日比野克彦がラオスの小学生と絵を描く～ポントゥン村美術部～

みなさん、こんにちは。今日は子どもたちに水彩画の授業をした時のお話しです。

これまでお話ししたとおり、ポントゥン村の子どもたちは水彩画を見たことも、描いたこともありません。もちろん「絵の具や筆」に触れるのは生まれて始めての体験。ということで、まずは日比野さんが子どもたちを集め、基本的な水彩画の授業を行いました。

授業を受ける子どもたちの眼差しは真剣そのもの、好奇の光にキラキラしています。日比野さんが、筆で紙に色をつけると「ウォー」という歓声があがります。筆にもっと水をつけて紙に色をつけると、同じ絵の具なのに色が薄くなり、さらに大きな「ウォー」、今度は違う絵の具をまぜると、色が変わって、もっともっと大きな「ウォー」があがります。

子どもたちの「ウォー」という歓声があがる度に、子どもたちの心の新しい扉がパタン、パタンと開いていくように聞こえました。

子どもたちの新しい世界が開く音。いいものです。　　　　　　旅の終わりまであと46日です。