2022年の振り返りと今後に向けて
2022年も残すところあと2日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
クラウドファンディングへのご支援をいただいてからもうすぐ3年が経ちますが、改めて、プロジェクトを応援いただき、ありがとうございました。
この間、新型コロナウイルス感染症の拡大により、相馬野馬追をはじめとした様々な行事・企画への制約や、リターンのご提供に当たっての遅延・変更が生じるなど、もどかしい期間が続きましたが、今年は、3年ぶりに野馬追の通常開催が叶うなど、印象深い1年になりましたので、プロジェクトの終了報告を兼ねて、振り返りをさせていただきます。
【相馬野馬追について】
今年の野馬追は、7月23日~25日の3日間で、甲冑競馬や神旗争奪戦も含めた全行事を執り行い、計354騎が出陣しました。全国から、3日間合わせて10万人を超える方々に観覧にお越しいただきました。北郷でも、主要行事である本陣祭、総大将お迎などを無事執り行うことができました。
地域の繁栄と安寧を祈念し、全行事を執行することができました。また、北郷武士は、赫々たる武勲を挙げ、全騎馬が無事に帰還しました。クラウドファンディングをご支援いただいた皆様の中にも、ご来場いただいた方々、遠方から応援いただいた方々がいらっしゃったかと思います。深く御礼申し上げます。
【プロジェクトのご報告】
皆さまからご支援頂いた資金は、全額、野馬追の伝統・文化に関する研修や乗馬体験を行うための施設整備、木馬等の機材の調達のために使用させていただきました。
研修を行うための施設は、「北郷 馬遊館(ばゆうかん)」と名付け、新型コロナウイルスの感染拡大状況が落ち着いた合間を縫って、野馬追の起源・歴史に関する講座や、甲冑・馬具に関する研修・着付け体験、騎馬武者が着用するたっつけ袴や草鞋の製作体験等の企画を実施してきました。
引き続き、感染状況を見極めながら、まだ本格実施できていない乗馬体験会を含め、野馬追の伝統・文化を知って、体験いただける企画を実施していければと考えております。ご支援いただいた皆様にも都度ご案内させていただきます。
【今後に向けて】
3年ぶりの通常開催はとても感慨深く、喜ばしいことでしたが、354騎という出場騎馬数は、新型コロナウイルスの影響があったとはいえ、引き続き野馬追の継承に向けた担い手確保が重要な課題にあることを改めて実感する形にもなりました。
今年11月には、南相馬市が、初めての方が出場しやすくするために手厚いサポートを行う「相馬野馬追 初陣世話人紹介制度」を開始するなど、地域を挙げて取組を進めていく流れができつつあります。
北郷騎馬会としても、こうした取組とも連携しつつ、今回のプロジェクトで得られた経験を活かしながら試行錯誤を重ねていければと思っておりますので、支援者の皆様におかれては、今後とも相馬野馬追へのご関心をお持ちいただき、応援いただきますよう、心よりお願い申し上げます。