29回目の阪神・淡路大震災を迎えて、今私達が出来ることを「ともに」考える。

29年前の今日。

私は淡路島にいました。

仕事で、前日から震源地の淡路島にいたのです。

全壊した友人の家には泊まらず、初めてホテルに泊まりました。

あのとき、いつも通りに泊まっていたら、私は生きていなかったでしょう。

港が壊滅して神戸の街には何日も帰れませんでした。テレビから流れるのは行き埋められた方々の情報や火の海になった長田区の姿。そしてあの、阪神高速の倒壊のニュースです。

私は神戸が無くなったと思いました。

当時四歳の娘もきっと、、と、そう思っていたのです。

でも、北区は奇跡的に有馬温泉以外は浅い傷でした。

有馬温泉は活断層が走っているので、老舗旅館などは全壊になっていたり、ホテルの真ん中がつぶされていたりと、、酷いものでした。経済が完全に泊まりました。

あれから29年。

2024年1月1日に起きた能登半島地震は私を29年前に引き戻しました。

今年の三ノ宮東公園の文字は、「ともに」です。

29年前の壊滅状態から、ここまで復興した神戸、阪神地区。

石川県能登半島地震で被災された方々とともに、復興を心から願います。そしてまだ復興途中の東日本大震災で被災された方々。

ともに支え合いましょう。

そして、離れた神戸で出来ること。

いち早く、りぐこうべ兵庫は

被災動物の避難所として、あらゆる公的機関に登録しました。

動物も家族の一員であってほしい。迎えに来てくださるまで大切な動物さんはお預かり致します。

どうか安心して生きる準備をしてください。

一日も早い復興を、同じ経験を持つものとして、心から願っています。

ともに助け合い、ともに悲しみを分け合い、そして生きていることを喜べる仲間として、寄り添いたいと思います。

2024年1月17日

佐溝　広美