
寄付総額
目標金額 2,000,000円
- 寄付者
- 225人
- 募集終了日
- 2018年7月31日
【学術レポート】その1:レスキュー背景に関する報告論文
日々の什器ネタが尽きたわけではないのですが、せっかくなので、時々学術的な側面についてもご紹介していこうと思います。
学術報告というよりは、記録報告というべきですが、最初に什器レスキューのことをわりとちゃんと報告の形にしたのが、三島・岩永(2014)「九州大学総合研究博物館・第一分館の刷新的利活用(1)経緯 」九州大学総合研究博物館研究報告 No.12: 57-66.です。
PDFリンク先(当館ウェブサイト内)↓
http://www.museum.kyushu-u.ac.jp/publications/bulletin/012/12-6.pdf
この論文は、今はもう更地になった「第一分館 倉庫(旧工学部知能機械実習工場)」を活用するに至った経緯や背景を報告しているものです。その中で、1-1.現状の4項目、1-1-4.にて、「九大博物館による、キャンパス移転に伴う廃棄什器の回収」について述べています(p.62〜63)。
2009年の本格レスキューに始まり、2010年以降の当館におけるアート的な展示の取組で重要な役割を果たして来たアートユニット「qulte」との、家具をきっかけとした出会いのさわりについても、最後の項2-2-3「箱崎在住アーティストによる協力」でふれています(p. 66)。
この報告を記した2014年当時は、まだ最終移転のスケジュールも確定していませんでした。本稿の中では、「2年以内に理学部が、ひきつづき 農学部が移転することが確定している 」と記しており、実際には翌年2015年に理学部のみが移転し、農学部は2018年の今年となったわけです。
また、この当時私は、このレスキュー家具自体が「研究」につながる要素を持っているとは、つゆほどにも思い至っておらず、味のある戦前の家具を展示や催事で活かすことにいそしむに留まっていた時期でした。
このようなタイプの報告は、ある意味業務記録でもあり、あまり学術性が高いとはみなされず、執筆されることも多くはないのですが、今見返してみて、やはり記述しておいてよかったと思う事があります。それは他の研究者などが引用できる論文という形で、現在はなくなってしまった「第一分館」の記録や、写真だけでは残せない背景などを、記述としてきちんと残せたという事です。六本松の記録も、誰が何と言おうと、その当時の事実を記録できているというのも、良かった点といえます。
天板が黒色のこのタイプは、教養部でよくあるタイプのものと思われます。
こんなにでかでかと、「総合研究博物館引取」って、書いてたんですが…
六本松キャンパス建物内の廊下に並んでいた棚類デス.箱崎や馬出の戦前家具よりも若干、
新しめなのがわかりますでしょうか。このタイプは、今でも小中学校や高校で目にしますよね。
反省点としては、やはりこれら家具の学術的価値に気付く事が、当時はできていなかったこと。私にとっては専門外のことでもあり、仕方ないと言えば仕方なかったのですが、六本松キャンパスについても、残置されていた家具とその備品プレートの写真、そしてその設置場所を、回収予定ラベルを貼る時にでも、全て記録しておけばよかったと悔やまれます。
その反省や悔しさが、理学部移転での什器レスキューや、またこの最終移転でのレスキューに活かされ、基礎研究にもつながっています。この最終レスキューでは、ご支援いただいている皆様とともに「よっしゃ、コンプリート!!!」とハイタッチして喜び合える様、最善を尽くします!
それではまた次回!
ギフト
3,000円
歴史的学校家具レスキューを応援する
●寄付金受領証明
●Eメールによるサンクスメール
●報告書等にお名前掲載(御希望者さまのみ)
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- 103
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年11月
5,000円
「在野保存、してます・してました!」宣言★ 【出張調査&認定書発行、実践者ネットワークへの登録(希望者)】
現在ご自宅などに、歴史的什器と思われる家具類がある・あった方限定。
※ご支援手続き終了後の「応援コメント」で「してます!」と宣言頂く必要は、特にはございません。別途こちらからご連絡しますので、エピソードなどをお聞かせ下さい。(もちろん、宣言頂くのも大歓迎)。
●寄付金受領証明
●特製ポストカードによるお礼状
●プロジェクト報告書の送付(2口以上(※10,000円以上)ご支援の方)
●報告書等にお名前掲載(御希望の皆さまのみ)
●在野保存実践者ネットワーク(仮称)への登録(御希望の皆さまのみ)
ーネットワーク内では、レスキュー活動や在野保存活動などの情報交換のほか、「在野保存」している家具が元大学等の歴史的木製家具や什器である場合には、出張調査ののち、「在野保存認定書」の発行等実施予定です。
- 申込数
- 7
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