三崎から新たな一歩を踏み出す「マリールゥのパンケーキミックス」

アタシ社のミネシンゴさんは今回の三崎移住に際して、一番お世話になった方です。
今年の1月に逗子へ行った際に友達から「三崎が最近面白いよ」と聞いて、取引先のアタシ社があるからミネさんにご挨拶がてら行ってみるか〜と軽い気持ちで三崎へ来たのが初めてでした。

しかもノーアポで！

たまたまミネさんが本と屯にいてくださったのでよかったものの…（取引先に行くの、大体思いつきで行くのでノーアポが多いんです…皆さんスミマセン）。

街に一目惚れした僕らは、ミネさんが三浦市の移住の仕事もされてることを知って、もしいい物件があれば…と聞いたのが始まり。それからそれから丁寧に、いろいろな人を紹介してくれたり、物件を探してくれたり、そんなこんなが今につながっています。

 

私たち（というか僕）のこれまでの活動の原点と言える雑誌があって、それが現在の手紙社の代表の北島勲さんが作っていた「自休自足」です。

ローカル、自然農・自然栽培、在来種・種取り、マクロビオティック、DIY、たくさんの僕の興味が詰まっていた、バイブルのような雑誌でした。新潟での活動のキーマンだった、おおしま農縁の大島さんとの出会いもこの雑誌がきっかけでした。

それから18年が経ち、「自休自足」の後継誌である「TURNS」の編集を手掛けるアタシ社がある三崎へ移住するというのは、勝手に運命を感じている次第です。

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さて、そんなミネさん率いるアタシ社の出版する「みさきっちょ」（いししんじ）もリターンとしてご準備しております。

人気作家いしいしんじさんが愛した港町、三崎。

独特の視点とユーモアで描かれた三崎の街は、夢か現実かごっちゃになりそうですが、この本を読んで三崎に来ると、不思議と街の解像度がグッと上がる、とても楽しい本です。

 

ミネさんとの出会いから少し経った2023年3月に行った「いしいしんじ祭」、いしいさんと街を歩きながら三崎の街を題材にした新作の朗読会、初めて聴いたかもめ児童合唱団の歌声、大好きだったクラムボンの原田郁子さんのソロ曲が三崎といしいしんじさんから生まれたこと…全ては仕組まれていたように僕たちを三崎へ惹きつけていきます。

 

思い返すと、ミネさんに初めて会った時に「これあげます」と何気なく手渡されたこの本が移住の大きなきっかけだったのかもしれません。