外国にルーツを持つ子どもに専門的日本語教育を無償で提供したい

こんにちは！責任者の田中です。
去る3月20日、2015年度YSCグローバル・スクール卒業・修了式を行いました。

今年度は私たちにとって大きな節目の一年となりましたが、たくさんの方々に支えていただき滞りなく（反省等は多々ありますが・・・）、約70名の外国にルーツを持つ子ども・若者をサポートすることができたこと、まずはほっと胸をなでおろしています。

卒業・修了式の際、それでも希望を胸に、新たな一歩を踏み出そうとしている彼らの姿を目の当たりにして、毎年のことではありますが、あらためて子どもたちの持つ柔軟性やたくましさを感じます。

一方で、外国にルーツを持つ子どもたちを取り巻く環境は依然として厳しいものがあり、彼らの可能性の芽を伸ばし、未来に向かって花を咲かせるためには、彼らが根を張る日本社会という土壌の整備・改良を欠くことはできない、ということを思い知る一年でもありました。

子どもたちから大きな宿題を課せられたような、そんな気持ちになった卒業・修了式。その宿題を一日でも早く子どもたちに提出することができるよう、次の1年を過ごしていきたいと思います。

【ただいまスプリングスクール＆「春休み食堂」開催中！】

さて、現場では卒業修了式が終わり、一息つく間もなくスプリングスクールが行われています。

今週から来週にかけては「春休み食堂」（子ども食堂）が地域の方々との協働で実施されていて、朝9時から90分の学習支援を行った後、子どもたちと地域の方々でいっしょに調理を行い、12時からお昼ご飯を食べています。たくさんの地域の方々が食材をご提供くださったり、ご寄付をくださったりと力をかしてくださり、子どもたちを守ろう、とする温かなお心を感じる日々です。

中には学童保育利用ができない子どもの親御さんが「これで仕事を休まなくてすみます！」とおっしゃっていたり、長期休みの間のお昼ご飯は、親御さんが仕事でいないので食パン1枚ですごす、という子どもが栄養たっぷりのお昼ご飯を食べることができたり、など、「長期休み期間中の子どもの食」を地域で支えることの必要性を実感しています。

すでに新年度に向けて入所希望者の受け入れも行われており、あわただしい毎日が続いています。今後もみなさんのお力をお借りすることがいっそう多くなるかと思いますが、引き続きのご支援、ご協力をいただけましたら幸いです。