「まちの記憶」で未来を紡ぐ、町の正倉院プロジェクト

2月13日（土）福島県沖を震源とする地震で、那珂川町では震度5弱が観測されました。

地震当日の夜、建物が心配になり様子を見に行った際には、工事中の小上がり・土間にも特に被害はなく、大きな影響はなさそうに見えました。

明かりのない天井裏・屋根裏の様子は確認できなかったため、翌日明るくなってから再度確認に来たところ、1階の天井裏、北側の壁に大きなひびが見つかりました。

表から見ると赤く囲った辺りになります。

さらに、屋根のトタンが広範囲に渡り浮き上がるなど、大幅に破損していることが分かりました。写真では分かりにくいのですが、赤い2本の線の内側が強風が吹くとトタンの下を風が抜けていくのが分かります。

今回のクラウドファンディング支援金で予定していた屋根の雨漏り修理は、家の内側から行う予定でしたが、大工さんによると、屋根の小屋組みが弱っているため、今回破損した浮き上がったトタンを上から押さえる釘を打つのは難しいとのことでした。したがって、この修理は屋根全体を骨組みから直すというかなりの金額を要するものになるため、プロジェクトを実行することが困難な状況になってしまいました。

プロジェクト実行者の齋藤と共に明治屋を借り受けている地域の有志の方々とも、何とかこのプロジェクトを続けることはできないか、いいアイディアはないかとこの1週間話し合いを重ねてきましたが、今回破損した屋根を直す資金を用意することが難しいこと、建物が予想していた以上に老朽化しており、今後安全に使用していけるのかとう点においても不安が多く残るため、プロジェクトの継続は不可能と判断しました。

応援いただきました皆さまのご期待に添えない形となってしまい、大変申し訳ありません。

支援金についてはできるだけ支援者様にお返ししたいと考えております。

現在、READYFORサポートの方と今後の対応について相談中です。

対応が決まりましたら、改めてご報告させていただきます。