「みんな、とくべつなひとり」日本中の小学校に絵本を届けたい!

「みんな、とくべつなひとり」日本中の小学校に絵本を届けたい!

支援総額

2,260,000

目標金額 1,840,000円

支援者
177人
募集終了日
2019年1月23日

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2019年01月10日 10:30

「私たちが、できること」(人権作文コンテスト入賞作品)

 

 当法人の理事長の長女、土畠ちなみさんの作文が第38回全国中学生人権作文コンテスト札幌地方大会(平成30年度 札幌法務局・札幌人権擁護委員会連合会・北海道主催)にて奨励賞を授与されました。
「人権擁護」の説明は大人でも難しいですが、みんなの「笑顔」「幸せ」があるということかな、と思わせてくれる作文です。

 

 

医療法人稲生会が主催している「ぞうさんnet.家族交流会」

 

「私たちが、できること」

                           土畠ちなみ

 

「障害者権利条約」とは何か、知っていますか?障害者権利条約は国連では2006年12月13日につくられ、日本では2014年1月20日に受け入れられました。この条約には、「わけへだてない」という意味の「インクルーシブ」という考え方や、「人間らしく生きる」ことの大切さなどが記されています。女だから、身分が低いから、障がい者だから・・・。日本では、たくさんの差別があり、たくさんの人たちが傷ついてきました。ずっと昔にお父さんやおじいさんが身分の低い仕事についていたというだけで、進学や就職、結婚までにおいて差別されてきた人たちがいるのです。また、こどもやそのこども、そのまたこどもまで差別され、今でも本州では差別に苦しむ人たちがいます。私は生まれたときから北海道にすんでいるので、そのような差別は身近になく、何も知らずに生きてきました。でも、障がいを持った人たちとは小さい頃から関わってきました。

 

私の父母は障がいを持った人々を手助けする医者です。わたしは父母に連れられ、父たちが企画した、障がいを持った方々とその家族が集まる催し物や、パーティーなどに小さい頃から参加してきました。そこではいろいろな人たちに出会いました。話せない人、歩けない人。でも、誰もがとても楽しそうで、素敵な笑顔だったことが印象的でした。障がいをもっていても、毎日幸せに暮らせていることが一目でわかりました。

 

父は去年、「ぼくのおとうとは機械の鼻」という絵本をつくりました。その中で、障がいをもった子どものお兄ちゃんに、クラスのお友達が「なんでお話しできないの?」「どうしていつもすわってるの?」と聞く場面があります。おそらくその子たちに悪気はないと思うのですが、聞かれた方は悔しくなってしまったり、恥ずかしくなってしまったりすることがあります。実際にそうではなくても、ばかにされているように聞こえてしまうこともあります。絵本の中でお兄ちゃんは「ぼくはとってもはずかしい」と言っています。

私も小さくて何もわからなかった頃は、人工呼吸器のことを「ただの変な機械」だと思っていたし、大きくなっても父の仕事について尋ねられたりすると少し困ってしまうことがありました。でも私は障がい者の方々がきらいだったのではなく、むしろ大好きでした。頑張っておしゃべりして相手のかたが笑ってくれたり、反応してくれたりすると、とてもうれしくなりました。また父は、障がいを持ったお子さんを中心に関わっていて、その子どもたちの兄弟の幸せも大切にしていました。父が作った絵本の中で、自分の誕生日に弟が風邪をひいてしまって、楽しみにしていた遊園地に行けなくなってしまって怒ったり、弟のところばかりに人が集まるので寂しくなってしまう「お兄ちゃん」の姿がかかれています。障がいを持っているお子さんの兄弟、姉妹たちの幸せな気持ちはとても大切な事だと思います。兄弟たちもひとり一人が大切で、のびのび暮らす権利があるからです。だから、そのためにも尽くしている父を、私はとても尊敬しています。

 障がいを持っているからといって差別され、特別視されてしまうのは、とても悲しいことだと思います。そういう悲しみを抱えている人々のために、人権や障害者権利条約があるのです。私も小学生の時に、いじめられた経験があります。いじめられていたとき、私は「誰も自分の事なんて心配していないんじゃないか」と思ったり、「何のためにここにいるんだろう」と思ってしまうことがよくありました。障がいを持っている方々だけでなく、ばかにされたときや変な目で見られたとき、ひどいことを言われたときはみんな悲しくなります。でも、そこでばかにしてきた人を憎むのではなく、「こんな考え方をしている人もいるんだ、自分のことを知ってもらえてよかった」と思ったら、どうでしょう。障がいを持っている方々も、そう思って前向きに暮らしている人がたくさんいます。だから、このことを知った人たちが、他のまだ知らない人々に伝えていけばいいのではないでしょうか。こうして、差別や偏見は減っていくのだと思います。社会の授業で権利について知った私たちも、その一人になっていけたらいいなと思います。

 最後に、父たちが掲げている、私の大好きな短い言葉を紹介します。「みんな、とくべつなひとり」これを読んでくださった方々にも、この言葉の大切さが分かって頂けたら嬉しいです。

 

 

 

リターン

10,000


あなたの「とくべつ」な小学校に絵本を寄贈!

あなたの「とくべつ」な小学校に絵本を寄贈!

・感謝のメッセージ
・「ぼくのおとうとは機械の鼻」オリジナルポストカード1枚(どの絵柄が届くかはお楽しみ)
・オリジナルグッツ(キーホルダー、またはA5ファイルどちらかをお選びください)
・あなたの好きな小学校に、あなたのお名前を添えて絵本を寄贈します。

申込数
38
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年7月

3,000


みんなで絵本を広めよう!

みんなで絵本を広めよう!

・感謝のメッセージ
・「ぼくのおとうとは機械の鼻」オリジナルポストカード1枚(どの絵柄が届くかはお楽しみ)

申込数
17
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年7月

10,000


あなたの「とくべつ」な小学校に絵本を寄贈!

あなたの「とくべつ」な小学校に絵本を寄贈!

・感謝のメッセージ
・「ぼくのおとうとは機械の鼻」オリジナルポストカード1枚(どの絵柄が届くかはお楽しみ)
・オリジナルグッツ(キーホルダー、またはA5ファイルどちらかをお選びください)
・あなたの好きな小学校に、あなたのお名前を添えて絵本を寄贈します。

申込数
38
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年7月

3,000


みんなで絵本を広めよう!

みんなで絵本を広めよう!

・感謝のメッセージ
・「ぼくのおとうとは機械の鼻」オリジナルポストカード1枚(どの絵柄が届くかはお楽しみ)

申込数
17
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年7月
1 ~ 1/ 12

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