰越したご支援金は、次のプロジェクトのゴール設定の目安となることなど、”犬の個性を尊重し、その一生に責任を持つ”との当協会の理念を、安定的に実現していくための重要な財源となっています。これも皆様のご支援とご声援があってこそ、と改めて感謝申し上げます。
3.リターンについて
リターンの発送につきましては、全て完了しております。リターンのオリジナルグッズに対しても、そのお喜びの声をメールやお便りで私たちに届けてくださり、とてもうれしく思っています。オリジナルグッズをつうじて、盲導犬やユーザーのことを思い出していただき、もし外出先でユーザーと出会って、その方が困っておられるようでしたら、ぜひサポートをお願いいたします。
4.今後について
長引くコロナ禍の影響を受け、共同訓練(目のご不自由な方と盲導犬との訓練)は、訓練を受ける目のご不自由な方も訓練士も、コロナ対策を徹底して、すべて個別に自宅訪問して訓練するなど、これまでになく苦労した面も多々ありましたが、皆様のあたたかなサポートにより、事業計画どおり10人の盲導犬希望者に貸与することができました。
これからも目のご不自由な方がたへ、パートナーとなる盲導犬を貸与を続けるとともに、盲導犬や引退犬をはじめ当協会の犬たちが健康で幸せに過ごすことができるよう、スタッフ一同、尽力して参りますので、引き続きご支援とご声援をどうぞよろしくお願い申し上げます。