プロジェクト概要

 

それでも、私にとってはかけがえのない親だから、

またいっしょに暮らしたい。

 

虐待を受け、施設で暮らす子どもたちが、ふとこぼす言葉。

 

生まれた環境で親と生活する。

そんな「当たり前」を失われた子どもが再び親と一緒に暮らせるようになるには、

何より親自身が自分の過去と向き合い、「変わる」必要があります。

 

暴力・暴言が止められなくなってしまったあと、

「変わりたい」と決意した親たちの回復を支えるプログラムを、

もっと多くの親に届けたい。

 

トップ写真:Freebie AC、上記写真:photo AC

 

本クラウドファンディングはチャレンジ開始から15日目の12月5日に、第一目標額である180万円を達成しました(寄付者数:133人)

「子どもの笑顔のために虐待に至った親たちの回復を支えたい」という私たちの思いに、これほど多くの方が共感し、応援くださったことの嬉しさと有難さを一同、噛みしめています。

 

クラウドファンディング終了まであと20日。皆さまの声援に勇気を得て、私たちは次の目標である360万円(※ 回復プログラム実施費の2グループ分)達成を目指します。いっそう多くの方にご支援・ご声援いただけますよう、心よりお願い申し上げます!

 


 

んにちは、認定NPO法人Living in Peaceです。

 

私たちは「全ての子どもが自分の可能性を諦めなくてよい社会」を目指し、2009年から国内の児童養護施設などで親と離れて暮らさなくていけない子どもたちの支援をしてきました。

 

2018年現在、児童養護施設などで暮らす子どもの数は4万5千人に上りますが、じつは多くの子どもが小学校入学前に入所し、その後、約半数近くが5年以上のあいだ、親と離れ施設で生活しています。

 

出典:厚生労働省 「社会的養護の現状について」(2017)

 

本当なら、もっとも親を求め、親と一緒に過ごしたいはずの時期。親と離れて暮らさざるをえない子どものつらさは、どれほどでしょうか。

 

このような現実をまえに私たちは、「そもそも子どもが親と離れて暮らさなくてよい」ための支援、あるいは、「一度離れた親子が再び一緒に暮らせるようになる」ための支援の重要性を痛感するようになりました。

 

 

 


 

どもが一番望むのは、親が虐待から回復し、親と一緒に暮らせること。そのための親支援が不可欠

 

児童養護施設には、さまざまな背景・事情を抱えた子どもたちが暮らしていますが、中には親からの虐待(身体的虐待・心理的虐待・ネグレクトなど)を受けていた子どもも少なくありません。

 

出典:厚生労働省 「児童養護施設入所児童等調査の結果」(2013)

 

このようなデータを見ると、「何てひどいことされたんだ。子どもは親と離れられてホッとしているだろう」、「そんな親とは二度と会わなくて良いよう、関わりを絶つべきだ」など、そう思われる方もいるかもしれません。

 

しかし、子ども自身の思いはどうなのでしょうか。

 

「ひどいことされたのは嫌だったけど、それでも私にとってはかけがえのない親だから、大好きな親だから、また一緒に暮らしたい」

 

そう話してくれる子どもに、私たちは施設でたびたび出会いました。

 

むしろ子どもたちの多くは、虐待があったとしても、自分のかけがいのない親を求め、一緒に暮らすことを何より望んでいます。虐待があったのなら、関わりを絶つのではなく、親が変わってくれることを願っているのです。

 

 

近年、さまざまな研究により、親が虐待にいたる背景には多くの場合、その親自身がパートナーからのDV被害にあっていたり、子ども時代に性暴力や深刻ないじめや虐待を受けていたなどの被害経験があることが明らかになっています。

 

さらには多くの場合、そのような過去に、親自身の生活困窮や社会的孤立、あるいは子どもの育てづらさなどが重なって、虐待が生じやすい状況が生まれてしまいます。

 

もちろん虐待は決して、許されるものではありません。

 

ただ、虐待が起きるのは、その親が「邪悪な人だから」ではないのです。虐待の原因を親の人間性に帰すだけでは、問題は解決しません。虐待という問題を解決するためには、虐待にいたるまでの、親自身の痛みやしんどさに目を向けていかなければなりません

 

子どもが望むならば、また親と一緒に暮らせることを目指したサポートが必要です。そのためには、親自身が自分の過去と向き合う過程で回復し、虐待的な言動に終止符を打つ必要がある。

 

私たちLiving in Peaceは、そのために必要な支援のあり方を検討してきました。

 

 


 

が過去のトラウマを克服する過程で、子どもとの関わり方を学んでゆくプログラム

 

そこでまずは、すでにある効果的なプログラムをきちんと広めるためのサポートをしていきたいと考えています。

 

私たちが注目したのは、MY TREEペアレンツ・プログラムです。

 

このプログラムは、長年、米国の児童虐待防止分野に携わってきた森田ゆりさんが、2001年に開発したものです。森田さんは国内でもっとも早い時期から親支援の重要性を唱えるとともに、プログラムのファシリテーターを育成しながら実践を重ね、これまでに1000名以上の虐待をしてしまう親の回復を支えてきました。

 

10名前後の参加者と3名ほどのファシリテーターが一つのグループとなり、毎週2時間の濃密なグループセッションを、4ヶ月にわたって全13回行います。

 

このプログラムの大きな特徴は、虐待を「親本人が過去に人として尊重されなかった痛みや悲しみを、怒りの形で子どもに爆発させている行動」と捉え、親自身の生きる力の回復こそが虐待の終止につながるとして、トラウマケアのアプローチを中心に据えているところにあります。

 

私たちは、実際にこのプログラムを学んでいくなかで、これこそが最も本質的で重要な視点だと確信し、さらに多くの人に開かれたプログラムにしていきたいと思うようになりました。

 

出典:森田ゆり 『虐待・親にもケアを』(築地書館、2018)

 

 


 

ログラム実施のための資金調達に課題があり、実施が不足している

 

MY TREEペアレンツ・プログラムは、現在は全国12か所での実施にとどまり(2018年度)、児童相談所が全国に210か所あることを考えれば、決して十分とはいえません。

 

1期(全13回)実施のためには、会場のほか、参加者が子どもを預けるための保育の用意も欠かせず、約150~200万円が必要になります(なお、参加者が経済的に困難を抱えている場合が多い事情を考慮して、参加費は取っていません)。

 

現在は、実施地域ごとに補助金等でまかなっていますが、申請先の各自治体の指針が変わりやすいなかで安定した資金獲得が難しいのが実情です。

 

MY TREEペアレンツ・プログラムのファシリテーターが、資金調達までを担わなければいけないのは大変なことです。

 

 

そこで私たちLiving in Peaceは、このプログラムが全国のより多くの地域で継続的に実施されるよう、今後数年にわたり財務基盤の確立のための支援を行っていくことを決めました。

 

今回のReadyforでのチャレンジは、その第一歩のために、皆さんのお力を貸していただきたいと思っています。

 

 


 

ただいたご支援金は、全額MY TREEペアレンツ・プログラムにお渡しします

 

じつは現時点で、来年度の継続実施の見通しが立っていないグループがすでに2か所あります。

 

ただでさえ、必要な数よりはるかに少ない実施数。経験のあるファシリテーターがいるのに実施できないという事態は、何としても避けたいと考えています。

 

1グループの実施費用は150~200万円で、少なくとも2グループ分が必要ですが、今回はAll or Nothing(目標額を達成しなければ、全額返金)の挑戦ということもあり、まずは1グループ実施の最低必要額150万円にクラウドファンディング手数料を加えた180万円のラインを目指します。そしてその次に、もう1グループ分実施のための360万円のラインを目指します。もちろん、それ以上に集まればさらに今後の新たな実施を増やしていくために使わせていただきます。

 

■資金の使い道

 

一般社団法人MY TREEペアレンツ・プログラムへの寄附    1,527,840円    

クラウドファンディング手数料    272,160円

 

計 1,800,000円

 

 


 

しみの連鎖を、断ち切るために

 

MY TREEペアレンツ・プログラムに参加するのは、重い虐待をしてしまいながらも、自分で「どうにかしたい」と強く思っている親たちです。

 

どんなに深刻な虐待をしている人でも、プログラムに参加しようと思えた時点ですでに回復のための大きな一歩を踏み出しています。

 

親支援の重要性に関する認知は、まだまだ低いのが現状ですが、今回のプロジェクトにご賛同いただけましたら、ぜひご支援をいただけますと幸いです。

 

どうかあたたかい応援を、よろしくお願いいたします。

 

写真:Freebie AC

 


 

- - - - - もっと詳しく知りたい方へ - - - - -

 

MY TREEペアレンツ・プログラムとは

 

Q1:プログラム開発のきっかけは?

 

2000年5月に成立した児童虐待防止法の立法過程で、森田ゆりさんは国会参考人として意見を述べ、「虐待に至った親の回復支援」の重要性も訴えましたが、それは法制化にはいたりませんでした。

 

当時の日本には親の回復支援の取り組みは皆無で、親の回復支援が義務付けられたとしても、その受け皿がありませんでした。

 

日本でも親の回復支援の実践を積み重ねていくことで法制化につなげようと、2001年に森田さんはMY TREEペアレンツ・プログラムを開発し、実践を開始したのです。

 

Q2:プログラム名称の由来は?

 

MY TREEペアレンツ・プログラムは「その人本来の力を取り戻す」というエンパワメントの視点に立ち、参加者の一人ひとりが自己尊重感と身体感覚を取り戻すなかで、過去の傷つきに向き合い、子どもとのより良い関わりを学んでいきます。

 

「マイツリー(私の木)」とは、参加者一人ひとりに固有の生命力のシンボルであると同時に、サンスクリット語における「マイトリ(慈しみと友愛)」も意味しています。

 

Q3:親への支援がまだ十分でないのはなぜ?

 

親の回復支援の重要性は少しずつ認識されつつありますが、法的な後ろ盾が不十分なこともあり、児童相談所では通告対応や子どもへの支援が優先されています。

 

実は、一人の虐待された子どもを施設に措置する一年間の経費(たとえば乳児院では一人当たりおよそ800万円)と比べると、200万円で10人の親の回復をサポートできるというのは、極めて費用対効果の高いことなのですが、普及にはまだまだ困難が続いています。

 

Q4:他に親を支援するプログラムはないの?

 

国内では、MY TREEペアレンツ・プログラムのほかに、10ほどの親支援プログラムが実施されています。多くは海外で開発されたもので、内容はさまざまです。

 

MY TREEペアレンツ・プログラムは、そのようなプログラムのなかでも、とくに「深刻な虐待に至った親」に効果があると認められています。虐待の背景にある親自身の傷つき体験に目を向け、参加者の内なる力を引き出していきます。

 

瞑想やマインドフルネスを活用する身体からの気づきを重視し、また四季の自然の移り変わり、空、太陽、風や木からも力をもらう日本人に合った方法は、他に類を見ないプログラムの特殊性です。

 

Q5:プログラム修了後、参加した親たちはどうなるの?

 

MY TREEペアレンツ・プログラムは、13回のセッションのなかで参加者が一生使っていけるツールをいくつも学んでいきます。

 

たとえば感情のコントロール法として効果を持つ「怒りの仮面」や「死の危険」。自己肯定感が感じられないときの「大切な人ワーク」や「良くやってるねの手」。「8つのストレス要因の図」。日々の瞑想呼吸法の練習、等々。

 

最後の修了面接で、宝箱に入っているそれらのツールをどう使っていくか話し合います。

 

他の支援機関につながる必要のある人もいます。個別カウンセリングが必要な人には、ファシリテーターが修了後に提供しているところもあります。修了3か月後と6か月後には同窓会を持ち、グループで培われた共感と支え合いの力を確認し合います。

 

MY TREEペアレンツ・プログラムについて、詳しくはこちら

 


 

Living in Peace とは

 

私たちLiving in Peaceは、メンバーみなが本業を別に持つ「全員プロボノ(ボランティア)のNPO」として2007年に結成されました。「すべての人にチャンスを。」の理念のもと、現在は国内・国外を問わず3つの支援領域(子ども支援(国内)、マイクロファイナンス支援(途上国)、難民支援(国内))で活動しています。

 

今回は、とくに国内の児童養護施設などで親と離れて生活しなければならない子どもたちの支援をしてきた「こどもプロジェクト」のメンバーで、クラウドファンディングを立ち上げました。

 

「こどもプロジェクト」では、「全ての子どもが自分の可能性を諦めなくてよい社会」をビジョンに掲げ、2009年から、施設建替えのための資金集め、施設出身者の進学のための資金集め、施設児童向けのキャリアプログラムの実施、地域の子どもたちのための子ども食堂などの事業に取り組んでいます。

 

 

非営利活動法人Living in Peaceこどもプロジェクトについて、詳しくはこちら

 

 


 

附金の控除につきまして

 

「Living in Peace」は国税庁より認定を受けた認定NPO法人のため、寄付金控除等の税の優遇措置(減税)を受けることができます。

 

→詳細はこちらもご覧ください。

 

《個人の場合》

■所得税の寄付金控除

個人が各年において支出した認定NPO法人に対する寄付金で、その寄付総額が2,000円を超える場合には、確定申告の際に所得税の寄付金控除として「税額控除」または「所得控除」のいずれかが選択適用できます。

※年間寄付額や所得税率などによって有利な選択が異なります。詳しくは税務署等にご確認ください。

 

■住民税の寄付金控除

寄付者がお住まいの都道府県または市区町村が条例で指定した認定NPO法人等に寄付した場合に適用されます。※お住まいの都道府県または市区町村にご確認ください。

 

《法人の場合》

一般のNPO法人等に寄付した場合の「一般損金算入限度額」とは別枠の「特別損金算入限度額」が適用されます。なお、寄付総額が「特別損金算入限度額」を超える場合には、その超える部分の金額を「一般損金算入限度額」に算入することができます。

 

※備考
・寄附金受領日は、2019年2月8日(金)付け(ReadyforからLIPへの入金日)となります
・寄附金受領後、LIPより「寄附金受領書」を発行いたします。


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