生きづらさを分かち合う、「まちのほけんしつ」を前橋につくる。

支援総額

1,965,000

目標金額 1,200,000円

支援者
214人
募集終了日
2020年2月29日

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プロジェクト本文

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【2020年2月6日追記:ネクストゴール200万円に挑戦します!!】

 

2020年1月7日からスタートしたクラウドファンディング、第1目標としていた120万円を達成することができました。みなさまのご支援・ご協力のおかげです。本当にありがとうございます。

 

集まった120万円は、廃棄処分費/電気工事費/ガス工事費/内装改修材料費などに使用させていただきます。


しかし、この金額は改修工事のために最低限必要な金額です。まちのほけんしつの運営資金はまだまだ足りません。

 

そこで、第2目標として200万円を目指します。
200万円が集まったら、エアコン設置費/カフェ準備費/相談所準備費などとして使用させていただく予定です。


クラウドファンディング終了まであと23日。難しい挑戦になるかもしれませんが、まちのほけんしつをより居心地の良い場所として運営していけるよう、どうかみなさまの力を貸してください。


生きづらさを抱える一人一人が安心できるような居場所をつくるため、今後もご協力をよろしくお願いいたします。

 

 

 

生きづらさを抱えるすべての人へ。
ここには、あなたの「居場所」があります。

 

 

 

はじめまして、「ハレルワ」代表の間々田 久渚(ままだ ひさな)です。

「ハレルワ」は群馬県内で2015年にLGBT当事者と支援者の団体として発足しました。

主な活動として、LGBTの居場所づくりと啓発活動を行っています。

 

LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を取ったセクシュアルマイノリティの総称で、近年メディアでもよく聞かれるようになってきました。

 

月に1回開催している交流会「ハレの輪」では、年齢・性別不問、無料の交流会として、当事者でなくとも誰もが参加でき、
これまで500名以上、20代を中心として中学生から70代と、幅広い年齢層の方にお越しいただいています。

 

LGBTの当事者は、周囲からの理解を得づらいこと、学校や職場での「男/女らしさ」の押し付け、家庭での性役割、社会制度など、さまざまな場面において生きづらさを感じやすいです。

 

そのため学校に行けなくなる、家庭に居場所がなくなる、就職活動や就労において困難を感じる…など多くの問題が起こり、自己否定感が強くなり精神的に不安定になるケースもあります。

 

ハレルワはこれまで、LGBTの居場所づくりとして月に一度の交流会の開催や、SNSやメールでの悩み相談の対応をしてきましたが、地方特有の車社会での中高生のアクセスのしづらさという課題と、直接会って安心して話ができる常設の居場所の必要性を感じていました。

 

そんな中、不登校・引きこもりを支援する「アリスの広場」さんと出会います。

 

「アリスの広場」は、ひきこもり経験を持つ佐藤真人が2014年に立ち上げたフリースペースです。
ここには不登校や引きこもりの問題を抱える小学生から30代までの若者が通っており、将来の不安を
話し合ったり、または、一人で静かに過ごしたり、行き場を失った若者たちの休息場となっています。

 

ハレルワもアリスの広場も、増える相談件数や人数超過の問題を解決するため、新しい拠点を探しているところでした。

 

双方が求める居場所を話し合う中で、この出会いは単なる物件のシェアだけではなく、私たちの理想をもう一つ大きなものに引き上げてくれると感じられました。

 

今回、2つの団体が一緒に居場所を作ることで、より多様な声に応えることができるようになります。

 

ハレルワがLGBT当事者から不登校・引きこもりについての相談を受けたときだけでなく、アリスの広場がLGBTに関する相談を受けた時も対応しやすくなります。

両団体にとって、一緒に拠点を構えることは大きな意味のあることです。

 

そのような場所はもしかしたら、まだ日本のどこにもないかもしれません。

私たちは、当事者やそこに寄り添う人たちの「安心できる居場所」を当事者の手から生み出したいと思っています。

 

今回のクラウドファンディングの挑戦は、そんな理想の実現に向けた、第一歩です。

 

 

 

「自分の居場所がない」と感じる人同士、
悩みを共有できる場が必要です。

 

LGBTと不登校・ひきこもりの問題、これまでお互いに共通する相談はありましたが、私たちは丁寧に対応できたとは言えませんでした。

 

しかし、今回の居場所ができることについて、LGBTと不登校・引きこもり両方の当事者からは、「不登校・引きこもりの集まりでLGBTの事を話すことがあまりできなかったので、2つの団体が一緒に場所を共有することは良かった」と感想をいただきました。

 

 

LGBTと不登校・ひきこもりの問題は、一見すると全く関連のない問題のように思われがちですが、これまで私たちが活動してきた中には、性の問題と不登校が密接に絡んでいる例をいくつも見てきました。

 

たとえば学校は、制服や名簿など多くの場面で男女分けをされたり、家庭科や道徳の授業で「思春期になると異性を好きになるのが自然」と習ったり、LGBTの当事者にとって自分らしく過ごせない場所であることが多いです。

 

こうしたことから、学校には居場所がないと感じ、学校に行けなくなるLGBT当事者がいます。

 

また、学校や社会において「居場所がない」と感じる一方で、誰にも相談できず一人で悩んでしまうケースが多くあります。親や保護者からの理解がない場合には、家庭にも居場所が無くなってしまい、孤立してしまうことも…。

 

LGBTと一括りで言ってもその悩みは一人ひとり違いますし、不登校や・引きこもりも、その理由は人それぞれです。だから私たちは、一人ひとりの生きづらさや悩みを打ち明けられる居場所、相談できる仲間と集える居場所が必要だと思っています。

 

 

 

「まち」と「人」が繋がる居場所を前橋に。

 

前橋市は群馬県の県庁所在地として、かつては文化の中心として栄えましたが、高度成長期に隆盛した商店街も高齢化により、力を失ってきました。しかし近年、美術館が新設されたり、新たな店舗が参入するなど、商店街に活気の兆しが見えだしました。

 

今回、私たち2つの団体が拠点を準備している前橋の商店街(オリオン通り)は、かつて映画館で栄えた場所でした。群馬県の中心部にある前橋駅から徒歩15分。若者が一人でも通うことができるアクセスの良い場所です。

 

 

私たちのような社会的に新たな活動は、文化の拠点としての歴史を持つ「前橋の土壌」から発信していけると考えています。

 

私たちはこれまで、近隣の美術館「アーツ前橋」との連携で、アーティストの滝沢達史さんとともに活動を進めています。拠点の整備もアーティストのワークショップとして行うため、様々な人が出入りしています。

 

 

滝沢達史/美術家

 

◆プロフィール:

地域課題や社会問題にアートの目線から活動を展開している。元東京都学校開設準備員。瀬戸内国際芸術祭ほか、アーツ前橋コミッションワークなど。児童福祉施設「ホハル」(倉敷市)代表。

 

◆プロジェクトへのメッセージ:

ひきこもり・不登校・セクシュアルマイノリティ。その言葉は近年よく聞かれるようになりましたが、何が当事者を悩ませているかは見えません。なぜなら、私たちの社会にはまだ、その発言を聞くための受け皿が用意されていないのです。今回、私がこの活動に強く惹かれたのは、彼らが自らの手でそれを生み出そうとしていることです。まだ形になっていない新しい試みは、きっと私たちの未来を豊かにしてくれるものだと思っています。

 

◆プロジェクトへのメッセージ:2 今井 朋/アーツ前橋学芸員

私たち「アーツ前橋」は、前橋の中心市街地に2013年に開館した市立美術館です。アリスの広場は、2016年から「表現の森」というプロジェクトを通じてアーティストの滝沢達史さんと月に1回の活動をしています。また、ハレルワも2019年に開催された「表現の生態系」展を通じて、アーツ前橋とプロジェクトを行いました。街のハブとなる美術館を通じて、アーティストや学芸員も参加しながら、この拠点づくりを進めています。

「まちのほけんしつ」は、アーティスト・滝沢のワークショップとして設計することで、様々な人が出入りしています。ここには当事者も、そうでない人もいるため、自分の悩みを公に知られたくない人でも、人目を気にすることなく立ち寄ることができます。誰でも寄れて、そして悩みを相談できる場所、そんな場所がここ前橋に生まれることに多くの可能性を感じています。

*活動の様子についてはこちらの特設サイトをご覧ください。

https://www.artsmaebashi.jp/FoE/projects/project02/

 

 

 

誰でも立ち寄れる、なんでも話せる。
一人ひとりの目的に合わせて利用可能なスペースを。

 

「まちのほけんしつ」の建物は、商店街の1・2Fスペースです。

 

1Fスペース…オープンスペース

 

✔︎どなたでもご利用いただける、カフェと図書スペースを設けます。

 

図書スペースは、心理学や精神医学、また性やセクシュアルマイノリティに関わることなど、当事者目線のセレクトブックを並べます。また、就職につなげる仕事体験の場として、ひきこもり経験者がコーヒーを淹れたり、接客をする「ひっそり喫茶」や、ハレルワが行う大人向けの相談所「夜のお悩みバー」なども計画中です。

 

2Fスペース…ひっそりスペース

 

✔︎個別の相談事に対応可能なカウンセリングスペースを設けます。

 

両団体の事務所機能に加え、大勢いる場が苦手な人のための、一人で静かに過ごせるスペース、個別の相談事があるときに使えるカウンセリングスペースを設けます。1階とは違った、リラックスして過ごせる空間にする予定です。

 

週末には商店街の人たちとの交流会やトークイベントを開催し、商店街にも就労体験の場を広げていきたいと考えています。

 

そのような活動を通して、居場所がないと感じる子どもや親のコミュニティの場となり、将来的には、医療従事者やソーシャルワーカー、地元企業などがつながり、商店街に活気を取り戻したいと思います。

 

 

「まちのほけんしつ」オープンは、2020年の4月1日(水)を予定しています。

 

ここには当事者も、そうでない人もいるため、自分の悩みを公に知られたくない人でも、人目を気にすることなく立ち寄ることができます。

 

誰でも寄れて、そして悩みを相談できる場所。
「まちのほけんしつ」は、そんな場所でありたいと思っています。

 

 

本プロジェクトの目標と資金使途

 

11月に入り、いよいよ私たちの場所を作るスタート地点に立ちました。

 

しかし、建物の老朽が激しく、電気配線など素人ではできない設備工事や内装工事があります。必要資金は120万円。これは最低限の工事に必要な額で、私たちの運営資金はまだまだ足りません。

 

もし、皆様から多くの応援をいただけたら、ネクストゴールに向けたチャレンジをしたいと思っています。

✔︎第1目標:120万円

・廃棄処分費   10万円
・電気工事費   50万円
・ガス工事費   30万円
・内装改修材料費 60万円
・手数料    20万円
・棚や机購入費 10万円

✔︎第2目標:200万円

・エアコン設置費 30万円
・カフェ準備費  20万円
・相談所準備費  10万円
・手数料    20万円

 

 

生きづらさを抱える一人ひとりが、
自分らしく社会と接続できるプラットフォームに。

 

建物の賃料は大家さんのご協力で、とても安くしていただきました。

 

しかし、大家さんもご高齢のため、長年手付かずで放置された物件には、埃の積もった大量の残留物、朽ちた床や天井などで息もできないような状態でした。今年7月からゴミの撤去を行い、床や壁を剥がして、ようやく改修ができるスケルトンの状態までにすることができました。

 

 

作業時間は早いとは言えませんが、引きこもっていた若者が、作業に来てくれます。

 

「人が苦手」と言いながら、人が居ないところに行って拭き掃除をしている子もいました。「両方の当事者だから家から出てきました。」と語ってくれた若者もいました。

 

私たちはうまくコミュニケーションをできるわけではありません。それでも一緒に、ゆっくりと進んでいます。

 

 

社会に出ていくための生きづらさを抱える若者の課題は、「自分らしく生きたい」という願いと、社会の接点をうまく見つけ出すことができない点にあります。

 

それは、LGBTであろうと不登校・引きこもりであろうと共通しており、私たちは様々な生きづらさを共有することで、特性のラベリングではなく、個性を大切にできると考えています。

 

生きづらさを抱える一人ひとりの話を聞き、社会と接続するためのプラットフォームを作りたい。

 

そしてゆくゆくはこの場所を、LGBTの当事者や不登校・引きこもりの当事者だけでなく、その他様々な生きづらさを抱える人々やサポートをしたい人々が混ざり合って、ここから自身のコミュニティを広げていけるような場所を目指していきたいと思っています。

 

 

 

リターンにつきまして

 

今回は私たちのアーティストとのつながり、アリスの広場とのつながりなど、これまでもこれからも大切にしていきたいつながりから生まれたものを、リターンとしてご用意させていただきました。

 

また、この場所は、もともと化粧品店だったようです。そこに長い間眠っていた化粧品店「エリザベス」の品々も提供しています。

 

これまでのつながりを大切に、新しいつながりを築いていく。

そんな私たちの想いが乗ったリターンです。

 

この場所が移り変わってきた場所の記憶を思い浮かべながら、私たちも新しい時代をここから築いていきたいと思います。

 

 

応援よろしくお願いします!!

 

 

※本プロジェクトにおけるリターンは全て税制上の優遇措置対象外となります。あらかじめおふくみおきください。

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プロフィール

群馬県を活動拠点とするセクシュアルマイノリティ支援団体「ハレルワ」の代表をしています。 ハレルワはLGBTなどのセクシュアルマイノリティ当事者の居場所として交流会の開催や、啓発活動として地域や学校で講演を行っています。 多様な性・生き方・家族のカタチが認められる社会をめざしています。

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リターン

10,000


オススメ「まちのほけんしつ創設物語」(記録冊子)+お名前掲載

オススメ「まちのほけんしつ創設物語」(記録冊子)+お名前掲載

▶︎まちのほけんしつができるまでの過程を記録した冊子を、1冊お届けします。
(ご希望の方のみお名前を掲載、A4サイズ、20ページ)

---その他、付随する特典---

▶︎「まちのほけんしつ」メンバーから感謝のメール
▶︎オープン記念トートバック
▶オープン感謝祭(5月開催予定)にご招待

申込数
51
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年6月

3,000


「まちのほけんしつ」に気持ちよ届け!

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▶︎「まちのほけんしつ」メンバーから感謝のメール

まちのほけんしつ メンバーから、活動の報告を含めたお便りをメールにて送らせていただきます。

申込数
70
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年3月

10,000


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まちのほけんしつ メンバーから、活動の報告を含めたお便りをメールにて送らせていただきます。

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70
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年3月
1 ~ 1/ 23

プロフィール

群馬県を活動拠点とするセクシュアルマイノリティ支援団体「ハレルワ」の代表をしています。 ハレルワはLGBTなどのセクシュアルマイノリティ当事者の居場所として交流会の開催や、啓発活動として地域や学校で講演を行っています。 多様な性・生き方・家族のカタチが認められる社会をめざしています。

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