「モロッコの刺繍トートバッグ」でもっと女性職人に活躍の機会を

刺繍プロモーション活動の旅は、いよいよ最終章です。

 

マラケシュを出て、南部沿岸の観光地アガディールへ…は行かずに、アガディールから北へ20kmのところにあるTaghazout(タガズート)という小さな町へやってきました。

 

アガディールには観光客はたくさんいるのですが、イギリスやドイツを中心に寒いヨーロッパの国々とを結ぶ格安直行便が大量に飛んでいて、モロッコを楽しむためというより単に太陽を求めてやってくる人たち向けの商業的な巨大ホテルが並んでおり、グルミマの刺繍が馴染む雰囲気ではありません。

 

不思議な魅力をもつタガズート

タガズートは思い入れのある土地。昨年の夏、ラマダン休暇の際に山田と松本は二人でここを訪れ、他にはない独特のゆったりした空気の流れるこの町の虜になりました。モロッコでは、グルミマと並んで一番お気に入りといっても過言ではない場所です。

 

 

大西洋岸で有数のサーフスポットであり、格安直行便が飛ぶアガディールの空港から車で1時間ほどでアクセスできるとあって、ヨーロッパの人たちの旅行先としてどんどん人気が高まっています。ここの良いところは、それでも田舎の漁村のような面影を残しているところ。

モロッコ人の間でも人気で、ノマドワーカー風なMacBookを抱えたモロッコの若者をカフェでよく見かけます。

 

 

なんとしてもバッグを置いてもらいたかった場所

そんなタガズートを観光地として開発した草分け的存在がSurf Maroc。宿泊施設やレストランを運営し、サーフィンやビーチヨガのクラスを開講しています。オリジナルのアパレルやサーファー向けのアイテムも展開。その名は、モロッコ国内でもヨーロッパでも知られています。

 

Surf Marocオフィシャルサイト

https://surfmaroc.com/en/home/

 

Surf MarocのInstagram

https://www.instagram.com/surfmaroc/

 

前回訪れた際は、同系列の中で低価格で泊まれるAubergeというところに宿泊し、ホステルなのに海が目の前に見える部屋や、シンプルで洗練されたインテリアに大感激しました。

 

Surf Marocのお店に刺繍バッグを置いてもらえたら…というのが私たちの密かな夢でした。

 

 

Surf Marocのサーフショップを訪れると、残念ながらオーナーは不在でしたが、連絡先を教えてもらい直接交渉することができました。

 

現在もサーフショップでヴィンテージアイテムやモロッコのカゴバッグなどの工芸品を少し扱っていますが、今後ライフスタイルグッズの販売を充実させる予定だそうで、私たちの刺繍バッグをとても気に入ってくださり、置いていただけることになりました。

 

 

 

Surf Marocでは、地域の青少年のためにサーフィンを教える活動を行なっていて、今後モロッコのためになる活動をもっと広げていきたいと考えているそうなので、グルミマの刺繍職人たちを応援してもらえそうです。

 

タガズートはベルベル人のアイデンティティを強く持った人が多い印象です。お店のスタッフの方もベルベルの家系の出身が多く、バッグを見て喜んでくださいました。そんな背景もあり、ここでバッグを置いてもらえることになり良かったと思っています。

 

 

 

タガズートは、観光の拠点であるマラケシュあるいはエッサウィラから、バスを乗り継ぐ必要はありますが4〜5時間ほどでアクセスできますので、個人旅行でモロッコを訪れる方にはとてもおすすめします！