プロジェクト終了報告
『73才と高校生の挑戦』に資金提供して下さいました皆様へ
<お礼とお詫び>
この度はプロジェクトへのご支援いただきありがとうございました、
リターンのお届けが遅れましたことをお詫び申し上げます。
なぜ遅れたかを申し述べさせていただきます。
秋田県立北鷹高校の比内地鶏の去勢(ケイポン)の担当の先生のことです。
生徒達をフランスまで連れて行きました。フランスでは門外不出のシャポンの技術を高校生の熱意にほだされて教えて頂きました。その担当の先生が今年の3月25日に急に心筋梗塞で倒れてその後すぐにお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈りいたします。
そのことで教えを受けていた私を始め、毎年50万羽が廃棄処分されている「比内地鶏のオスのヒヨコ」を活用して地域を元気にしようとしている高校生達も、指導者を失ってしまったことで、皆途方にくれました。
私自身がせっかくの技術を絶えさせるわけにも行かないという思いがあり、応援の立場から生産者の立場にならざるを得ませんでした。
そこで私は鶏小屋の整備から雛の購入・育成と奮闘しているうちに月日がたってしまい、リターンが遅れた一因にもなった次第です。
<今後の活動について>
北鷹高校では総合高校になり、旧鷹巣農林時代の良き伝統が失われつつあります。
今回のことでも学校の方針が変わり、ケイポンの育成はしないような傾向にあります。
しかし、私は先生から教えていただいた技術を活かしたいと考え、今年ケイポンを作るため私がヒヨコの去勢を行いましたが成功率は20%程度と散々たる結果でした。
目と手先の器用な若い人でなければ難しい仕事であります。
この技術を都会からの農業移住者に教え育て、自前の農場を持てるようにと現在奮闘中であります。幸い今まで高校生と行ってきた研究の成果がありますので、それを糧に移住者を育てていきたいと考えています。
今までの成果を写真で掲載いたしましたので、ご覧いただき、今後もケイポンの飼育・育成状況の応援を、宜しくお願いいたします。
<飼料米の雪中貯蔵試験をNHKが取材 平成17年>
<北鷹高校内での雪中貯蔵状況 平成18年>
※これらの実験結果で、飼料米がうまく乳酸発酵して鶏が好むエサになり、
鶏への給与試験で50%給与に成功、市販の飼料で育てたケイポンとは違い
肉質が大幅にアップし、現在の私達が育てているケイポンが誕生しました。
<完成した比内地鶏去勢ケイポンのお肉とスープ>
<鶏すき焼き>
肉には脂がのり スープはケイポンの割り下で作りました。
試食された皆さん一様に「美味しい」との評価をいただきました。
※この結果、ケイポンはフランス料理ばかりではなく、
和風料理にも合うことがわかりました。
この度のプロジェクト終了報告は以上となります。
これからも活動への応援を宜しくお願いいたします。
秋田雪中米ファーム
代表 金田陽太郎