尺八本曲「峰の月」誕生の地記念碑建立事業完了報告
尺八本曲「峰の月」誕生の地記念碑建立ご支援者様
立秋も過ぎやっと秋らしくなってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨年から取り組んでまいりました本曲「峰の月」記念石碑の建立は、三重県亀山市加太梶ケ坂の梶ケ坂公民館敷地内に設置することができました。また、除幕式を9月23日(金)に約40名の方々にご列席いただき執り行うことができました。
この設置場所は、流祖が錫杖ヶ岳に昇る月をご覧になり本曲「峰の月」を着想された所で、流祖と同じ気持ちで月を眺めることができる最適な場所です。
皆様、近くにお越しの折りはぜひ記念碑を見にお立ち寄りください。また、記念碑の側にはご支援いただきました方々のご芳名を刻んだ支援者銘鈑も設置しています。併せてご覧ください。
なお、お越しのご連絡を事前にいただければ私共が喜んでご案内させていただきます。
【リターン品の発送】
地元のデザイナー様にご協力をいただき制作した「手ぬぐい」や、流祖の揮毫を複写した色紙を返礼品として、 本年7月中旬までにそれぞれの支援額に応じたリターン品を送付させていただきました。
【収支についての報告】
クラウドファンディングで63名の方々から916,000円をいだき、記念碑の製作に活用させていただくと共に、都山流三重県支部様からの協力金、および一般支援者様による直接支援金を基に、リターン品の手配、除幕式、等記念碑建立の関連費用に全額使用させていただきました。
【「峰の月」記念石碑写真】
三重県亀山市加太梶ケ坂公民館敷地内に設置した本曲「峰の月」記念石碑
(背景の山は錫杖ヶ岳・左は支援者銘鈑・右の建物は梶ケ坂公民館)
本曲「峰の月」記念石碑の裏面
(裏面文章)
都山流流祖中尾都山が終戦直後 加太在住の都山流の重鎮 坂 鋼山師を
訪ねた時 名峰「錫杖ヶ岳」から出ずる月を眺めて曲想を得られたのが
都山流本曲「峰の月」です 坂鋼山師の楽譜書込みを転載します
昭和二十一年七月十四日流祖中尾都山先生 遠藤眠山師を伴ひ
鋼山宅へご来遊の夜 傍らを流れる鈴鹿川(加太川)畔に涼をとら
れし時 折から東南に望む錫杖ヶ岳稜線ほのかに月の出を告げ
漸次明るさを増し十四日の月 勇然と昇る月光 下界を照らし
川面に映えし情景一管に托し余すところなし
令和四年九月 建立
【峰の月】合奏風景
【今後の計画】
記念碑の建立はゴールでなく、今後の活動のスタートだと思っております。皆様に都山流尺八本曲「峰の月」発祥の地である三重県亀山市加太梶ヶ坂地内にお越し頂き、名峰「錫杖ケ岳」を眺めながら演奏されるのも如何かと思います。そして、この地を全国に広めていただければ幸いです。
①過去に17回開催してきた「峰の月」邦楽演奏会の再開。
来年コロナ禍の状況にもよりますが演奏会を再開したいと考えています。
②今回設置した「峰の月」記念石碑の前で尺八関係者による「峰の月」演奏会を開催。
③地元亀山市加太の案内マップ内に「峰の月」記念石碑を追記して頂けるように働きかけ
る。
以上
「峰の月」記念碑建立実行委員会