車両保存が繋ぐ声～「ガチャコンズ‐近江鉄道応援隊」より

　「鉄道車両の保存～」とひとことで言っても、様々なご縁が絶妙なタイミングで出会う奇跡みたいなものである気がします。どこかの歯車が噛み合わなくても歴史が変わってしまう。

　今回の支援のメッセージに「地域交通関係の課題解決もライフワークの１つとして活動しており、『ガチャコンズ‐近江鉄道応援隊』というフェイスブックグループの管理人も務めております。この度の、キハ183系の保存プロジェクトにも感銘を受け、少しばかりではありますが、支援させて頂きました。まちづくりのプロジェクトも含めて、非常に関心を持っておりますので、また色々と情報交換させて頂けたら幸いです。」という声をいただきました。

　近江鉄道といえば、最近「大正末期から昭和初期にかけて生まれた古典機であるため老朽化が激しく、継続的な保存が困難であるとして、順次解体される運びとなった。」というニュースがありましたが、北海道に限らず、地方の鉄道にとっては非常に厳しい状況になっており、どんなに貴重な車両でも、「引き取り手がいなければ解体するだけなので、きちんと保存していただける方にお渡しできればと思う」という願いが伝えられています。

　「ガチャコンズ‐近江鉄道応援隊」様からは、キハ183系の保存プロジェクトに対し、「地域の方々の『鉄道』に対する思い入れが、すごく伝わるプロジェクトです。機関車保存の参考にしたいと思います。キーワードは『誇り』ですね。」という応援の声をいただいており、こうした思いが連鎖して、小さなアクションが繋がっていくことに、とても嬉しく感じました。

　ご存じの方も多いですが、追分機関区に「D51 320」が保存されていることも、様々な出来事の偶然が生み出した歴史でもあり、ここに保存予定がなかったキハ183系が残せるかもしれないということも、何かの奇跡のいたずらのような気がしています。

　クラウドファンディングがスタートして16日。300人あまりの支援者の皆様と出会い、450万円もの応援をいただき、第１目標の74パーセントに達しました。まだまだ途上ではありますが、このプロジェクトがこうして派生していることをご報告するため、途中経過を発信させていただきました。

　引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いします。