乳がん手術後の乳房再建術を支える、手術支援ロボットの開発を進めたい

乳がん手術後の乳房再建術を支える、手術支援ロボットの開発を進めたい

寄付総額

10,312,000

目標金額 4,700,000円

寄付者
295人
募集終了日
2022年1月31日

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ネクストゴール達成のお礼と、今後いただくご寄付について

 

このたびは270名以上の多くの方々からのご寄付により、1月27日にネクストゴールの845万円も達成することができました。本当にありがとうございます。


これからクラウドファンディング終了日となる1月31日(月)23時までの期間にいただくご寄付も、1日でも早く患者様へ届けられるよう、私たちのロボットの研究開発を推し進めるための費用に充て、大切に活用させていただきます。

 

 

みなさまの温かい応援コメントをいただき心より感謝申し上げます。全力で取り組みます。
クラウドファンディングもあとわずか、引き続きご寄付と応援をよろしくお願いいたします。

 

2022年1月28日追記
江藤 正俊、門田 英輝、小栗 晋

 

 

マイクロサージャリーの普及と技術の標準化を目指します!!

 

現在日本では、年間およそ5万人*が乳がんを理由に乳房の一部、または全体を失っています(*厚生労働省 第5回NDBデータより、乳房全摘・部分切除術を合計)。患者さんが自然な乳房を取り戻すために実施される乳房再建術には、「マイクロサージャリー」の技術が欠かせません。

 

マイクロサージャリーとは?

直径1mm以下の血管などを、髪の毛以下の細さの針や糸を使って手作業で一針一針縫ってつなぎ合わせる技術です。人間の手は細かな動作をしようとすると細かく震えてしまい、正確に針を血管に刺すことが困難なため、非常に精密で難しい技術であり、実施できる施設が限られている実情があります。

 

私たちは、この技術の難しさを克服するために、執刀医の細かな動作を支援する「マイクロサージャリー支援ロボット」の開発を進めてきました。

 

 

 

今回のクラウドファンディングで試作機を完成させ、マイクロサージャリー支援ロボットを多くの医師に実際に操作してもらうための費用として、合計470万円を募ります。

 

加えて、マイクロサージャリーの技術は乳がん手術後の乳房再建術で多く使われますが、その手術だけに求められるものではありません。首、顔の修復、リンパ浮腫の治療、人工透析のためのシャント手術、将来的には脳神経外科や眼科の手術などにも応用がきく装置を目指しています。

 

今後の開発プロジェクト継続につなげるためにも、皆様の応援のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

九州大学先端医療オープンイノベーションセンターについて

 

改めまして、プロジェクトにご関心いただきありがとうございます。

九州大学先端医療オープンイノベーションセンターの小栗 晋です。

 

 

本プロジェクトは2014年に原理試作機(プロトタイプ)を作るところから始まりました。2016年から2017年まで、福岡県ロボット産業振興会議補助金のもと原理試作機を製作しました。

 

2018年から現在までは、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)研究、「先進的医療機器・システム等技術開発事業:術者の技能に依存しない高度かつ精密な手術システムの開発」の一環として、九州大学先端医療イノベーションセンター江藤正俊 副センター長(兼 泌尿器科教授)が代表となり「直径1mmの血管吻合を容易にする顕微鏡下手術支援ロボットシステム」の開発に取り組んでいます。

 

ロボットシステム開発では日本初の手術専用ロボット「hinotori」を開発した(株)メディカロイドと協力し、また臨床前評価ではがん研有明病院形成外科や福岡大学形成外科と連携するなど、多くの施設や企業と連携した、九州大学病院の中でも数少ないAMED研究のひとつとなっています。

 

 

マイクロサージャリーを用いた手術と、その課題

 

マイクロサージャリーは、さまざまな手術の現場で使われています。

 

しかし、人間の手は細かな動作をしようとすると細かく震えてしまい、正確に針を血管に刺すことが困難であり、直径1mm以下の血管などをつなぎ合わせる手術であるこの技術は、非常に難しい技術となっています。

 

この震えを無くし、非常に繊細な動作を実施できるようになるためには、長い年月にわたる繰り返しの訓練、手術経験が必要です。

 

 

 
1. 乳房再建手術

近年、乳がんになる患者さんの数、乳がんの手術件数は増加を続けています(参考:厚労省NDBデータ等)。幸い手術、投薬、放射線治療の進歩により、現在乳がんは早期の段階で適切な治療を行うことができれば治る病気とされており、多くの患者さんが社会復帰をされています。

 

しかし、がんの治療をして命が助かり、社会復帰ができればそれでいいのでしょうか?患者さんが社会復帰された後の生活の質(QOL)や、前向きに生きていくことのサポートまでをも見据えた手術を、私たちの技術で支えていきたいと日々思っています。

 

例えば乳がんの場合、手術でがんを取り除いて治療できたとしても患者さんが乳房の一部、または全体を失ってしまうことが多くあり、その数は年間5万例弱と推計*されます。(*厚生労働省 第5回NDBデータより、乳房全摘・部分切除術を合計)

 

乳房を失ってしまった患者さんの喪失感はいかほどのものか、想像に難くはありません。

 

 

そういった患者さんに向けては、がんで失ってしまった乳房を取り戻すための乳房再建手術が実施されます。これは文字通り、乳房を再び作り直す手術です。

その中でも自分のおなかの脂肪などを移植して、再度乳房を作り直す自家組織による乳房再建は、シリコン製インプラントを埋入する方法より自然な感触が得られ、患者さんの満足度は高い*とされています。

(*参考:1) Health at a Glance : OECD Indicators, 2) Matros, Evan, et al. "Cost-effectiveness analysis of implants versus autologous perforator flaps using the BREAST-Q." Plastic and reconstructive surgery 135.4 (2015): 937-946.

 

この自家組織による乳房再建を実施するためにも、マイクロサージャリーの技術が不可欠です。技術的に困難であるため、マイクロサージャリーを用いた乳房再建術を実施できる医師は日本でもまだ少なく、自家組織による乳房再建の年間実施数は2,000例程度*です。(*厚生労働省 第5回NDBオープンデータより)

 

限られた地域や病院でしか実施できていないのが実情であり、手術を受けるために新幹線を使って大学病院へ通う、そんな患者さんも多くいらっしゃいます。

 

もしマイクロサージャリーを実施できる医師が増えれば、そのような不便な思いをしなくても、より多くの患者さんがご自身の自然な乳房を取り戻すことができるようになると期待できます。

 

 

 
2. リンパ管静脈吻合術

乳がん、子宮がんといった婦人科がん手術の後遺症に、「リンパ浮腫」という疾患があります。これはがん手術や手術後の放射線治療によって、体内の老廃物を運搬するリンパ液の流れが滞り、むくみを生じてしまう病気です。

 

日本国内の患者数は10万〜20万人と推計*され、がん手術の増加により患者数も増加すると考えられます。

(*参考:1) 厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概況」, 2) 厚生労働省「全国がん登録」, 3) 北村薫、 赤澤宏平 「乳癌術後のリンパ浮腫に関する多施設実態調査と今後の課題」 脈管学 50 (2010): 715-720 

 

リンパ浮腫になるとむくむだけではなく、進行すると痛みやだるさを覚えたり、感染症にかかりやすくなって繰り返しの高熱に悩まされる患者さんも多くいます。また、見た目の変化から外出をためらう様になり、患者さんの心にも大きな痛みを与えることになります。

 

 

このリンパ浮腫を軽減させる方法として注目されているのが、「リンパ管静脈吻合術」という、マイクロサージャリーを使った手術です。

 

これは、リンパ液が流れるリンパ管をマイクロサージャリーで近くの静脈に繋ぐことによって、リンパ液の流れを回復させ、むくみを取ろうとする手術です。マッサージやストッキングと組み合わせて実施すると有効であるとされています。(*参考:Lymphaticovenular Bypass for Lymphedema Management in Breast Cancer Patients: A Prospective Study , David W. Chang, M.D. , Plast. Reconstr. Surg. 126: 752-758, 2010. 

 

しかしこのリンパ管静脈吻合術で求められるマイクロサージャリーの技術も難しく、「スーパーマイクロサージャリー」とも呼ばれています。なぜなら、リンパ管の直径は0.5mm程度であり、血管以上の繊細な動作が要求されるからです。そのため、ごく一部の限られた医師が実施できる非常に難しい手術であり、実施されているのは年間5,000例程度と推計されます。(*厚生労働省 第5回NDBデータより)


このような細い血管やリンパ管の吻合手術が受けられる施設は九州では数箇所しかなく、遠方から手術可能な病院を訪れる患者さんも多くいらっしゃいます。


 

マイクロサージャリー支援ロボットの開発へ


本プロジェクトのゴールは、高精度のマイクロサージャリー支援用ロボットを開発し、より多くの医師がマイクロサージャリーを実施できる環境を整えることです。

 

また、手術が必要な患者さんを救うだけではなく、どの病院でも同じ品質の手術が受けられること、すなわち「技術の標準化」も目指します。

 

 

マイクロサージャリー支援ロボット(以下、支援ロボット)は、執刀医が操作をする「メインコンソール(図の左側)」と実際に動作する「ロボットカート(図の右側)」で構成されます。


メインコンソールで拡大画像を前に執刀医がコントローラを操作すると、ロボットカートのアームがその通りに動作します。その際、支援ロボットは執刀医の操作を縮小して再現します。例えば、執刀医が10cm手元を動かすと、支援ロボットのアームは1cm動く、という感じです。

 

人間は細かい動作をすると手先の震えが顕著に発生しますが、現在開発している支援ロボットはその手ブレを最大限取り除きつつ、執刀医の動作を再現することを目指しています。

 

この技術によって、マイクロサージャリーの大きな課題である、極細い針と糸を血管に正確に通して結んだり、血管に付着した余分な細かな組織を取り除いたりするような動作を実施したいと考えています。


日本でも手術でロボットが使われる機会が増えてきました。マイクロサージャリーでも、既存の手術支援ロボットを応用しようとする試みもされています。

 

しかし、現在普及しているロボットは、主におなかの中の臓器(肺、胃腸、子宮など)を手術することを目的としています。そのため、直径1mm以下というとても小さな血管などを相手とするマイクロサージャリーには対応しておらず、実際に用いるのは困難です。

 

私たちは、すでに医療機関で活用されている手術支援ロボットではできなかったマイクロサージャリーに対応するため、専用の支援ロボットを2014年から開発してきました。細かな動作を実現する先端部は、国際特許も取得しました。今後はこの基礎的な技術を発展させ、実際の手術現場で使いやすい装置とすることを目指し、開発を継続していきます。

 

ロボット手術の最大のメリットは手指の震えの軽減効果であり、高精度な支援ロボットであれば0.5mm以下のリンパ管や血管でも震えがなく確実に吻合できると予想します。

 

近年、そのような高精度の手術専用ロボットの開発が注目されており、2020年にオランダの企業が世界初の血管・リンパ管吻合専用ロボットの臨床応用に成功しました。しかしこのロボットを用いた臨床試験の報告は、決して満足いく結果ではありませんでした。

 

我々のプロジェクトでは、より高精度で術者が使用しやすい、日本初の血管・リンパ管吻合に特化した手術支援ロボットの開発を目指し、まずは試作機を完成させるために、多くの皆さまから応援をいただきたいと考えています。

 

 

開発の現状と今後の計画


本プロジェクトのこれまでの進捗状況ですが、昨年、ロボットアームの手先だけが動作する試作1号機を使用して1mmの人工血管吻合に成功しました。

 

(1号機の写真)


現在、腕全体が動作して様々なポジションを取ることができる、より実用機に近い試作2号機を開発中です。

 

(2号機の写真)

 

本プロジェクト支援元の国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)による毎年2回の厳しい審査がありますが、開発の進捗に関してはこれまで高い評価を得ております。本年6月に、医療機器の承認審査をする医薬品医療機器総合機構(PMDA)への開発前相談を行い、薬事承認に向けた準備も進めております。今後の計画は以下の通りです。

 


現在、試作2号機を作製して実験に備えている最中です。しかし、新型コロナウイルス感染症による工場稼働制限や世界的な半導体需要逼迫により資材が高騰し、現時点で300万円ほどの開発費不足が見込まれております。


また、マイクロサージャリー支援ロボットの試作機を完成させてから、ロボットの良さをより多くの医師に知っていただけるように普及させる活動にも、さらに費用がかかることが予想されます。実際に装置を操作する、自動車で例えるなら「試乗」をしていただく必要がありますが、試作機の数は限られているため、移動させ、細かな補修をするなどの資金を確保しておく必要があります。

 

 

●資金使途について

今回のクラウドファンディングの目標金額:470万円の内訳は下記のとおりです。

① 試作機完成までに必要な、

  手術鉗子駆動システム 170万円、電気配線工事 150万円

② 臨床で使うために必要な、

  日本形成外科学会でまとめるロボット手術ガイドライン整備にかかる調査費(出張旅費など) 50万円

③ クラウドファンディング手数料、大学事務手数料等 100万円

 

※2023年3月31日までに、いただいたご寄附を活用して手術支援ロボットの開発を進めることをもって、プロジェクト実施完了といたします。

 

本研究へのAMEDからの支援は2021年度で終了となります。現時点では、今後の研究資金が獲得できるかまだ不透明な状況です。

 

資金の切れ目でロボット開発を途絶させずに早くロボットを完成させ、更に、普及をさせてより多くの患者さんの治療に使用していただくためにも、クラウドファンディングでご寄附を募りたいと考えております。皆さまからのあたたかい応援を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

プロジェクトメンバーより

 

江藤 正俊

九州大学先端医療オープンイノベーションセンター副センター長
九州大学泌尿器科 教授
九州大学病院先端医工学診療部 部長

 

私は現在、泌尿器科の臨床医として手術支援ロボット・ダビンチを用いて前立腺がんや腎臓がんに対するロボット手術を日夜行っております。ダビンチでは立体視が可能で、滑らかな鉗子の動きもでき、また手振れ防止機能もありますので、ダビンチの登場で外科手術は大きく変わりつつあります。その一方でダビンチはまだ決して完璧ではなく、弱点もあります。


ダビンチを用いてある程度、細かな手技はできます。例えば2mmの血管吻合は可能ですが、現状のダビンチでは1mmの血管吻合は行うことは精度的にできないと報告されています。今回我々が開発を行っているのはその1mmの血管やリンパ管の吻合を可能にする手術支援ロボットです。

 

試作機では1mmの模擬血管の吻合に成功しております。このサイズの吻合が可能な手術支援ロボットが開発されれば、乳がん術後の乳房再建やリンパ浮腫に対するリンパ管吻合、更には血液透析に用いるシャントの造設困難症例など多くの患者様に有用であることが予想されます。

 

この高精度で術者が使用しやすい、日本初の血管・リンパ管吻合に特化した手術支援ロボットの開発に多くの皆様のご支援を賜れば幸いに存じます。宜しくお願い致します。


 

門田 英輝

九州大学病院形成外科 診療科長 准教授​

 

形成外科では全身の細い血管やリンパ管を吻合する手術を行います。当科ではこの吻合技術を用いて、乳房を失った患者様に腹部の組織を移植して乳房の形態を取り戻す乳房再建術、上下肢リンパ浮腫の患者様のリンパ管を静脈に吻合して浮腫を軽減するリンパ管静脈吻合術を多く行ってきました。


このような細い血管やリンパ管を吻合するには高い技術が必要で、その習得には多くの経験が必要です。とくに口径1mm以下の血管やリンパ管の吻合では難易度がさらに高くなり、この手術を行える施設や術者は限られるのが現状です。


九州大学が開発に取り組んでいる、1mm以下の血管吻合を可能にする手術支援ロボットが完成すれば、細い血管やリンパ管をより正確かつ簡単に吻合することが可能になり、多くの患者様が乳房再建術やリンパ管静脈吻合術を受けられるようになります。

 

脳血管手術、透析シャント手術などにも応用が可能です。本ロボットの開発にぜひ、ご協力をお願いします。


 

小栗 晋

先端医療オープンイノベーションセンター 学術研究員

 

人間の体は現在地球上にある機械電気装置よりはるかに精緻な動作をしています。

 

病気やけがで行う手術は医師がメスなどの器具を用いて切開して治療していますが、より精密に動く手術ロボットで精密な人間の体に合った手術ができるようにしたいと思いプロジェクトを初めました。

 

7年前、卓上での小さなロボット試作からスタートしました。その後、病院様やメーカー工場様など、医師やエンジニアの皆様方のご協力のもと、医学的な知見や、日本のロボット技術、電子技術、加工技術をすべて動員して、現在1mmの血管を縫い合わせることができるようになりました。


あと4年で実用化を目指しています。是非ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

応援者からのメッセージ

 

髙木 誠司

福岡大学医学部形成外科 教授
 

顕微鏡をのぞきながら、髪の毛よりもずっと細い糸・針を用いて、ミリ単位の血管・リンパ管・神経などを縫合する。これがマイクロサージャリーと呼ばれる手術手技です。

 

形成外科、脳神経外科、整形外科、、、といまやマイクロサージャリーは様々な臨床現場で必要とされていますが、いかんせん、非常に高度な技術力を要する分野です。この技術を提供できる施設・医師は限られており、必要とするすべての患者にこれが提供できていないのが現状です。


そこで7年前に立ち上がったのが九州大学の開発チームによるこのプロジェクト。もともとは、直径1mmの血管吻合を容易にするロボットシステムの開発から始まりましたが、彼らの開発への熱意と情熱はすさまじく、さらにもっといいものを、世界に負けないものを、臨床現場で絶対に役立つものを、と懸命に取り組んでいます。


マイクロサージャリーの分野に日本の技術を結集した最高のロボットが加わることで、より繊細な操作、より安定した結果、手術自体も低侵襲に、そして手術に臨む医師の緊張とストレスも軽減、と数多くのメリットが期待できます。医療提供のすそ野が広がり、きっと多くの患者さんを笑顔にすることが出来るでしょう。九州大学開発チームの取り組みを心より応援しております。

 

 

吉村 次生

株式会社アステム 代表取締役社長

 

私たちは九州を中心に多種多様の医療機器を扱っておりますが、その多くは欧米中心に海外からの輸入品です。中でも先進治療機器にはその傾向が強く、「日本のものづくり技術で、革新的な医療機器が産み出せないはずがない」、そんな思いを持っているのは私たちだけではないはずです。

 

今回九州大学で開発が進むマイクロサージャリー支援ロボットの様な、先進的な治療用医療機器がいよいよ日本発で世に出ようとしていることに強い感銘を受けております。

 

日本の優れたロボット技術が形成外科技術と融合し、難しさ故に手術を受けられない世界の患者さんを救う。そんな素敵な夢に向かい、全力投球で研究に参加されている、九州大学開発チームの皆様を私たちも心から応援しております。

 

● さらに、全国の多くの先生方から、本プロジェクトへの応援をいただいております。

 

・リンパ浮腫治療の第一人者、日本が誇る世界的名医、光嶋 勲先生からいただいた応援メッセージはこちら

 

一緒に研究開発を進めている、がん研有明病院形成外科部長 矢野智之先生からいただいた応援メッセージはこちら

 

ご留意事項

 

・本クラウドファンディングは、手術支援ロボットの試作2号機の完成や試験等のためにご寄附を募りますが、本クラウドファンディングにおいて最終的に手術支援ロボットの販売・製造を保証するものではないことをご理解ください。
 
・ページ内に記載している開発スケジュールはあくまでも現時点での予測になっております。確実なものではなく、開発や今後の臨床試験の状況によっては大きくズレが生じる場合もございます。また、ご寄附と臨床試験等への参加は関係ございませんので、予めご了承ください。
  
・寄附金領収書のお名前は、ギフトお届け先にご登録いただいたお名前となります。ご寄附後にアカウント情報を変更した場合でも、ご寄附時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄附時に入力いただいた宛名と住所に寄附金領収書をお送りさせていただきます)のでご注意ください。
 
・ 本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。
 
・日本国外からのご寄附につきましては、寄附金控除の対象外です。寄附金領収書は発行はできませんのでご注意ください。

 

 

税制優遇についてのご案内

 


九州大学へのご寄附については、税制上の優遇措置が受けられます。


■個人の皆様

 

【所得税(所得控除)】
寄附金額が年間2,000円を超える分について、所得控除を受けることができます。


寄附金額 - 2,000円 = 所得控除額
(控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の40%です)

 

【住民税】

本学を「寄附金税額控除対象法人等」として指定している都道府県・市区町村にお住まいの寄附者の皆様は、所得控除に加えて、翌年の個人住民税が軽減されます。

 

 (寄附金額 - 2,000円)× 4~10% = 住民税控除額
 (控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の30%です)


  ※上記の計算式の4~10%について
  ・都道府県が指定した寄附金は4%
  ・市区町村が指定した寄附金は6%
  (都道府県と市区町村双方が指定した寄附金の場合は10%)

 

〇福岡県にお住いの方々へ
[本学への寄附金を条例で指定している自治体]
福岡県/福岡市/糸島市/大野城市/春日市/古賀市/粕屋町/新宮町/那珂川町/その他
※その他の自治体については、大変お手数ですが各自治体の税務担当課へお問合せください。

 

〇福岡県外にお住まいの方々へ
本学が福岡県に所在する法人であることから、お住まいの都道府県および市町村で本学を「寄附金税額控除対象法人」に指定していない可能性があります。
大変お手数ですが各自治体の税務担当課へお問い合わせください。

 

■法人様

 

寄附金の全額を損金算入することができます。

※反社会的勢力等(暴力団、暴力団関係企業、総会屋、社会運動等標ぼうゴロ若しくは特殊知能暴力集団等若しくはそれらの構成員等)またはそのおそれがあると当団体が判断する者からの寄附はお受け入れいたしかね、入金済みの寄附金については返還いたしますので、あらかじめご了承下さい。

 

 

目標達成のお礼と、ネクストゴール(845万円)への挑戦について

 

このたびは170名以上の多くの方々からのご寄付により、1月14日に目標の470万円を達成することができました。たいへんありがとうございます。プロジェクト公開時にお示しした試作2号機完成に必要な費用として充当させていただきます。

 

 

これからクラウドファンディング終了日となる1月31日(月)23時までの期間は、第2目標を845万円とし、試作機完成後のブラッシュアップとしてこれから予定している試作機の改良開発、先ずはロボット手術鉗子の繊細な動きを向上させる開発を目指し、ご寄附を募ることといたしました。


みなさまの温かい応援コメントをいただき心より感謝申し上げます。1日でも早く患者様へ届けられるよう全力で取り組みます。

 

※ロボット手術鉗子の繊細な動きを向上させる開発として
使い勝手を向上するため手術鉗子を取り付ける先端リンクの配置を変更してロボットの動作範囲の拡大をねらいつつ、機械振動等の不具合がどの程度になり、また改善できるかの検証を行います。
(資金使途の内訳 先端リンクの製作組立費用: 3,750,000円)

 

これにより、より実用性の高いロボットに近づきます。皆様へのより良い報告へつなげられるよう鋭意開発を進めます。みなさまには引き続きのご支援と、本プロジェクトのご周知にご協力いただけますよう何卒お願い申し上げます。
 

2022年1月18日追記
江藤 正俊、門田 英輝、小栗 晋

 

プロジェクト実行責任者:
江藤 正俊(九州大学先端医療オープンイノベーションセンター)
プロジェクト実施完了日:
2023年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

国立大学法人九州大学が、難易度の高い乳がん手術後の乳房皮弁再建術で行う血管吻合やリンパ浮腫の治療でリンパ管静脈吻合術を容易に行うことができる「直径1mmの血管吻合を容易にする顕微鏡下手術支援ロボットシステム」を開発します。集まった資金は、試作機完成までに必要な、手術鉗子駆動システムに170万円、電気配線工事に150万円使用します。また臨床で使うために必要な日本形成外科学会でまとめるロボット手術ガイドライン整備にかかる調査費(出張旅費など)に50万円使用します。

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手術支援ロボット・ダビンチの登場で外科手術は大きく変わりつつあります。その一方でダビンチはまだ決して完璧ではなく、弱点もあります。我々は現状のダビンチではできないとされる1mmの血管やリンパ管の吻合を可能にする手術支援ロボットを開発中です。

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1万円|寄付コース

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2022年4月

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3万円|寄付コース

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5万円|寄付コース

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30万円|寄付コース

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2022年4月

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100万円|寄付コース

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手術支援ロボット・ダビンチの登場で外科手術は大きく変わりつつあります。その一方でダビンチはまだ決して完璧ではなく、弱点もあります。我々は現状のダビンチではできないとされる1mmの血管やリンパ管の吻合を可能にする手術支援ロボットを開発中です。

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