支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
- 55人
- 募集終了日
- 2013年7月29日
釘を使わないってよく耳にする
釘や金物を使っていないってよく耳にします。
柱に梁を差したり、梁に桁を載せたりして接合する部分を仕口(しくち)といいます。
伝統構法と呼ばれる家の造り方では、木材同士を組み合わさるように加工して、仕口を作り、現場で組み上げていくのが特徴です。
仕口の形は、時代や地域性など、それぞれの大工が受け継いできた手法で、その大工の数だけ様々の仕口があります。
しかし、基本的な型が決まっており、永い時間の中で育まれ、より優れたものが残り伝わって来ています。より洗練されてきたものが残ったのが伝統技法と呼ばれる所以なのです。
<写真1 柱に差鴨居がささる>
ここから、談話室の仕口について見てみます。最初の写真1は、掃出しテラス窓のサッシ上枠を留め付けるための横架材、差鴨居(さしがもい)が、柱にホゾ差しになっています。
この写真は、柱の中を貫いているのは雇いホゾ(やといほぞ)と呼ばれる、差鴨居と柱を繋ぐ別の部品です。「雇われたホゾ」という意味からそう呼ばれているのでしょう。
また、柱の側面を斜めに切り込み台をつくり、その上に差鴨居がちょこんと載っかっているように見えます。この手法を「傾ぎ大入れ(かたぎおおいれ)」と呼んでいます。
<写真2 柱に差し込まれた差鴨居と梁材の長ホゾに鼻栓>
柱の左右に差鴨居が差し込まれ、その左右の部材を繋ぐのが雇いホゾです。
差鴨居と竿継の竿と呼ばれる材料はケヤキなどの堅木で作った車知(しゃち)という木片を打ち込んでしっかり固定します。
差鴨居の材料とは直交する方向に、前回の取り上げた合成梁の下材と板材が柱に差さってきます。
合成梁下材の端部は長ホゾ(ながほぞ)という長く延びた板の形になっていて、柱の中を貫き反対側まで伸びてきます。
柱外に長ホゾが出て、そのホゾの柱際に鼻栓(はなせん)と言う台形状に拵えた木栓を打って固定します。
<写真3 壁と掃出しテラス窓の間の柱>
合成梁の下材も傾ぎ大入れになっています。
もう少し作業が進むと、差鴨居の上に板材を嵌め、さらにその上に桁が載ります。差鴨居とは直交する方向に、桁の上を跨ぐように、合成梁の上材が渡し架けられます。
この桁と梁のように木材同士が上下にのっかりつつ、交差する仕口を渡り腮(わたりあご)といいます。
<写真4 掃出しテラス窓上部の梁と桁>
写真1・2・3のように柱の頂部が二段階に細くなっているのは、桁と合成梁上材を差し込むためで、細くなった部分をホゾといい、特に2段になったホゾを重ホゾ(じゅうほぞ)や両ホゾと呼びます。
最後に重ホゾに向かって上(脳天)から割楔(わりくさび)を打ち込んで、ホゾを割り広げておくことで桁や梁が抜けないように留めます。
ここでもいくつかの仕口を使い、金物や釘は使っておりません。
よく 釘や金物を使っていない建物ってよく耳にしますが、この建物のように木を組み合わせていくため、木と相性が悪い金物は使わなくても、建物の骨組はできるということになります。
リターン
3,000円+システム利用料
・気仙支援プロジェクトからお礼状
・伝木のHPに「支援者」としてお名前を記載
・記念品の「マイ箸」
- 支援者
- 17人
- 在庫数
- 制限なし
10,000円+システム利用料
・気仙支援プロジェクトからの礼状
・伝木のHP上に「支援者」としてお名前掲載
・記念品の「マイ箸」
・「三陸広田半島の海っぺり特産物」塩蔵ワカメ茎付きワカメ300gあるいは葉ワカメ150g
- 支援者
- 36人
- 在庫数
- 制限なし
30,000円+システム利用料
・気仙支援プロジェクトからの礼状
・伝木のHP上に「支援者」としてお名前掲載
・記念品の「マイ箸」
・ワカメ詰め合わせ「三陸広田半島の海っぺり特産物」塩蔵ワカメ茎付きワカメ1000g、葉ワカメ500g、茎ワカメ2000g
- 支援者
- 4人
- 在庫数
- 制限なし
50,000円+システム利用料
・気仙支援プロジェクトからの礼状
・伝木のHP上に「支援者」としてお名前掲載
・記念品の「マイ箸」
・ワカメ詰め合わせ「三陸広田半島の海っぺり特産物」塩蔵ワカメ茎付きワカメ2000g、葉ワカメ1000g、茎ワカメ5000g
- 支援者
- 6人
- 在庫数
- 制限なし