3月6日は世界リンパ浮腫デーです

3月6日は世界リンパ浮腫デーです。3月はリンパ浮腫の世界的な啓発月間になっています。

ワールドキャンサーデー (世界対がんデー) のニュースは私自身何度か耳にしたことがあるのですが、リンパ浮腫デーのニュースではこれまで聞いたことがなく、皆さんの多くもそうではないでしょうか。

リンパ浮腫を含むリンパ管の関連疾患について、患者さんのサポート、教育、啓発、研究に関する情報などを統括的に扱うLymphatic Education ＆ Research Network（LE＆RN: ラーン）というアメリカのNPO団体があり、そこを中心として世界的な啓発キャンペーンは行われているのですが、やはりあまり聞いたことがないのは、マスコミなどで取り上げられることが少ないことが理由かと推測しています。

もはや現在は、がんを知らない人はいないわけですが、それでもがん検診率を上げる意味でもワールドキャンサーデーの啓発自体はもちろん非常に重要なことですし、継続してもらいたいことです。一方で、これはリンパ浮腫患者を減らせる意味もあります。がんの発見率が上がれば上がるほど、早期に発見されればされるほどがんの手術などによってリンパ節の切除やリンパ管の障害が起きることも減らせるので、結果としてリンパ浮腫のリスクを抑えることができると考えられるからです。

しかしながら、現状ではリンパ浮腫デーの一般認知度は低いという印象です。そういう意味では、対がんデーとリンパ浮腫デーがタッグを組んで啓発を行うとより効果的だと思うので、マスコミにもっと取り上げてほしいと思っています。