【第3弾】今年もやります！ロメオパラディッソ3rd『ねむれ銀河』

公演まであと１日。

 

福島では毎日通し稽古を行い、それが終わればキャスト自らの手で大道具を制作し、そして今日、会場にて最終リハーサルです。

 

東京では通し稽古は出来ません。だからこそ、台本を読み込んで自分の役と向き合い、曲を聴き込んで自分のダンスや歌と向き合いながら個人のパフォーマンスを高めようとしています。

 

 

ロメオに入ってから、いつもふと考えます。

 

『何でここまでやっているんだろう？』と。

 

東京から深夜バスで帰り、福島から深夜バスで戻る。

重たい瞼を何とかこじ開けながら、この文章を書いたり、事務作業を行う。

お互いの信念を通す為に、メンバー同士で意見が対立し合ったり。

やむを得ずメンバーが離れてしまい、やり切れない思いをしたり。

 

これはメンバーに対しても同じ気持ちを思ってます。

 

毎日の稽古や大道具制作から来る疲労により体調不良になる人がいる。

練習の最中や疲労により怪我をする人。

稽古に参加する為、自身の予定を蹴ってくる人。

指導者からの厳しい一言で凹んでしまった人。

 

みんな口には出さないけど、ギリギリの精神状態だったと思います。

 

ロメオに入らなければ、自分の時間がしっかり取れ、

平日は仕事終わりに誰かと飲みに行ったり自宅で趣味に没頭したり、休日はゆっくり睡眠が取れ、家族や友人と楽しい時間が過ごせるはず。

 

それでもなぜロメオに入ること、続けることを選んだのか。

 

前にも書きましたが、自分は地元が好きだから。そして楽しいことが好きだから。

 

好きな地元で楽しいことを始めていくという流れに自分も乗っかりたいと思ったのが当初の理由です。

 

そしてロメオのみんなに出会えた。福島を好きになる理由がまた一つ増えました。

 

ロメオに入って、色んな分野の本物の方と関わることが出来ました。

自分の中でやりたいことがどんどん増えていきました。

 

ダンスにしても歌にしても芝居にしても、

何かを背負って舞台に立つことの意味を教えて貰いました。

 

たくさんの人たちに支えられているんだと感謝しました。

同時に支えられてばかりだと危機感も感じました。

 

今回の公演開催にあたって、

自分たちの力だけで何かを成し遂げられる覚悟を問われました。

 

「俺たちの力でやってやろう！」とみんなで決めました。

でも自分たちの想像以上に多くの困難がありました。

己の未熟さばかりを痛感した半年間でした。今もそれは感じています。

 

プライドだけでやっていたら、とてもじゃないけど続けられなかったと思います。

 

当たっては粉々にされ、積み上げては崩され、それでもみんながいるから頑張れる。今思えば、そうやって自分を奮い立たせてたのだと思います。

きっとみんなも同じような状態だったはずです。

 

そんなキャスト１人１人がそれぞれの考えや信念を持って、ここまで歩んできました。

 

パズルのピースのような色んな形や色を持った僕たちロメオが組み合わさって完成された作品。

その作品がタイトルが今回の「ねむれ銀河」です。

 

今までのロメオの集大成とも言える作品となっています。

 

でもこれは終わりではありません。ここから始まるんです。

 

ふくしまに１００年続くエンターテイメントを創るための、その本当のはじめの一歩を皆さんに見届けてもらいたいです。

 

 

ロメオの銀河鉄道は眩しいぐらいに光り輝く空間を旅します。

 

何が光り輝くかは、皆さんの目で確かめてください。

 

間もなく出発です。お乗り遅れのございませんよう宜しくお願い致します。

 

 

 

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文章：
ロメオパラディッソ　パフォーマー/コレオグラファー
ケント