地方の殖産産業を通じて日本の少子化対策慈業

本日、令和5年の合計特殊出生率が発表され、表題の通り、去年の合計特殊出生率 1.20で過去最低に 東京は「1」を下回りました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240605/k10014471471000.html

出生数は統計を取り始めた1899年に統計を取り始めて以降、最も少なくなり72万7277人となりました。

NHKのホームページの出生数を見る限りでは、どうやら現在指数関数的に出生数が減少し始めているように見えます。

生態系も同じですが、一度バランスを崩してしまうと一気に絶滅してしまう危険性があります。

アメリカにアメリカリョコウバト（鳩）という絶滅した品種がいます。

アメリカリョコウバトは、アメリカ先住民時代、先住民によっても食べられていましたが、繁殖期には狩りを控えるなど自然に対する配慮を行っておりました。

ただ、数は多く、アメリカリョコウバトが巣立てば、空全体が暗くなり、空に銃を撃てばアメリカリョコウバトに当たるといわれるぐらい種としての数は多くなっておりました。

一方、とりわけ19世紀に入ると北アメリカにおける白人の人口は急増し、電報などの通信手段が発達すると効率的に狩猟が可能となり、食肉や飼料、また羽根布団の材料になる羽毛の採取を目的とした無制限な乱獲が行われるようになった結果、わずか数十年ほどでリョコウバトの数は激減していきました。

1890年代に入るとその姿はほとんど見られなくなり、ようやく保護も試みられたが、すでに手遅れでした。

アメリカリョコウバトはそのかつての個体数とは裏腹に繁殖力の弱い鳥類であり、小さな集団では繁殖できず、繁殖期は年に1度で、しかも1回の産卵数は1個だけでした。

アメリカリョコウバトは、人間の乱獲により絶滅してしまいました。

今、日本人は自ら自滅しようとしています。戦争動乱さえ生き延びた私たち日本人は、静謐の静寂に自ら滅びるのでしょうか。

3年後、日本とドイツを抜き世界最大の人口大国インドが、GDP世界3位となる見込みです。

日出ずる国日本が、日沈む国になるのでしょうか。

1971年にノーベル経済学賞を受賞したアメリカの経済学者サイモン・クズネッツが発したジョークで、「世界には4種類の国がある。先進国と発展途上国、そして日本とアルゼンチンだ」と述べ、1960年代までに発展途上国から先進国に成り上がった日本と、逆に滑り落ちてしまったアルゼンチンを対比していました。

アルゼンチンは20世紀初頭には世界で最も裕福な先進国でしたが、現在は国際通貨基金（IMF）が分類する「新興・途上国」になった数少ない国の一つです。

アルゼンチンには失礼ですが、日本もアルゼンチンになってはいないでしょうか。

アルゼンチンはまだいいです。食料自給ができるからです。しかし、日本は食料自給すらできません。食料さえ売ってくれる国さえなくなる最貧国となることが、この人口減少により大いに起こりえるのです。

この危機的状況を打開するのは政府ではありません。私たち自身なのです。私たちひとりひとりの意識を変えるだけで世界は変わるのです。

皆様、お願いします。どうか、お願いします。日本人の自滅を止めるためには、どうしても三大都市圏、特に東京への一極集中を止める必要があります。ただ、東京一極集中が起きている理由は、東京の所得が高いからです。そのため、地方部の所得を高める必要があります。地方部の所得を高めるためには、地方で雇用を作り、産業を育成し、地道に所得を高めていくしかなく、特効薬はありません。そのためには、地域で集めたお金を再投資するスキームを強化する必要があります。

そのためには、皆様の温かいご支援こそ必要なのです。

選挙では全員公平に一票ですが、皆様の温かい支援は何票でも投票可能です。

日本人を自滅、絶滅から防ぐための原動力の皆様からの支援を何卒よろしくお願いいたします。