ご支援いただきましたみなさまへ
このたびの、私ども国立民族学博物館(みんぱく)のクラウドファンディング「世界とつながる―トーテムポールをカナダ先住民のアーティストと造ろう」の募金にあたりまして、温かいご支援を賜り、誠にありがとうございました。
10月28日から12月26日の募集期間中に、当初の目標を大幅に上回る総額 4,177,000円にも及ぶご寄付を頂戴いたしました。
また、ご寄付にあたりまして、応援や励ましの言葉をいただき、重ねて御礼申し上げます。思いがけず、皆さまのみんぱくへの想いに接することができ、今後の活動の糧にしたいと、感謝の念を新たにしております。
頂戴いたしましたご寄付は、今回のトーテムポールの制作の資金の一部に当てさせていただきます。
トーテムポールの制作は、カナダ北西海岸、キャンベル・リバーのビル・ヘンダーソン氏をはじめ、ヘンダーソン一家のメンバー4人の手で、昨年2019年4月から始められ、チェーンソーを使った荒彫り、手斧を使った手彫り、そして彩色の工程を経て、このほど、2020年2月初めに完成しました。
完成したトーテムポールは、3月上旬にバンクーバーまで陸送され、4月1日に大阪港に到着、4月10日にみんぱくに運び込まれました。トーテムポールの立ち上げにあたっては、制作者のビル・ヘンダーソン氏をはじめ、クワクワカワクゥの方々6人を招聘し、立ち上げに伴う伝統的な儀式を営む予定でしたが、折からのコロナウイルス感染症の拡大に伴い、カナダからの来日がかなわず、儀式の実施が難しい状況です。
安全性を考慮し、トーテムポール自体は6月24日(水)の休館日に立ち上げる予定にしております。渡航制限が解除された段階で、クワクワカワクゥの方々を招聘し、祝福の儀式を実施する予定です。また、祝福の儀式につきましては、期日が定まりましたら、みんぱくホームページ等で改めてご案内いたします。
ご支援頂きました皆さまにおかれましては、自分たちのトーテムポールだと、みんぱくのあらたなトーテムポールを末永く見守っていただければ幸いです。
このたび頂戴いたしましたご支援・ご芳志に、ここに謹んで御礼申しあげます。
2020年5月25日
国立民族学博物館長 吉田 憲司