去る11月17日~22日の間、モスクワ市内に保管されている「くろがね四起」前期型の取材に2名のスタッフを派遣させて頂きました。

 

 NPO法人技術博物館を創る会のメンバーであり、軍用車両や軍事史に明るい吉祥寺怪人さん(写真中央)と、車体復元作業にあたる永遠ボディーのフロントであり、クラシックカー復元に関しては日本でも指折りの経験と知識を持つ松村さん(写真右)の2名に寒さ厳しいロシア訪問報告を伺いました。

 オーナーのLehn氏のご好意で、かなりの細部まで写真撮影と採寸を行うことが出来たとのこと。

 

 さらに現在進行形で別のくろがね四起修復が開始されるとの情報を得て、そちらの車体も取材することが出来ました。

 

 修復が開始される車体用に、ロシア各地から(主に極東地区と思われる)くろがね四起の部品が集積されており、先方が使用しない部品や重複していて余る部品の中から、当方が必要とする何点かの部品を譲っていただけることになりました!

 

 今回の主目的である、我々のくろがねでは失われており、形状すら判らない助手席と後部座席の写真撮影と採寸の様子。現存車両の確認の結果、我々のくろがねの運転席についている背もたれが倒れない形式の座席が、実は後部座席であり、運転席と助手席は同形状の背もたれが倒れる形式であることが判明しました!

 

 その他、ホイールリムについても複製品を製作中とのことで、我々のくろがね用に5本を追加製作をお願いすることが出来ました。ホイールについては、強度的に現在残っているモノを使用することに不安があったので、本当に幸運です♪

 

 永遠ボディーさまの「くろがね四起修復作業」現在の様子です。

 

 前後のフェンダーやドアなどは、オリジナル部品の使用できる部分を活かしつつ、切り貼りしての部品復元作業が進んでいます。

 

 今回の取材で、我々のくろがねでは失われている床面形状が明らかになったので、車体の復元作業は確証を持って進めていくことが出来るそうですから、作業速度は速まることと予測されます!(^^)!

 

 モスクワ訪問されたお二方の所感では、古く貴重な自動車の修復に懸ける想いはロシア人も日本人も関係なく、資料的な協力や日本語文献の提供など我々が出来ることも多いようです。また、前述の通り我々も彼らから部品や情報を提供して頂ける環境が整ったことが今回の訪露の最大の成果とのことです。

 

 取材を通じて判明したこと、その事実により新たに発生した疑問など、引き続きご報告して参りますのでお付き合い下さいませ。

 

実行者:小林 雅彦